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この人ゴミを押しわけて、はやく来やがれ、王子さま。  イチハラヒロコ  アリアドネ企画

2005年04月18日 | ’05年読書日記
この、なんともいえないタイトルに惹かれて借りてきました。
 


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  江戸時代から好きでした。
  
  
  いつ
  選ばれてもいいように。
  いつ
  捨てられてもいいように。


  きみは
  しつこ
  かった。


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…と、このように、おもに恋愛〈失恋?〉の中で自分や相手がつぶやいた言葉、或いはこの作者が胸の中にふと沸いたであろう言葉の数々が、1ページにひとつかふたつ、綴ってあります。

読む文字の量としてはホントに少しなので、5分以内で全部読めちゃうかと思います。

この、イチハラヒロコさんと言う方は、どうも詩人ではなく、「ランゲージアーチスト」(?)という職業の方なんだそうです。
もともと、こういう言葉の数々は、本ではなく、キャンバスや立方体の側面に描かれ、美術館に展示されていたもののようです。

「文字の数々を、アートとして見ろ!」…という事なんでしょうが。
私はそこまでアートな人間じゃないので、「あはは、この言葉、面白いな~」って言う感想しか、まぁ、もてませんでした。
言葉を見ると、「意味」をどうしても考えて追求してしまう私には不向き??な表現形態??かな??(そうでもないかな??面白いとは思えたんだし・・)
(??ばかりですみません)


この中で笑ってしまったのが、写真付きのあるページです。

”ノーリッジ〈イギリス〉の、あるショッピングセンターで、オーナーにだけ許可をもらって紙袋2000枚を無料で配りました。底に英訳を書いたので、持っている人には意味が分かりますが、店員さんやガードマンは何も知らないのです”〈1998〉

お写真を見ますと、紙袋にはでかでかと、


     万引き
     するで。


…と、書いてありました。
〈実際には、縦書きです〉

図書館では、”美術関係”の棚にありました。






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