1960年に交通事故で亡くなった、アルベール・カミュの、その事故当時所持していたかばんから見つかった遺作だそうです。
本の前のほうに”編者の注”として断り書きがありますが、未完成の小説です。
内容を読んでみても、時々話が急に飛んでいたり、(特に最後のほう)判読不可能な文字は〔〕で空白になっていたりします。
内容は、40歳になった主人公が、彼が生まれてすぐ戦死した父親の墓を訪ね、彼が生まれ育ったアルジェリアにいまだに住んでいる母と叔父を訪ねることから始まり、彼の幼年時代が仔細に語られていきます。
…が、結局はもっと難しいことを述べたかったようで、フランスのアルジェリア植民地化に関してとか、彼の父親のことを調べて心の整理をつけたかっただとか、…諸々です。
最後に小学校の恩師に対する手紙と、彼への返事の手紙が載せてありますが、この主人公とカミュ自身とダブる所がかなりあるのかな、と思いましたが、どうだろう。
アルジェリアでの幼年時代は、他の戦争孤児たちと比べても相当貧乏だったようで、そんな様子が、経験した人でないと分からないだろうな、というくらいに事細かに描かれています。
本の前のほうに”編者の注”として断り書きがありますが、未完成の小説です。
内容を読んでみても、時々話が急に飛んでいたり、(特に最後のほう)判読不可能な文字は〔〕で空白になっていたりします。
内容は、40歳になった主人公が、彼が生まれてすぐ戦死した父親の墓を訪ね、彼が生まれ育ったアルジェリアにいまだに住んでいる母と叔父を訪ねることから始まり、彼の幼年時代が仔細に語られていきます。
…が、結局はもっと難しいことを述べたかったようで、フランスのアルジェリア植民地化に関してとか、彼の父親のことを調べて心の整理をつけたかっただとか、…諸々です。
最後に小学校の恩師に対する手紙と、彼への返事の手紙が載せてありますが、この主人公とカミュ自身とダブる所がかなりあるのかな、と思いましたが、どうだろう。
アルジェリアでの幼年時代は、他の戦争孤児たちと比べても相当貧乏だったようで、そんな様子が、経験した人でないと分からないだろうな、というくらいに事細かに描かれています。