前回の吸引系話で思い出した子供のころの話。
今よりも更に後のことを考えずに行動していた小学生の、
でもさすがに高学年ではなかったと思う(し思いたい)ので
おそらく2、3年生の頃だったと思う。

よくあるプラスチック製の軽いコップ。洗面所に歯磨き用で置いてあるような。

あれで水か何かを飲んでて飲みおわって、

そのままコップの全ての淵を肌に密着させた状態で息を吸うと
手を離してもコップが落ちない、
ということに気づいた幼少期のづな。わお!はっけん!

面白いのでそのまましばらく放置。

どのくらいの時間が経過した後だったのか、
飽きたのでコップを外すことに。

くっきりついた痕にその時は気づかず、
のちに風呂入るときか何かに鏡を見て驚愕。
なにこれええええ!!!
そして母に見つかり、どしたんその顔!?と言われて事情を説明すると
ばかじゃ!と一笑に付される。
あんなことやるんじゃなかったと後悔するも完全に後の祭り。
しばらく経ってもコップの淵そのままのそのラインはありありと鏡に映し出されている。
風呂に入って顔を洗っても消えてない。
ごしごしふいても消えてない。
しかも明日は学校。
でも寝たら治るかもしれない。
朝おきたら消えてるんじゃないか?
だんだんいい方向にしか考えなくなってその日は寝た。
朝起きてみると、昨夜よりは線が薄くなった気はするけどやっぱり残ってた。
そして学校に行ったあとの記憶がどういうわけかほとんどない。
そこはかとなく口元に手をあててなんとなくごまかしていたような気もするし、
やかましい男子に見つかってわはは!!なんじゃそれ!!と大笑いされた気もするし、
友達だって明らかに気づいてはいるだろうにも関わらずヤンワリと気づかないふりを
してくれてたような気もする。
おそらくどれも実際にあったことなのだろうが、もう思い出すのも恥ずかしいので
記憶にフタをすることにして脳が処理したんじゃないかと思う。
そしてこうして20年以上の歳月を経て、いい加減半開きになった記憶のフタから
ぼんやりと当時の様子があぶり出しのように浮き出てくるようになったのだ。たぶん。
これを皮切りに、子供時代のくだらなさ全開のしょうもない記憶がどんどん蘇ってきて
思い出し恥ずかしいを味わうのではないかとちょっと不安だけどわりと楽しみ。