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「Curtain」  谷村志穂  実業之日本社

2005年08月20日 | ’05年読書日記
前に少し書きましたが、これは短編集です。
どのお話も、「大人の女性」が主人公で、「左腕とキャッチボール」以外の話にはどれも、主人公の恋人や夫が出てきて、重要な役割を果たしています。

出てくる女性たち(…の一部)は、好きでもない男の人と寝たり、妻子持ちの人と付き合っていたりしますが、なぜかこう、読んでいてとても真面目な話だなという感じがし、…というかほとんど真面目過ぎて、ちょっとだけ窮屈な感じがしました。

なんでこう「真面目ー!!」な印象を自分が持っちゃったのかは、すみませんよくわからない…。なんでだろう??????

「現実感」が漂いまくっているからでしょうかねぇ…。
不倫してる方も世の中にいるだろうし、おなかの赤ちゃんを亡くしてる方も。
父親の愛情を知らずに育つ方もいらっしゃるだろうし、口の悪い母親に困ってる方も。
そういう「現実」を直接「ドカーン」と見せられたような感じがして少し気が重く、もうちょっとユーモアとか皮肉とかファンタジーとか、そのほかいろんなオブラートにくるんで見せてくれたら、少~し助かったかな、と、小心者の私は思いました。

でも私と違って「真面目」で小心者でない大人の女性にはいい小説かもしれません。





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