みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

みーばぁ整体室の現場では、病気や痛みや体の謎を解きつつ施術が進みます。謎が解けると施術も上手くいく。それが楽しいの。

③乳がん全摘後の後遺症

2019-03-11 | 手術の傷跡への施術
みーばぁ整体室----1〜2月の事例より その3

 1〜2月の整体施術から、5例をピックアップしてご紹介します。

③ 乳がん全摘後の後遺症ではないでしょうか 
               ---- 
Yさん(63歳、女性)
1/28,  2/25 の事例 

「なぜ右乳房の全摘手術をしたのですか?」

とみーばぁはYさんにお尋ねしたことがあります。
「放射線治療は皮膚が硬くなると聞き、それが嫌で、全摘手術を選んだんです。乳房温存も可能でしたが、再発が怖かったので・・」
とY さん。・・深く悩んだことでしょう。

手術後、交通事故に出会ったり、帯状疱疹が出たり、あちこちに体の不調が出て、その都度整体室に来室していたYさんでしたが、
1/28 は、
「なんかおかしい。左胸がギューっと締めつけられ押し上げられる感じがあって、心筋梗塞になるんじゃないかって不安になる」
という訴えでした。
「まさに左胸の手術跡の硬縮が原因だろな〜」とみーばぁは感じました。

スクリーンショット 2019-03-08 12.00.20

左乳房の手術跡を触診してみると、皮膚が肋骨にかなり密着してへばりついている感触でした。呼吸による肋骨の膨縮の様子を調べてみると、右胸に比べて肋骨の膨縮がほとんど感じられない・・。
〜〜おそらく〜〜、
Yさんが言う「左胸が締め付けられる感じ」というのは、
呼吸で息を吸ったときに、広がるべき胸が広がらない感じ、
右胸は広がるけれど、手術側の左胸は広がらないので締め付けられている感じがある、
という意味ではないでしょうか。

左肋骨上の皮膚の硬縮をゆるめてあげれば、肋骨は息を吸ったときに広がりやすくなり、締めつけ感が無くなるのではないか、
みーばぁは、そのように推測しました。

肋骨に密着した皮膚の硬縮をゆるめる作業は、みーばぁにとって初作業でした。
みーばぁがよく行う盲腸や子宮系の手術跡への作業は、体内のやや深い位置にある膜組織を探りつつ行います。
それに比べると、肋骨に密着した皮膚が呼吸と共に膨らむ(伸び縮みする)ようにする手作業は、非常に微細なテクニックを要し、細やかな指先の神経が活躍しました。時折、指先にチリチリという電気的な細かな波動を感触したのが印象的でした。
30分程の作業後「もうこの辺でいいかな」と施術を終わったのですが、みーばぁには効果が出たかどうかの確信がありませんでした。

しかしながら、
Yさんは、左胸をなでつつ、
「あぁ〜、楽になった!!」
と、私にやさしい笑顔を向けてくれたのです。自信がなかったので、
「ほんとうに、楽になったんですか?」
と、念を押すように尋ねましたら、
「うんッ、来たときとは全然違う! 楽です!」
とニッコリ。
〜〜おそらく、左肋骨も右肋骨と同じように、呼吸によって膨縮するようになったのでしょうね。

残念なのは、今回、みーばぁの触感的な確信が持てなかったことです。〜〜まだ未熟だってことですね。・・この体験をしっかり頭にインプットして、次の施術では触感的に納得出来るようになりたいです。





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