遠藤雷太のうろうろブログ

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シャウル・シュワルツ監督『皆殺しのバラッド』(2013年)

2017-01-09 17:45:28 | NETFLIX/Amazon/UNEXT/Apple TVで観た

メキシコの麻薬戦争に切り込むドキュメンタリー!映画『皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇』予告編

2017/1/9

麻薬戦争の主戦場、メキシコ・フアレスの異常な日常を映したドキュメンタリー。

2010年1年間の殺人事件が3622件。

フアレスの人口は150万人くらい。

近年の日本全体の殺人事件は年間400人以下のようなので、かなりひどい。

映画なので、刺激的な絵を選んでいるにしても、びっくりする量の死体が映っている。

中心になっているのは、無力感と戦う警察の苦悩と、マフィア賛美の歌で冨を築く「ナルココリード」の活躍。

警察は殺人事件が起きても、死体を回収するだけ。下手に捜査をすれば報復される。

相手は麻薬で稼いだお金で武装しているマフィアたちなので、太刀打ちできない。

無力化した警察に批判が集まり、反対にマフィア賛美の空気が生まれるという理不尽。

音楽の力は絶大でモラルの壁なんて簡単に飛び越えてくる。

絶望しか映っていないけど、今は少しでもよくなったんだろうか。

皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇 [DVD]
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