腹の力

昨日のことを記しておこう。

 

「その後、痛みはどうですか？」の返事はそこそこに、

Mさんは、会社の同僚、〇〇さんとのトラブルを話し始めました。

「もう、どうしていいか分からない・・。

落ち込むばかりで・・、センセイならどうしますか？」

 

Mさんの頭の中は、トラブルに占拠されているようでした。

そこから脱却するには、意識を変える必要がありそうだ。

意識は、視覚の頭内方向ロックに関係していることがある。

そこで、Mさんの眼の方向性を探ってみた。

異常はあったが、Mさんの落ち込みとの因果関係はなさそうでした。

 

そこで通常の整体作業に戻り、Mさんの体の弱点を補正し、

最後に、仰向けに寝ていただいて、

Mさんの下腹部に手を当てたら、、、ペソッと凹んだお腹。

「なんか、お腹に力がないわねえ。なぜだろう？」

 

「食欲がなくて、今、ほとんど食べてないんです。

熱が出たので、病院に行ったら、インフルエンザの疑いがあるって、

タミフルと抗生剤をいただいて、飲んだんです。

熱は下がったけど、それから、お腹が気持ち悪くて・・」

 

そこで、Mizは、

Mさんの下腹部の奥の方をターゲットにした手技を行いました。

・・Mizの手で、波動を送る、って感じかな。

しばらくして、Mさんのお腹から「キュキュー」という腹鳴が・・・。

「～～聞こえますか？」　「ハイ・・聞こえます」

 

また しばらくすると、

Mさんの下腹部が、モコッと盛り上がりました。

また しばらくすると、

おヘソの周辺も、モコッと盛り上がってきました。

なので、

Mさんに、自分のお腹を触ってもらいました。

「あらぁ、私のお腹、膨れてます、膨れてます。

ぜんぜん、ペチャンコだったのに・・。ふしぎー・・」

 

Miz にとっては、この現象はそれほど興味はありません。

～～過去に、同じような現象を数多く観察していますから・・。

 

Miz が、興味をかきたてられたのは、

その後に観察されたMさんの変化です。

力なくポソポソとしゃべっていたMさんの声が、

大きくなって、元気そうな声に変わっていたのです。

それどころか、

「いちごに練乳をかけたら、食べられるかも」と言ったり、

「朝、〇〇さんに、『お早うございます。この前はごめんなさいね』

って言えば、済むことですよね」と言ったり、

「午後、お世話になった上司に、移動の挨拶に行こうと思います」

などと、前向きの発言が、Mさんの口から出るのです。

 

～～～Mさんて、単純で分かりやす～い！

『腹に力が入ると元気が出る」っていう見本を見た感じでした。

 

Miz は、”昔からの言い伝え” を思い起こしていました。

「活力は腹から」「丹田に力」「腹を決める」

 

現代は、意識（脳）の力が横行しています。

しかし、

「芯の力は、腹にある」・・・のかもしれません、ねえ。

　　　　　・・・あなたは、・・どう思います？