前回:高智晟著『神とともに戦う』(19)夫人が見た高智晟(1)
90年の8月1日、2人は結婚証明書を受け取ったが、その後は別れて暮らすこと4年。94年になって、耿和は何とか高智晟の戸籍をウルムチへ移し、ウルムチのセメント工場で働けるよう手配した。きつい仕事ではあったが、何はともあれ2人はとうとう一緒になれたのだった。
94年の末、セメント工場の経営が低迷していたので、高智晟は工場長へ販売に関する提案書を提出した。内容が良かったからだろう。工場長は高智晟を販売部門に回した。またその年の10月、高智晟は弁護士試験に合格し、95年正式に開業した。こうして高智晟の弁護士人生の幕が開けたのである。
10数年前、心と心が触れ合ったあの瞬間はまるで一幅の絵のように、耿和の記憶の中で永遠にとどまり続けている。耿和は幸せと満足感を抑えきれない様子で語った。「彼のあの一言があったから、今までずっと彼と共に歩んで来たのです。結婚後も、夫はあまり家にいないし、家庭のことに関わりません。忙しさのあまり、私たちを気にもかけないことすらあります。でも、夫がこの家に責任を負っていることを、家族はみな感じ取っています」
- 夫の稼いだお金を使うのは、気が重い
- 一旦決めたことは、絶対にやり続ける
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