(今回の感想はネタバレを多く含みます)
映画『天気の子』スペシャル予報
2019/8/25
・家出少年とお祈り晴れ少女が仲良くなった結果、東京が水没する話。
・ネットで見かけた感想「新海誠版ポニョ」で全部説明できている。
・雨描写がただただ美しい。
・現実と非現実の境目としての水の魚が絶妙。ポニョポニョしている。
・廃ビルの汚ならしさもアニメで再現すると美しくなる不思議。
・雨はものすごいリアルなのに、どうしていつも涙だけあんなに粘度が高そうな感じになるんだろ。泣いてるだけなのに毎回「なんか目から出てきた」と思ってしまう。
・少年の童貞描写を見て、下戸のほうが酔っ払いの演技がうまいという話を思い出す。テンプレ感強い。
・新海誠監督の性癖にはあんまり興味がないので、ネットで言われているような作中の諸々の出来事も、登場人物視点ならまあそんなこともあるかというくらい。
・雨をどれだけ恐ろしく感じるかは地域差がありそう。
・家出少年、よっぽどの事情があるのかと思ったらそうでもなかった。
・彼のやってることは、自分は何もせず女に水商売で稼がせるヒモとあんまり変わらないので、もうすこしなんとかならなかったのか。助ける量と迷惑かける量のバランスが悪い。
・彼に深く関わった人は、そのせいでほぼ警察に取っ捕まっている。
・とても凝った方法で脱走した彼が、いてもいなくてもいいような鉄砲玉になっただけというのもさびしい。
・ただ、好きな女のためなら東京が水没しても構わないという話なので、それくらいは些細なことなのかもしれない。そのへんもポニョポニョしている。
・少女が人柱になって地上を救うというより、不用意に天気をコントロールしてしまった反動に見える。
・なので、救うとするのをやめた話というより、災害まきちらかしてほったらかしにした話にも見える。
・指輪のくだりほんとかわいそう。笑ゥせぇるすまんの依頼人の末路みたいで怖い。
・東京をきちんと水没させたのは腹が座ってて好き。
・都会の汚れの部分や実在するエリアなんかもきちんと再現されているので、全部沈んだんだと思うとフィクションとして楽しい。
・沈んだなりの社会や生活の変化はもうちょっとありそうだけど。
・このへんの感じ方も東京に住んでいる人と地方に住んでいる人でだいぶん地域差がありそう。