えつお日記

作曲家 川崎絵都夫ホームページ連動の日記です! 演劇や合唱・邦楽器のための作品を中心にした仕事日記や日々の雑感です。

浜松町→埼玉県鶴ヶ島市

2006年11月05日 | 邦楽
日本音楽集団の11/18(土曜日)の定期演奏会(14:00~/18:00~)の合同練習の指導に行きました。

東芝フィルハーモニー合唱団との共演なので、浜松町の東芝ビル内に邦楽合奏も集合しての練習です。

狂言方の善竹十郎さん、テノールの森一夫さん、演出の近藤久也さん、他のスタッフの方々も参加で音楽面から動き、道具、照明や音響的な面までのチェックも入っていました。これは豪華で楽しい舞台になりそうです!

日本音楽集団HP

共作者の一人、秋岸寛久氏の指揮による『呑気布袋』練習風景








終了後、邦楽合奏団「花千(かゆき)」の演奏会の打ち上げのみに参加するために埼玉県鶴ヶ島へ。僕の「わらべ歌メドレー」を演奏してもらったのですが、本番には間に合いませんでした。

団員のみなさん、ブラスバンドの世界で大活躍の指揮の福田滋先生、客演の尺八/林真山さん、白鳥良章さん、十七絃箏/田口礼美さん、打楽器/高橋香衣さんなどといろいろお話し出来ました。
お客さん方の感想も好評で何より!(こちらは写真はありません)


山中湖→河口湖→板橋

2006年11月01日 | 邦楽
中央大学・竹桐会からの数年前の委嘱曲を、今年の定演(11/25・土曜日16:30開演…府中グリーンプラザけやきホール)で再演してくれるということで、合宿へ指導に行きました。

河口湖近くということで、湖の風景やら富士山が見えるのかな、と思いきやインター近くのとっても繁華な場所でした。

そこに行く前に、山中湖畔に移転した(有)バンブー(この会社から僕の邦楽器の曲のCDを出してもらっています)を訪ねて、久しぶりに社長の渡辺さんとお話し。

リゾートスタジオの「ミュージックイン山中湖」(バブル華やかなりし頃は「X-Japan」などのレコーディングも行なわれていた所)を買い受けてスタジオ運営も始めたというのが、はや数年前。初めて見学させてもらいましたが、これはすごい。
ミュージックイン

少々道に迷ったりして(うちのクルマはカーナビ付いていません)、ギリギリで合宿練習時間に間に合う。合宿に向けて猛練習(?)していてくれたらしく、なかなか良く弾けていましたが、自分のパートを弾くのに夢中という感じがあり、アンサンブルを作る練習を主に19:30~22:30までみっちりと。

若さ溢れる演奏に、こちらも熱くなった練習を終えて、その興奮のままに河口湖インターから休憩無しで自宅まで。いや~、エネルギーをもらいました。

対人恐怖??

2006年10月24日 | 邦楽
数日間、市民ミュージカルカラオケ制作や邦楽アレンジ、邦楽曲スケッチなどに専念していて、久しぶりに日本音楽集団の練習の為に外出したところ、池袋で「うわぁ~、すげー人の数」…練習で団員の皆さんと「こんにちは」をした時にも、「うわっ、全員がこちらを凝視している」(指揮をするので当たり前)とややビビりました。

制作に集中していて少々自閉気味になっているのか、何なのか。指導が続くと別にそんな状態にはならないのだけれど…不思議。何だか必死に振りましたが、演奏はさすが!でした。

京楽座→呑気布袋

2006年10月12日 | 邦楽
午前中、呑気布袋のスコアをもう1曲仕上げてから、午後は(今日しか行けない)京楽座「破戒」(俳優座劇場)観劇。文学座などからの助演多数。「エノケン」に続き、中西和久さんの「一人芝居」のイメージからは更に離れていく模様(^_^;)
被差別出身者の話しを、エピソードを積み重ねて進めていく。チェロと打楽器の二人のプレーヤーが舞台上にいて生演奏による音楽は贅沢ですね。この公演終了直後から「エノケン」の稽古&地方公演が始まります。
(下の写真のカフェで「ベルナルダアルバの家」で御一緒した美術の朝倉摂先生とバッタリ。やはり京楽座を観劇されていたそうです)

夕方からは日本音楽集団の「呑気布袋」の合唱伴奏部分の邦楽器の練習。合唱団に参考にしてもらうための練習用のカラオケを録音する。
初見でも2~3回の練習で音楽表現までしてもらい、音楽的な「カラオケ」が出来た。

写真は久しぶりの六本木での2連写




高崎での演奏会

2006年10月06日 | 邦楽
夜、下野戸亜弓邦楽コンサート(in高崎)に行きました。昼間、各種仕事を進めてから夕方、車で高崎へ。大雨でどうなることかと思いましたが、特にひどい渋滞もなく開演10分前に会場到着。(でも初めての所にカーナビも無く、暗くなってから行くのは危ないですね)

会場には「上州物語」の時のあの顔、この顔…。7月19日の群馬県庁のロビーコンサート以来ですが、とても懐かしく感じました。
演奏会は現代邦楽の中でも「声と邦楽器」のための作品を集めたもので、曲ごとの詩へのアプローチの仕方が演奏者によっても異なり、興味深いものでした。個人的には、やや古典の趣きを残した「月の光に誘われて」(作曲・助川敏弥)が心に染みました。

下野戸さんの自作自演は「歌」というよりも「語り」に近いもので説得力がありました。終演後、打ち上げに参加して作曲家の助川敏弥先生と20年振り(!)くらいの再会。また谷珠美先生とは初お目見えでした。

コンサートの雰囲気作りに大きな役割をされていた元NHKのアナウンサーの米田武さんともお話しが出来ました。70才半ば過ぎにして、このようなお仕事をされていること、最近では驚かなくなりましたがでもやっぱりすごいな~と思いました。

帰りには雨も小降りになり、休憩無しで一気に自宅まで。

日本音楽集団「呑気布袋」練習&京楽座

2006年09月17日 | 邦楽
「呑気布袋」の3、4、6、大詰の各段の練習立ち会い。
琵琶の上原まりさんが久しぶりに練習にいらっしゃって、上原さんの登場場面を中心に。

新しいソロの唄やBGMスケッチを持っていき、初見で唄って頂いたり場面に音楽を合わせて流してみたり。
サイズや曲調の微調整を確認。実際に合わせてみると非常にわかりやすい。練習の回数もたくさん取って頂き、素晴らしい舞台になる予感。
伝統的な「様式美」と新しい創作のバランスがとても面白いです。

終了後、新富町の劇団京楽座の稽古場で「中西和久のエノケン」の10月地方公演用の音楽稽古の後半に立ち会う。
呑気布袋の練習後に「これから新富町なので今日はこれで」と言ったら、善竹十郎さんが「お、粋な所に行くんですね」
いつも、駅と稽古場の往復だけでしたがなるほど、料亭などが多く芸者さんなども行き交う町なんですね~。全然気がつかなかった。

京楽座は、強力助っ人のサックス得意(プロ!)の隈本さんがリードして下さる感じが出来ていて、バンド演奏シーンのクォリティーが80パーセントアップ!(当社比)

写真は「呑気布袋」の稽古場風景(撮影・仙堂新太郎さん)

「呑気布袋」合唱練習

2006年09月09日 | 邦楽
日本音楽集団11月定演の「呑気布袋」の合唱部分の練習に行きました。合唱は「東芝フィルハ-モニ-合唱団」の方々に御協力頂いています。

練習は浜松町の東芝本社内食堂(ものすごく広い)にて行なわれました。実際に歌って頂きながら、台本や物語の流れなども説明させて頂きました。合唱のみで盛り上がる部分、テノール独唱(森一夫さん)との共演部分、謡とのからみも少しあり、など楽しい舞台になりそうです。

(左から)ピアノ伴奏・牧口さん(お顔が見えませんね、すみません)、テノール・森一夫さん、共同作曲者のお一人・福嶋さん、そして東芝フィル合唱団の皆さん

呑気布袋・稽古

2006年09月03日 | 邦楽
夕方から、日本音楽集団11月公演「呑気布袋」の稽古立ち会いに笹塚へ。
琵琶の上原まりさん、狂言の善竹十郎さん、テノールの森一夫さん、演出の近藤久也さん、演出助手の姫田大さん、脚本の荘奈美さん、プロデュースの西川浩平さん。
台本がまた変更があり、音楽に関わるところも含め細かく芝居を見せて頂きながら、打ち合わせ。
テノールソロの部分はほぼ暗譜して頂いていました。明るく朗々と歌い上げる、とても楽しいシーンになりそうです。
いくつかの仕事が重なり、ギリギリの作業が続いていますが(そればっかり?)実際に音にして頂くとやはり嬉しいものです。お客さん方にも、古典の雰囲気と今風の楽しさの融合で大いに楽しんで頂ける手応えがありました。
上原さんは所用で帰られたので、他の皆さんと一緒に軽く食事のあと、仕事場に戻って明日の録音の準備。

呑気布袋・稽古&打ち合わせ

2006年08月14日 | 邦楽
夕方から、11月の日本音楽集団の演奏会曲「呑気布袋(のんきほてい)」の稽古に行きました。狂言の善竹十郎さん、テノールの森一夫さんに、一部分立ち稽古をして頂き、音楽(既に出来ている部分及びこれから作る部分のアイデア)との摺り合わせをしました。

狂言独特のセリフ回しや動きに、テノール歌手の森さんがとても器用に受け応えされ、非常に面白い味のある舞台になりそうです。ここに東芝フィルハーモニー合唱団と琵琶の上原まりさんも入って来られるのですが、更に広がりが出てスケールの大きな楽しめる舞台になる予感がします。

仕事場に戻ると文学座9月公演の「ゆれるクルマの音」の完成稿が届いていました。初日1ヵ月前です…

学生邦楽フェスティバルその2

2006年08月12日 | 邦楽
学生の演奏会は29組が出場し、大変バラエティに富んだ選曲でとても楽しかったです。全てのグループに講評を書きました。(後ほど各グループに配布されるそうです)その中で僕の新作も演奏してもらいました。講師の先生方も参加されて盛り上がりました!
終了後の「表彰」は順位を争うものでは無く、各グループの自己申告による賞も含めた励みになる趣向でした。

交流会はすごい熱気で、各先生方や楽器屋さんなどからの贈呈CDなどをめぐって「ジャンケン」による骨肉の争いが繰り広げられました。解散後に新幹線の時間まで少し空いたので、会場の「新風館」をウロついていると、なごりを惜しんでいる(?)グループがあり御一緒させてもらいました。
今回のイベントは大変盛り上がり、6年前に参加した時と比べても、全体の運営、学生の演奏レベル、講師の方の人数、などが更にパワーアップしていたように思いました。主催の伊藤和子さん初めスタッフの方々、講師の先生方、参加者のみなさん、お疲れ様でした。

写真上から~学生の演奏会の1コーナー/審査の先生・奥から島田重弘先生、菊央雄司先生、藤原道山先生/審査員紹介で後ろを向いた参加者!/交流会の「ジャンケン大会」

  
 

全国学生邦楽フェスティバル

2006年08月11日 | 邦楽
京都での「第12回全国学生邦楽フェスティバル」に行きました。委嘱三曲大合奏曲『寿詞雲(よごとぐも・全4楽章)』の講習(11日)と学生演奏会(12日)での同曲演奏の指揮と全体の審査をしました。

今回は全国40校から250名の参加者があり、その内の106名が委嘱曲の講習を受講しました。委嘱曲は「パート練習だとよくわからないけど、全体合奏をすると感動する曲」になりました。(ホント)初心者でも弾けるように箏2は押し手無し、尺八はメリカリはほとんど無し、など限られた条件で書きましたが、参加者によっていろんな楽章を気に入ってもらえたようで良かったです。

夜の邦楽観賞会は、二十五絃箏・野坂操壽、三味線・横山佳代子、尺八・藤原道山、の御三人による古典、現代曲のコンサート。『八重衣』の各奏者の自作カデンツァ入りはとても面白い趣向でした。音階や和音の選び方によってはやや違和感を感じる瞬間もありましたが、スリリングな演奏でした。終演後の楽屋で「こういうのも最近よくあるんですよ」と道山さん。

演奏会のロビーでは、このイベントに僕が呼んでもらうきっかけを作って下さった尺八の石川利光さん、石川さんとグループを組まれている尺八の岡田道明さん、以前「創作詩吟」のお仕事で御一緒させて頂いた箏の飛山百合子さんなど、多くのお知り合いの方と久しぶりにお会い出来ました。

写真は講習風景(第一部の楽器別講習)
上から~十七絃箏(指導・中川佳代子先生)/尺八(指導・藤原道山先生)/三絃(指導・菊聖公一先生)/箏(指導・池上眞吾先生と菊央雄司先生)

   

新潟ジュニア邦楽教室定演

2006年08月05日 | 邦楽
新潟ジュニア邦楽教室の定期演奏会のリハーサルに来ています。
今回は僕の「子どもの四季」の初演と「越後の子ども唄」の三演もあります。

この合奏団は全国でも珍しい公立ホール所属の「子どもの邦楽合奏団」で、現在小学2年生~高校1年生までの26人が在籍しています。
近年急速にレベルアップしている合奏団で、年内には新潟大学の特別授業や、県内新設のホールに招かれての客演が控えています。

写真は、新潟市音楽文化会館での「花見小袖」のリハーサル風景です。指揮は鯨岡徹先生。


最近の作業

2006年07月31日 | 邦楽
今スケッチ中のものは、邦楽合奏団「あらたま」の委嘱による組曲と、邦楽合奏団「昂」の委嘱による民謡メドレーの編曲、そして日本音楽集団の11月公演用の「呑気布袋」。
これらが順調に行けば8月下旬には、一旦文学座9月公演「ゆれるクルマの音」の作曲に余裕で取りかかることが出来る…ハズなんですが……新しい合唱曲も書きたいなぁ~…

邦楽合奏団「宙(そら)」

2006年06月18日 | 邦楽
所沢ミューズの中ホールにて「宙」の第3回定期演奏会があり「蒼き狼の夢」を演奏してもらいました。新進若手指揮者の苫米地英一氏の指揮による素晴らしい演奏でした。
写真はリハーサル風景と打ち上げにて(後列左から合唱団のピアニストさん、団の代表の天野さん、舞台監督の小川忠史さん、前列左から苫米地氏、、川崎、合唱指揮&ソプラノソロの玉山マオさん)



 

  宙ホームページ

弁慶

2006年06月06日 | 邦楽
三重県の邦楽合奏団「真珠(あらたま)」の今回の委嘱は『弁慶をテーマにした大合奏曲』を、ということなので、頂いた資料以外に図書館でいろいろ探す。

御存じの方も多いと思いますが、現在出回っている「弁慶」の逸話の大部分は、弁慶の没後だいぶ経ってから「義経記」に書かれたものが元になっているようです。書かれた当時、既に各地に残っていた「伝説」をまとめた部分も多いそうです。

…ということは、史実としての読み込みというよりは、このようなある意味「悲劇のヒーロー」をなぜ多くの人が必要とし、また感情移入して時代を超えて語り継いで来たのか、ということに注目して各章のタイトルを考えて、まとめていく方が良さそうです。