えつお日記

作曲家 川崎絵都夫ホームページ連動の日記です! 演劇や合唱・邦楽器のための作品を中心にした仕事日記や日々の雑感です。

出雲のお国(前進座)

2006年08月22日 | 演劇
9月と07年の2月の地方公演と07年1月の前進座劇場でのお正月公演に向けていくつかの音楽の直しが必要で、前進座まで打ち合わせに行く。

自前の劇場だけあって、劇場の舞台での振付けの稽古中に伺いました。一番肝心のラストシーンの振付け稽古を見ながらの打ち合わせは非常にわかりやすく、演出の鈴木さんと僕の意見がほぼ一致しました。他にも数カ所の直しも出ました。9月20日の飯田の地方公演初日を睨んで早めに直しをしなければならないので、他の仕事も含めてこれから9月初旬までギリギリの作業です。(いつもそんなんですね)

写真は吉祥寺駅から裏道を通って劇場に行く途中、井の頭通りに出る所で見かけた看板。ちょっとスゴい。(手前左は「でたらめ」では無くて「出たら、メッ!」ということですね)


ゆれる車の音

2006年08月20日 | 演劇
演劇としては大変珍しい朝の9:30から、文学座「ゆれる車の音」の音楽打ち合わせがありました。終了後稽古を見学し、音楽のコンセプトの摺り合わせなど。

テキ屋のお話しだけあって資料もこんな感じ…
 

稽古開始前のストレッチが何故かラジオ体操第1、第2…


3場の1シーン


角野卓三さんギター弾き語りのシーン(こちらから見せているのは歌詞カード)


こういうようなことが書かれています(個人的には最後の「キャー」が好き)

(写真の掲載は文学座制作部の許可を得ています)

ゆれるクルマの音

2006年08月01日 | 演劇
午前中は娘のピアノ発表会へ。ベートーベンのソナタの緩徐楽章のみという危険な(?)選択だが、良く保たせていたように思う。午後作曲のスケッチをして、夜は文学座9月公演「ゆれるクルマの音」の顔合せ&読み稽古へ。
まだ台本が最後まで完成していなかったけれど、読み合わせはしばしば笑いが起き、ラストへ向けての展開が待ち遠しい感じでした。
文学座「ゆれるクルマの音」

写真説明…文学座の隣のビルが解体されていて一瞬ビックリ。元旅館だったという稽古場『もりや』が素通しで見えました。この『もりや』は来年立て替えられるそうです。

ふたりのイーダ&「出雲の阿国」打ち合わせ

2006年07月25日 | 演劇
演出の鈴木龍男さんと前進座「出雲の阿国」の秋の地方公演のための音楽打ち合わせ。
池袋の芸術劇場での劇団「仲間」の『二人のイーダ』を演出されているとのことで、御招待頂いて観劇したあとに、メトロポリタンホテル1階のCross Dineで打ち合わせをしました。

『二人のイーダ』は、声高に叫んだり絶叫して訴えるなどというシーンは皆無なのに(皆無だから、かな)切々と反戦の想いが伝わってきて心に染みました。ストーリーも全く予備知識無しで観ましたが大変感動しました。照明も良かったですし、萩京子さんの音楽も「ピアノ、バイオリン、チェロ、ファゴット」くらいのシンプルなものでしたが、重くなりそうなシーンで救いのように鳴るBGMがとても良かったです。
装置は、椅子は歩くわ、蝶は飛ぶわ、椅子が崩れるわ、とても面白かったけど仕組みがよく分からない…

「出雲の阿国」は初演の時にやや気になっていた部分が鈴木さんと共通だったことが判明し、これから稽古に伺ったりしながら改訂をすることになりました。細かいことなので、もしかすると気が付かれないかも…??

フィガロの離婚初日

2006年07月08日 | 演劇
地人会公演「フィガロの離婚」が初日を開けました。

お客さんが入り、いろいろな部分の流れや意味がくっきりと際立ったり、逆に「え?こういう意味なの?」と驚いたり…
「フィガロの結婚」に詳しい方もそうでない方も楽しめるお芝居だと思いますが、フィガロの結婚を知っている人は更に、あちこちにいろいろな仕掛けがあって面白いと思います。

写真は美術の一部分(権利関係に配慮して小さめ画像にしてあります)


フィガロの離婚・ゲネプロ

2006年07月07日 | 演劇
出かけようとした矢先、よりによって、自宅の門扉が開閉の度にぶつかる「沈丁花」の枝に、足長蜂が巣作り中なのを発見。その過程を観察したいくらいに蜂がセッセと働いていて興味深いのだが、子どもの出入りもあるしそうも言ってられなくて殺虫剤で退治後、巣を落とす。合掌。

「フィガロの離婚」の午後の場当たりと夜の通しへ行く。音楽的な部分のチェックなど。

夫婦の問題、価値観の180度転換における人間の反応、自由とは?正義とは?…さらに、歌もますます過激な歌い方になってます…(笑)「フィガロの結婚」に詳しい方はとても面白いか、とても驚くか…。

終了後、装置(美術)の倉本政典さんと、短い時間でしたが演劇の仕事に付いていろいろお話し出来て、日頃の思いを確認できたり、目を開かされたり、考えたり。何だかとてもリフレッシュ出来ました。感謝です。

フィガロの離婚

2006年06月26日 | 演劇
地人会公演「フィガロの離婚」の粗通しに行く。「人生の中の真実」といった感じの濃密な瞬間もあり、大笑いのシーンもあり…充実しているのに息苦しさは無く、ラストシーンでは爽やかな風まで吹いているように感じました。

何回か歌われる劇中歌は「え??こういうふうに歌うの??」と驚きました。特にケルビーノのソロと、5人で歌う酒場のシーンは見もの(聴きもの?)

写真は1)通し稽古終了後打ち合わせ中の「演出部」の方たち。2)手前は打ち合わせ中の衣装の伊藤さんと演出部、奥は一見学校の授業中のようですが、役者さんへのダメ出し中。3)セットが置いてある稽古場風景

  

「スザンナ」

2006年06月19日 | 演劇
「フィガロの離婚」の劇中歌「スザンナ」のキーチェックに稽古場へ。
ソロも5人で歌うシーンも、一番高いキーで問題ないことを確認。役者さんの勘の良さはさすがで、酒場のシーンの歌は数回合わせただけで皆さんがほぼ歌えるようになりました。

「スザンナ」

2006年06月16日 | 演劇
「フィガロの離婚」の劇中歌「スザンナ」の第1稿にO.K.が出る。一安心。アレンジはこれから本番用を仕上げて行きます。
この歌は、ケルビーノのソロ、酒場の全員、アルマヴィーヴァ伯爵が口ずさむ、フェンチェッテが歌う各シーンに出て来ます。

ピアノの話し

2006年06月11日 | 演劇
フィガロの離婚のソング作曲継続中にもかかわらず(?)夜はシアター1010ミニシアターでの「ピアノの話し」観劇。中西和久さんとピアニストの佐々木洋子さんによる「コンサートドラマ」。ベートーベンの「月光ソナタ」全曲もあり見応え、聴き応えがありました。終演後少々立ち話をして帰ってきました。
秋の「中西和久のエノケン」の地方公演に向けて、早めに練習を再開したいとのことでした。

フィガロの離婚

2006年06月10日 | 演劇
青森の劇団支木のミュージカル公演「なまげNEGOのネプタプネ」の初日を気にしつつ、7月8日初日の地人会公演「フィガロの離婚」の顔合わせ&読み稽古へ。
早くも熱気溢れる読み稽古と役者さんの話しから、舞台にかける熱い思いが伝わって来ました。急ぎのソングの作曲が必要で、稽古終了後に早速打ち合わせ。楽しい舞台になる予感。
地人会の制作の方から「おやつ」で出して頂いた「元祖カレーパン」が美味。特にパンの部分のもっちり感が……深川常磐町に明治10年創業の「名花堂(現在の『カトレア』)」のカレーパンだそうです。

急ぎの直しと青年団

2006年06月07日 | 演劇
昼間は、急ぎの直しが出てしまった市民ミュージカルと市民演劇の仕事。(青年劇場の「ケプラー~あこがれの星海航路」の練馬文化センタ-での学校鑑賞公演には行けず…)

夜は「朗読劇/ドルチッシモ・カンタービレ」でお世話になった青年団所属の演出家・工藤千夏さんの御案内で、埼玉県富士見市の『キラリ☆ふじみ』から御招待頂いた演劇公演、青年団「動物園再ゝゝゝ襲撃」観劇。

わかってはいるものの、いわゆる「劇的」に何かが始まったり起きたりする「演劇」に慣れてしまっていて始まってからしばらくは戸惑うが、20分過ぎくらいからドンドン引き込まれて行く。
ただ、ラストシーンで今までと全く異なる「絶叫シーン」がありビックリ。繊細な小さい音を聴くのに慣れた耳に大音響が鳴り響くような(演劇的な)衝撃があり、??。
アフタートークというのがあり、この芝居そのものが舞台美術家の金杉忠男さんの残したメモからの構成だった事を知り、納得。

会場には文学座の坂口芳貞さん、文学座の俳優さん方、朗読劇に出演されていた方々、スタッフの方々などいらして御挨拶。雑踏と駅行きのバスの時間もありゆっくりお話出来ませんでした。10日ほど前に「エノケン」公演を終えた京楽座の中西さんとはバスでも御一緒で、食事をしてから帰りました。

いちごハウス&混声合唱団&京楽座打ち上げ

2006年05月28日 | 演劇
5月28日、大変久しぶりに、昨年の市民ミュージカルで盛り上がった千葉県印西市に伺う。そのミュージカルをきっかけに生まれた「いちごハウス」の活動状況のお話しを伺ってから、ミュージカル参加者の大勢在籍している「千葉ニュータウン混声合唱団」のコンサート。素晴らしい合唱を堪能。


演奏会終演後の白井文化会館ロビー。明るく緑がいっぱいのすばらしいホールでした

その後アクシデントがあり予定よりも早く東京に戻ることになり、出られないかなと思っていた京楽座の打ち上げに間に合う。演劇の打ち上げ参加はとても久しぶり。美術の妹尾河童さん初めスタッフの皆さん、キャストの皆さんと総括やらバカ話しやらで大いにハジケる。美術、照明、音響、振付け、衣装etc.のプランナーって、何で皆さんあんなにカッコ良いのかしらん…


青年劇場

2006年05月25日 | 演劇
5月25日・紀伊国屋サザンシアターにて青年劇場「尺には尺を」(演出・高瀬久男)を観劇。
小気味良いテンポ感、ラストへ向けて興味を集中させて、大団円のカタルシスが気持よい芝居でした。また、美しい照明の瞬間の切り替えで、いろいろな場になる転換が面白かった。(写真はありません)
終演後、たまたま一緒になった「ケプラー・あこがれの星界航路」でケプラーの弟役をやっている真喜志君と食事。こんなことはあまり無いので楽しかった!