遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ニットキャップシアター『カレーと村民』

2021-04-05 01:06:18 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2021/4/2

・浜家の当代である太郎が、日露戦争直後の講和条約に納得できない人たちや、クセのある家族に振り回される話。

・日露戦争を歴史ではなく庶民の目線で見返している。

・戦果なんて、損失の量に比例するわけがないんだけど(むしろ反比例しそう)、それで納得できない人が多いのは仕方ない。

・作中最も学があるはずの海外留学経験者、次郎さんが一番胡散臭い存在に見える。素敵な低く通る声で、言うことにもそこそこ説得力があって、質が悪い。

・知識階級への不信感は普遍的なものだと思うけど、一般化しすぎるのも有害なので、彼の一応の恋人アキでバランスをとっている感じ。知識は知識で大事。

・なので、ちゃんと知識階級ではなく、次郎さん個人が胡散臭く見える。

・知識がなければ、正しい判断をすることができない。なので、当時の庶民が愚かではなく、誤魔化して情報を出さないほうが悪い。

・この傾向、おそらくアジア太平洋戦争の終戦まで続くと思う。下手したら今に至るまでそうかもしれない。

・現代で暮らす自分の感覚だと、年老いた奉公人、オマサの言うことには共感できるけど、ほかの登場人物に全く響いていないところが悲しい。

・後半の会話劇をちょっと逸脱するシーンが面白い。なかなかあんな思い切りのいい展開にはできない。

・ネさんは名前から勝手に朝鮮ルーツだと思っていたけど、パンフを見たら全然違った。

・ちょうど、テレビ番組のアイヌ差別表現を見たばっかりだったので、動物例えに少しどきりとする。

・勘違いだったけど、検証は後でもできるので、気づくことが大事なはず。

・猫の話は終盤のある展開にもつながる。おしゃれ。

・薬屋さん、たしかに嘘をつくような感じの人でもなかったけど、ほんとに川の水汲んでたんだろうか。普通の水で実演しても不都合なさそうだけど。

・カレーは作中少しだけ出てくる。他の方の感想で、「カレー」が現代の何に例えられるのかという問題提起があったけど、自分にはうまく思いつかず。

・作者のごまのはえさんとお話する機会があったので、聞けばよかったような、自分で考えたほうがいいような。

・ある日、突然気づくのを待ちたい。

(配信チケット購入)

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メモ 2021年4月~

2021-04-05 01:02:46 | メモ

2021年4月

4/3 岩松了『バーテンダーどこへ行く』

4/4 北村想『専門医』

4/5 寺山修司『毛皮のマリー』

4/6 北村想『雨のバス停留所』

4/7 渡辺えり『花をさがして』

4/8 川村毅『2020年12月』

4/9 樋口ミユ『ここにおる』

4/10 坂手洋二『ランナーもマスクを』

4/11 アサノ倭雅『叫べ、生きる、黒い肌で』

4/12 関根信一『TEA FOR TWO 2人でお茶を』

4/13 関根信一『新・こころ』

4/14 小川未玲『甘いドーナツと人魚』

4/15 佃典彦『きっと』

4/16 二朗松田『HDDD』

4/17 土田英生『地下室からの配信』

4/18 サリngROCK『祝福』

4/19 アントン・チェーホフ『ワーニャ伯父さん』

4/20 ごまのはえ『洞窟ごっこ』

4/21 加藤一浩『たぶん散歩中』

4/22 つかこうへい『熱海殺人事件スペシャル一時間バージョン』

4/23 J.M.シング『渓谷の陰で』

4/24 二朗松田『輝け!レコード大賞』

4/25 ニール・サイモン『ジンジャーブレッド・レディ』

4/26 二朗松田『俺たちに明日はある』

4/27 J.M.シング『海に騎りゆく者たち』

4/28 ニール・サイモン『二番街の囚人』

4/29 ニール・サイモン『サンシャイン・ボーイズ』

4/30 ニール・サイモン『名医先生』

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