遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

新海誠監督『天気の子』

2019-08-26 04:33:41 | 映画を見てきた

(今回の感想はネタバレを多く含みます)

映画『天気の子』スペシャル予報

2019/8/25

・家出少年とお祈り晴れ少女が仲良くなった結果、東京が水没する話。

・ネットで見かけた感想「新海誠版ポニョ」で全部説明できている。

・雨描写がただただ美しい。

・現実と非現実の境目としての水の魚が絶妙。ポニョポニョしている。

・廃ビルの汚ならしさもアニメで再現すると美しくなる不思議。

・雨はものすごいリアルなのに、どうしていつも涙だけあんなに粘度が高そうな感じになるんだろ。泣いてるだけなのに毎回「なんか目から出てきた」と思ってしまう。

・少年の童貞描写を見て、下戸のほうが酔っ払いの演技がうまいという話を思い出す。テンプレ感強い。

・新海誠監督の性癖にはあんまり興味がないので、ネットで言われているような作中の諸々の出来事も、登場人物視点ならまあそんなこともあるかというくらい。

・雨をどれだけ恐ろしく感じるかは地域差がありそう。

・家出少年、よっぽどの事情があるのかと思ったらそうでもなかった。

・彼のやってることは、自分は何もせず女に水商売で稼がせるヒモとあんまり変わらないので、もうすこしなんとかならなかったのか。助ける量と迷惑かける量のバランスが悪い。

・彼に深く関わった人は、そのせいでほぼ警察に取っ捕まっている。

・とても凝った方法で脱走した彼が、いてもいなくてもいいような鉄砲玉になっただけというのもさびしい。

・ただ、好きな女のためなら東京が水没しても構わないという話なので、それくらいは些細なことなのかもしれない。そのへんもポニョポニョしている。

・少女が人柱になって地上を救うというより、不用意に天気をコントロールしてしまった反動に見える。

・なので、救うとするのをやめた話というより、災害まきちらかしてほったらかしにした話にも見える。

・指輪のくだりほんとかわいそう。笑ゥせぇるすまんの依頼人の末路みたいで怖い。

・東京をきちんと水没させたのは腹が座ってて好き。

・都会の汚れの部分や実在するエリアなんかもきちんと再現されているので、全部沈んだんだと思うとフィクションとして楽しい。

・沈んだなりの社会や生活の変化はもうちょっとありそうだけど。

・このへんの感じ方も東京に住んでいる人と地方に住んでいる人でだいぶん地域差がありそう。

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劇団 風蝕異人街『青森県のせむし男』

2019-08-26 03:48:31 | 演劇を見てきた

2019/8/13

あるせむし男の出生の秘密を独特の語り口と身体表現で描いた話…でいいのかな。違うかも。

風蝕異人街がかでる2・7ホールと聞いてどんな感じになるのかなと思っていたけど、会場が広くなって客席の椅子がよくなったくらいで全然違和感がない。

思っていた以上に、表現が強い。

パンフには主宰のこしばきこうさんが「アングラというレッテル」という書き方をされていたので自作をアングラと呼ばれるのは好まれてないと思うけど、それでも風蝕異人街が一ジャンルを背負った団体なのも確か。

そのアングラかどうかの境界線上で、さらにジャンルの幅を広げようとしているところがすごい。

お話の展開を味わうというよりは、言葉の強さや語り口、身体表現など、断片断片を楽しむ感じ。

表現の幅を広げたいけど、なにをしたらいいのかわからないという役者志望の人は積極的に参加するといいんだと思う。

(この時期、色々立て込んでいて短めの感想ですみません)

(2019/8/13 19:30の回)

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