現在の状況に対する懸念が高まる中、中国人はさまざまな手段を用いて資金を国外に移している。これは、中国共産党(中共)がイデオロギーによる統治を、いままで強調した結果と分析されている。
中共は外貨管理を行っており、個人が年間に両替できる外貨の上限は5万ドル(約760万円)だが、ますます多くの中国人が、暗号通貨やペーパーカンパニーの設立などを通じて、大量の資金を国外に移転させることを選んでいる。
最近のウォール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、6月末までの四半期において、中共の監視を回避して海外に移転された資産は2540億ドル(約39兆円)に達し、この数字は過去10年間に中国から逃れた資金の総額を上回っている。2015年から2016年にかけては、不動産市場の低迷により資本流出の波があったので、実際の金額はさらに高くなる可能性がある。
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