最近、中国のネット上で、魯迅が書いた架空の人物「孔乙己(こんいーちー)」という人物が人気を博しています。 孔乙己は科挙の試験に受からず、何の技術もない学問の人だったので、生計を立てるのに苦労し、他人から後ろ指を指される毎日を送っていました。
なぜ、孔乙己が現在これほど人気を博しているのか。 それは、今の多くの若者が、自分の経験を茶化(ちゃか)すために、孔乙己をネタにしているからです。 彼らは、せっかく大学を卒業して学位を取ったのに、なかなか自分の理想とする仕事が見つからず、かといって工場で下働きをするのも嫌だ、と考えています。故に、孔乙己のように、学歴という「長い羽織」を一日中着て、惨めな人生を送ることしかできなくなっているのです。
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