遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

「テオ・ヤンセン展」

2019-08-28 22:19:38 | レポート

2019/8/28

風の力で生き物のように動く「ストランドビースト」の展示。

色味から勝手に竹か木材だと思っていたけど、主に塩ビ管と結束バンドで作られている。あと空気をためるペッドボトル。

今回はたまたま現地に行ったから勘違いに気付いたものの、こうやって気付かずに通り過ぎていることはたくさんあるような気がする。

一定の比率(ホーリーナンバーと名づけられている)で組まれた足の動きが人間っぽい。かっこいい。自分はゾイド世代なのでなおさら。

こういうものを作るんだから職人気質の構造フェチなのはわかるけど、もう一方で「過酷な砂浜という環境で生きる」とか「風を食べる」「進化を続ける」「作者がすべてを得られたと思った作品は死ぬ」といった設定は、生命を創造する神の立ち位置だったりする。

死んだら化石になって、その後また動かすことを「リ・アニメーション」と呼ぶとか、わりと都合よくて理不尽な感じも神っぽい。

ごく身近なものに極限まで工夫を重ねて、誰も到達したことのない表現になっているのがすごい。

動作しているところも見られたけど、やっぱり屋外でぐいぐい動くところも見たかった。

 

 

※リアニメーションでは彼(アニマリス・オムニア・セグンダ)が手前に迫り来るのでかなり迫力がある。 


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