昨日、津波の被災地、石巻市を訪ねてきました。
----被災地を見学する、という行為には、抵抗がありましたが、
地元仙台に住む友人、Kさん(今回の案内人)は、
----「現実を自分の目で見ることは、いいことだと思うよ」と。
Kさんは、津波の後、石巻市を数回訪れたそうです。
津波に襲われながらも助かった仲間を訪ねたり、
行方不明になった肉親を探す友人と、瓦礫の中を歩いたり・・など。
石巻漁港へ車を走らせながら、Kさんは、
津波の悲惨な模様を、いろいろ語って聞かせてくれました。
津波がどのように押し寄せ、人や建物を襲っていったか、
危うく助かった仲間、行方知れずになった知人、
・・・・・、
「あの小山に、みんな、逃げたんだよね」
「この静かな川(運河)を、津波が上がって来たんだ」
行く先々で、Kさんは驚きの声を上げました。
「3ヶ月前とは、全然、違うわあ!」と。
「津波直後は、瓦礫の山で、自分の家がどこにあったかさえも分からなかった」
「2~3ヶ月後は、車がやっと通れるだけの道が出来て、両脇は瓦礫の山だった」
それが、どうだ!・・今は・・!
瓦礫はきれいに片付けられて、道路は広くなり、
サラ地になった瓦礫の跡には、雑草が生えている・・!
当時の面影を残しているのは、、、
「ほら、あの半壊の建物を見ると、津波の怖さが分かるだろ」
津波の現実を見せようと考えていたKさんは、
「残念だなあ、これじゃぁ、あの悲惨さが伝わらないなぁ」
と幾分ガッカリしていました。・・が、私は、
「かえって感動したわ!」と。
怖ろしく悲惨な津波の映像は、何度もテレビで見ています。
津波が引いた後の瓦礫の山から、6ヶ月後、
こんなにキレイに瓦礫の片付けが進んでいるなんて・・。
復興に向けて、着実に、力強く歩んでいることの実感。
「日本人はすばらしい!って、感動よ」
お昼に、坊主頭の若い青年グループに出会いました。
「ボランティアですか。お坊さんでらっしゃいますか?」
「ハイ、そうです」
「どうもごくろうさま」と、思わず頭を下げました。
壊滅状態の石巻漁港。
海岸沿いの加工業者の建物は全て全壊、半壊。
しかし再び、日本有数の漁港として、蘇るに違いありません。
それに比べると・・、
福島原発の現状。・・心配です。
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