孫思邈(そんしぼう・西暦581年~682年)は隋の前から唐の初期の陝西・西耀の人で、享年102歳でした。彼は7歳で学業を始め、日に千字を暗誦することができ、20歳前後になると、老子、庄子と諸子百家の学説を好んで読み、また、仏教の経典を読むのも好きでした。当時、洛陽の総監・独孤信(どっこ しん・502年~557年 中国の西魏の匈奴系軍人)は彼を見て、「この人は聖童ですが、器が大きくても見識がないかも知れない、出世は難しいでしょう」と言いました。
孫思邈は世の中の風紀が日に日に悪くなり、世間の人々が名利を追求し、悪知恵を働かして物を奪い取り、 欲深くて満足することを知らず、自らを放任して最後に死んで行くのを見て嘆き悲しみました。彼は「道徳を修めても果報を求めず、やがて福報が得られても長生きを求めず、やがて自然に寿命が延びることは一番だ」と言いました。
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