遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

関根光才監督『太陽の塔』(2018年)

2024-04-17 13:43:00 | NETFLIX/Amazon/UNEXT/Apple TVで観た

 

 

2024/4/16

・岡本太郎の作品や人柄を、10個のキーワードをもとに、様々な立場の人が証言していくドキュメンタリー。

・自分にとっての岡本太郎は、幼いころ、テレビで「芸術は爆発だ!」と言っているギョロ目のおじいさん。

・後になってたいへん優れた芸術家であり、ただの変わったおじさんではないことに気づかされた感じ。

・亡くなったのは1996年だが本作の公開は2018年。東日本大震災後。わりと最近。

・最初は万博というテーマで当時の様子を解説していく。

・当時も色々あったんだろうけど、カジノの前座として公費を浪費している今の大阪万博と比較すると、盛り上がり方にかなり差があるように見える。

・1970年から少しでも進歩しているのか、退化しているのか。

・当時の万博のテーマ、科学の発展による「人類の進歩と調和」に岡本自身は批判的だったのに、当時の責任者は彼を起用して、あんなに巨大なモニュメントを作らせたのは度量が広い。今なら無理そう。

・あれだけ色々あったのに太陽の塔だけ残っているのは不思議。

・科学の発展からこぼれ落ちるものを大切にしているという話。

・科学的に理解するために分類することはとても重要だと思うけど、手段と目的が逆転して分類さえすれば理解した気になっている人は多い。自分も気を付けたい。

・東北や沖縄など、各地の伝統文化に触れ、民俗学から考古学まで取り入れ作品に活かしている。

・「日本という泥にまみれるしかない」。

・アイヌのマレウマウや岩手の鹿踊もちょっと出てくる。

・「世界を支えているのは無名の人々」というキーワードはちゃんと咀嚼して血肉にしたい。

・話者の言葉にあわせて画面上に表示される線画演出がかわいい。

・「芸術は決意だ。決意した瞬間に芸術は始まる」。

・南方熊楠と比較されていた。「粘菌の中に大宇宙が見える」。

・生命として、人間としての根源的な力を引き出そうとしている感じなのかな。

・映像内でダンサーの菅原小春さんが『明日の神話』の前で踊っている映像がかっこいい。

・駅に作品があるので、ストリートピアノを置いたり、ごく簡単でも踊れるステージを作ったりすれば、岡本太郎とコラボできていいのに。やりたい人いるんじゃないかな。

・大阪に行きたくなった。

(PrimeVideo)


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