遠藤雷太のうろうろブログ

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北海道立近代美術館「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」

2021-09-06 19:56:43 | レポート

2021/8/28

「へそまがり」をキーワードに、芸術的価値のわかりにくい作品を集めた展覧会。

禅画のほとんどが墨絵で、たしかにはっきり巧いと言いにくいけど、輪郭線もわりとはっきりしているし、デフォルメがきいていると思えば、今のマンガを読む感じと大差がない。

逆に江戸時代の作品なのにその感覚の近さで見られるのが不思議。

白隠慧鶴の「楊柳観音図」は浦沢直樹先生っぽい感じ。

ただ、「竹虎図」の虎がどう見ても猫でかわいい。

音声解説で、「当日の絵描きは虎を見たことがない」と指摘されていて、なるほどと思う。考えれば当たり前なんだけど。

他にはフライヤーにも採用されている徳川家光の「兎図」がかわいい。

徳川将軍の書いた絵がいまだに残っているという事実のほうについては、感覚的に理解できない。すごい。

兎図の絵葉書ほしかったけど、イエロー地の別物感が強くて見合わせてしまった。

※気に入った絵葉書。布袋さん何やってんだ。

 徳川家光《木兎図》(部分) 曽我二直庵《猿図》(部分)春叢紹珠《皿回し布袋図》(部分)


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