
7月18日、 夏のかき入れ時が始まったばかりのタイミングで従業員の大規模なストライキに見舞われた米カリフォルニア州のホテル業界は、対抗手段を見つけ出した。写真は2日、ロサンゼルスのホテル前でストライキを訴える従業員ら(2023年 ロイター/David Swanson)
[ロサンゼルス 18日 トムソン・ロイター財団] – 夏のかき入れ時が始まったばかりのタイミングで従業員の大規模なストライキに見舞われた米カリフォルニア州のホテル業界は、対抗手段を見つけ出した。それはギグワーカー(単発仕事を請け負う労働者)の求人アプリを通じた人員手当てだ。
このアプリに登録した労働者がストに参加すれば、自動的に評価引き下げやシフト取り消しといった「処罰」が行われる仕組みで、組合側は労働者の権利侵害だと反発を強めている。
ロサンゼルス地域の接客業の働き手を代表し、賃上げや待遇改善を要求するストを呼びかけた労働組合ユナイト・ヒア・ローカル11の共同プレジデントを務めるカート・ピーターセン氏は「これらのアプリは組合活動に加わる労働者を問答無用で処罰している。こんなことは初めてだ」と憤る。
ユナイト・ヒアによると、ロサンゼルス地域で少なくとも6つのホテルがスト期間に人繰りのためにギグワーカー求人アプリを利用したもようだ。
先週ユナイト・ヒアは全米労働関係委員会(NLRB)に対して、ホテル側が使ったこうしたアプリの1つであるインスタワークの処罰機能が「不当労働行為」に該当するとして救済の申し立てを行った。
申請書によると、南カリフォルニアのダナ・ポイントにある「ラグーナ・クリフズ・マリオット・リゾート・アンド・スパ」では、インスタワークで応募してきた働き手がストに参加した時点でシフトをキャンセルされたが、そうした自動的な処理システムは労働者の権利行使を妨げるものだという。
この申し立てについてインスタワークに問い合わせると......
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