米連邦準備制度理事会(FRB)は1月29日、政策金利を4.25%~4.5%に据え置いた。2024年7月以来、4会合ぶりの利下げ見送りとなる。一方、日本銀行は1月24日に17年ぶりの利上げを実施し、政策金利を0.5%に引き上げた。底堅い経済成長と低失業率を背景に、FRBはインフレ再加速への警戒を示している。日米の金融政策の方向性の違いが鮮明となり、為替市場や両国経済への影響が注目されている。
FRBの声明によると、米国経済は底堅いペースで拡大を続けており、失業率も低水準を維持しているという。一方で、インフレ率については「依然として、やや高止まりしている」と指摘し、前回の声明にあった「2%目標に向けて進展した」との記述を削除した。この変更は、インフレが再加速する可能性に対するFRBの警戒感を示唆している。
今回の決定の背景には、1月20日に発足したトランプ政権の経済政策の影響を見極める必要があるとの判断がある。トランプ政権が掲げる関税強化や大型減税などの政策は、インフレを再燃させる恐れがあるとFRB内で懸念されている。
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米FRB利下げ見送り 日銀は利上げ 日米の金融政策に差
米連邦準備制度理事会(FRB)は29日、政策金利を4.25%~4.5%に据え置いた。2024年7月以来、4会合ぶりの利下げ見送りとなる。一方、日本銀行は24日に17年ぶりの利上げを実施し、政策金利を0.5%に引き上げた。
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