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藩政時代の記憶「木流堀」沿いを散策、水の流れはどこへ・・・?

2024年07月08日 | 歴史散策

藩政時代の記憶「木流堀(きながしぼり)」について、新聞や、月刊誌「りらく」などで取り上げられていて、歴史・遺構巡り好きには気になる場所です。「木流堀」は、仙台城下の家臣に支給する燃料用の木材を運ぶための水路として開削されました。名取川から広瀬川までの約6km、深さ1mほどの水路でしたが、現在は、農業用水路、大雨対策などの排水路の役目を担っています

日差しが強いので、山田インター近くの公共施設から自転車でスタートしました、往復約15kmゆっくり2時間半の行程です。ここは名取川、南部道路に近接する取水門です

すぐ近くに水路に下りられる場所があり、農作物の洗い場だったりするのでしょうか。また「木流堀」沿いになにか休憩場所となるカフェはないかと調べると、cafe「くれよん」がありました、スタートしたばかりですのでまた別の機会に寄ってみます

「成就院」も古くからあるお寺です

水路の先に、大年寺山テレビ塔が見えます

明治以降、木材運搬から農業用水として、そして戦後には治水対策として改修が進められ、名取川からの水は、この笊川と合流し、ふたたび名取川にもどります

「木流堀」の水の流れはどうなっているのか、広瀬川へとは逆向き、新笊川に向かっています

どこかに水の流れの分岐点があるはず・・・。

「多賀神社」の裏手、西多賀2丁目付近の小川は、青がメインで新笊川方面、黄色が微かに広瀬川方面に流れています、この付近が分岐点のようですね、都市化が進む市内中心部の「木流堀」沿い、広瀬川にそそぐ水量を減らすことが重要でした

「多賀神社」、参拝する機会がなかったのでちょうどいい機会です

仙台市内でもっとも古い神社とされています

仙台市の保存樹木「シラカシ」の大木がランドマークでしょうか

さらに堀を進むと

西多賀1丁目付近で、R286を越えます

この先、泉崎2丁目付近で案内板①が設置されています、排ガスでだいぶ汚れていますが

この付近で八木山方面からと、さらにこの先の東北工大長町キャンパス入口とで、小川が2本、木流堀に流れ込んでいます、結構な水量ですので河川改修は必要だったんですね

二口街道沿いを進みます、2つ目の案内板②です

堀は鹿野1丁目付近で、R286を越え、広瀬川へと・・

河原町のツインタワーマンションが見えてきました

仙台南高校沿いに広瀬川へと進みます

案内板③三つ目、設置年がそれぞれ違うのが面白いですね

山形に向かう二口街道の案内図があります、たしか長町駅前が二口街道のスタートだったと記憶していますが・・・

この案内図を見て納得、大きな街道には、入口は何本もあって不思議ではありません

広瀬川との合流地点、ここにも案内板④が設置、計4か所目です、①と④が同じ内容でした

広瀬川への注ぎ口では、水鳥、大きな鯉の群れがいて、そしてその先にツインタワーマンション。「木流堀」は、燃料となった材木を流す役目から、都市化と治水対策、自然環境の保全と役割は大きく変わりました。歩くと結構な距離ですが、自転車だと半日でOK、皆さんも是非その水の流れ、歴史の流れを辿ってみて下さい。

 

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