2018年2月20日ヤフーブログに投稿した記事より
平成天皇は来年平成31(2019)年4月30日に譲位され、5月1日に改元が発表されるそうで、天皇の生前退位は、江戸後期の119代光格天皇(1771~1840)以来約200年ぶりだそうだ。
皇室典範による皇位継承の順位は今上天皇の直系である皇太子様が1位、秋篠宮様が2位、悠仁様が3位。皇太子様は昭和35(1960)年2月23日がお誕生日だから満59歳でのご即位。
政府の発表では2020年の早い時期に、秋篠宮様の「立皇嗣の礼」を行うそうで、昭和45(1965)年11月30日がお誕生日である秋篠宮様はその際、54歳(数え年で55歳)となっておられることに。
悠仁様は平成18(2006)年9月6日がお誕生日なので、秋篠宮様の「立皇嗣の礼」のときに13歳(数え年で14歳)。皇太子殿下と秋篠宮様の年齢の近さから、次の次に天皇となられる方は悠仁様となる見込みだそうだ。
英王室のように、日本の皇室では内親王である愛子様が皇位を継げないのはなぜなのかという意見もあるが、簡単にいえば「皇室典範」がそうなっているからである。では、なぜ「皇室典範」を改正しないのかといえば、日本の皇統は、「万世一系」という考えに基づいているもので、代々の天皇は直近の男子の皇子がおられない場合は、前の天皇、前の前天皇の血を引く男子に遡って皇位継承者を決めるという「決まりごと」に従っているため。その決まりは世界最古の「日本の皇統」を支えている根幹部分である。
但し歴史上、女性の天皇は8人10代即位しており、その内、6人の推古(33代)、持統(41代)、元明(43代)、孝謙(称徳)(46代)、明正(109代)、後桜町(117代)は天皇の皇女でありかつ、次の天皇は全て天皇の皇子であったため女系にはなっていないのだ。
35代皇極天皇は敏達天皇の曽孫で、同母弟軽皇子(36代孝徳天皇)に譲位したあとで、62歳でもう1度斉明天皇(37代)として即位し、次の38代天智天皇は舒明天皇の第2皇子だったため、やはり男系維持。
44代元正天皇は草壁皇子と元明天皇の皇女であるが、次の45代天皇である聖武天皇は文武天皇の第一皇子であったので男系が維持された。
20 ~30年後の話ではあるが、悠仁様に将来もしお子様方が全て女子のみであった場合、(現行の皇室典範を改正して)その内の長子の方が女性の皇太子となられても、その方の夫君も天皇家に父系で繋がる末裔であれば(生物学的には)天皇家のY染色体の持ち主を父とすることで、次に生まれてくる子が男子であれば理屈上は「万世一系」を繋げて維持する可能性は残されるわけだ。
万世一系を守ることを皇統の前提とするのであれば、安全装置としてそのような人物を(かなり遡って)ご婚約者として早い段階からさがしておくべきということだ。該当するのは、曽祖父か高祖父などに遡って父方の先祖に天皇をもち必ず一人は男の子が生まれていたようなお家、つまりかつては宮家だった家系の男性の、この先に生まれてくる男の子でしょうか。
これと同じ意味あいのことが、実は、今目の前のこととして提起されているのではないだろうか。よく話題となる「女性宮家」創設の意味として単に皇族のご公務の分担のためだけではなく、「万世一系」の皇統を守るための安全装置として設けるのであるならば、その女性皇族の夫君を天皇家の血筋の人物にしなければ(母系となってしまうので、一代限りの宮家となり)本来の意味がないのでは。
皇室の意義を考えれば、男子皇族に代る「女性宮家」創設の前提として、今上天皇のお孫様である愛子様や眞子様、佳子様には、無論ご自身の幸福のためのご結婚をして頂きたいと同時に、お立場上将来のご夫君が民間人の(外国人なども含め)誰でもよいということにはならないのではないだろうか。ご幼少の頃から女性宮家のご伴侶に相応しい人物を見定め、ご婚約者として宮様のご縁談を周囲が気を配りながらも、立派にすすめていくのが望ましいと思う。
大正天皇のご生母は歌人白蓮の叔母君にあたる柳原愛子という典侍の方で、昭憲皇太后にはお子様がお一人も生まれなかったそうだ。今の時代に、こうした制度が復活することは、国民感情からも国際社会の中の日本の皇室のあり様としても考えにくいので、どこに「作為的なもの」を方法論としてもってくるかの議論をしなければ、「万世一系」という、生物学的には「非常に作為的なもの」の維持を今後も、「時の皇太子妃に必ず男子を生んで頂く」という前提に頼らなければならなくなってしまう。
そのときどきの政府がいきあたりばったりに後手をうつのではなく、宮内庁が本来、まずそこまでのことをシュミレーションして先手をうっておくべきだろうと思う。「女性宮家」を具体化する努力や、眞子さまのご婚約延期についても、国民の一人として宮内庁の仕事ぶりには疑問を感じてしまう。
三笠宮家も女のお子様がお二人、高円宮家も女のお子様三人だったわけで、確率論的には本来ならば、もう少しおられてもいいはずの若い男子皇族がなぜか大変少ないわけで。
日本という国の「天皇家」のもつ意味と「日本のこれからの在り方」の問題だと思うのだが。
平成天皇は来年平成31(2019)年4月30日に譲位され、5月1日に改元が発表されるそうで、天皇の生前退位は、江戸後期の119代光格天皇(1771~1840)以来約200年ぶりだそうだ。
皇室典範による皇位継承の順位は今上天皇の直系である皇太子様が1位、秋篠宮様が2位、悠仁様が3位。皇太子様は昭和35(1960)年2月23日がお誕生日だから満59歳でのご即位。
政府の発表では2020年の早い時期に、秋篠宮様の「立皇嗣の礼」を行うそうで、昭和45(1965)年11月30日がお誕生日である秋篠宮様はその際、54歳(数え年で55歳)となっておられることに。
悠仁様は平成18(2006)年9月6日がお誕生日なので、秋篠宮様の「立皇嗣の礼」のときに13歳(数え年で14歳)。皇太子殿下と秋篠宮様の年齢の近さから、次の次に天皇となられる方は悠仁様となる見込みだそうだ。
英王室のように、日本の皇室では内親王である愛子様が皇位を継げないのはなぜなのかという意見もあるが、簡単にいえば「皇室典範」がそうなっているからである。では、なぜ「皇室典範」を改正しないのかといえば、日本の皇統は、「万世一系」という考えに基づいているもので、代々の天皇は直近の男子の皇子がおられない場合は、前の天皇、前の前天皇の血を引く男子に遡って皇位継承者を決めるという「決まりごと」に従っているため。その決まりは世界最古の「日本の皇統」を支えている根幹部分である。
但し歴史上、女性の天皇は8人10代即位しており、その内、6人の推古(33代)、持統(41代)、元明(43代)、孝謙(称徳)(46代)、明正(109代)、後桜町(117代)は天皇の皇女でありかつ、次の天皇は全て天皇の皇子であったため女系にはなっていないのだ。
35代皇極天皇は敏達天皇の曽孫で、同母弟軽皇子(36代孝徳天皇)に譲位したあとで、62歳でもう1度斉明天皇(37代)として即位し、次の38代天智天皇は舒明天皇の第2皇子だったため、やはり男系維持。
44代元正天皇は草壁皇子と元明天皇の皇女であるが、次の45代天皇である聖武天皇は文武天皇の第一皇子であったので男系が維持された。
20 ~30年後の話ではあるが、悠仁様に将来もしお子様方が全て女子のみであった場合、(現行の皇室典範を改正して)その内の長子の方が女性の皇太子となられても、その方の夫君も天皇家に父系で繋がる末裔であれば(生物学的には)天皇家のY染色体の持ち主を父とすることで、次に生まれてくる子が男子であれば理屈上は「万世一系」を繋げて維持する可能性は残されるわけだ。
万世一系を守ることを皇統の前提とするのであれば、安全装置としてそのような人物を(かなり遡って)ご婚約者として早い段階からさがしておくべきということだ。該当するのは、曽祖父か高祖父などに遡って父方の先祖に天皇をもち必ず一人は男の子が生まれていたようなお家、つまりかつては宮家だった家系の男性の、この先に生まれてくる男の子でしょうか。
これと同じ意味あいのことが、実は、今目の前のこととして提起されているのではないだろうか。よく話題となる「女性宮家」創設の意味として単に皇族のご公務の分担のためだけではなく、「万世一系」の皇統を守るための安全装置として設けるのであるならば、その女性皇族の夫君を天皇家の血筋の人物にしなければ(母系となってしまうので、一代限りの宮家となり)本来の意味がないのでは。
皇室の意義を考えれば、男子皇族に代る「女性宮家」創設の前提として、今上天皇のお孫様である愛子様や眞子様、佳子様には、無論ご自身の幸福のためのご結婚をして頂きたいと同時に、お立場上将来のご夫君が民間人の(外国人なども含め)誰でもよいということにはならないのではないだろうか。ご幼少の頃から女性宮家のご伴侶に相応しい人物を見定め、ご婚約者として宮様のご縁談を周囲が気を配りながらも、立派にすすめていくのが望ましいと思う。
大正天皇のご生母は歌人白蓮の叔母君にあたる柳原愛子という典侍の方で、昭憲皇太后にはお子様がお一人も生まれなかったそうだ。今の時代に、こうした制度が復活することは、国民感情からも国際社会の中の日本の皇室のあり様としても考えにくいので、どこに「作為的なもの」を方法論としてもってくるかの議論をしなければ、「万世一系」という、生物学的には「非常に作為的なもの」の維持を今後も、「時の皇太子妃に必ず男子を生んで頂く」という前提に頼らなければならなくなってしまう。
そのときどきの政府がいきあたりばったりに後手をうつのではなく、宮内庁が本来、まずそこまでのことをシュミレーションして先手をうっておくべきだろうと思う。「女性宮家」を具体化する努力や、眞子さまのご婚約延期についても、国民の一人として宮内庁の仕事ぶりには疑問を感じてしまう。
三笠宮家も女のお子様がお二人、高円宮家も女のお子様三人だったわけで、確率論的には本来ならば、もう少しおられてもいいはずの若い男子皇族がなぜか大変少ないわけで。
日本という国の「天皇家」のもつ意味と「日本のこれからの在り方」の問題だと思うのだが。