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強盗事件で情緒不安定になったMさんに、
Miz は、主に次の4項目の整体を行いました。
1呼吸の異常への整体 2口の中に指を入れて行う特殊な整体
3視線の改善 4半伏臥運動のワーク
情緒不安定という症状に、上の4つの整体がどのような意味を持っているか、順を追って説明したいと思います。・・最初は、呼吸。
1情緒不安定と呼吸 (腹式・胸式)
恐怖体験に遭遇すると、人は、
ハッと息を呑んだり、息を殺したり、わめいたり、体が硬直したりして、
呼吸運動に異常を来たします。
ストレスが去った後も、呼吸の異常が修復されずに残って、
過去の正常な呼吸に戻れません。
呼吸が浅く、弱く、乱れがあると、心も体も酸素不足になりますが、
本人は呼吸運動が異常を来たしているとは気づかず、
心が弱くなった、情緒不安になった、体がおかしくなったと感じます。
なので、情緒不安の Mさんの腹式呼吸を、まずは調べました。
ベッドの仰向けに寝ていただき、
「鼻から息を吸って口から吐いて下さい」と言って
Mさんのお腹に触ったのですが、・・おやまあ・・、
お腹が全く動かない。腹が上下(膨縮)運動をしないのです。
Mさんの顔を見たら、眠ってでもいるかのように、力なく口を開けて、
短く「ふ」と息を吐いている。「ふーっ」と吐かなきゃいけないのに。
腹式呼吸で、お腹に上下運動が出ない状況では、
腸の活力も弱っていることを示します。腸の上にある胃の活動も・・。
「事件の後、食欲が出ないのは、このせいかな」
Mさんの呼吸への意識が希薄であることを見て取ったので、
腹式呼吸を一時中断して、ベッドから起きていただき、
2の口の中に指を入れて行う特殊整体をしました。
これについては、あとで説明します、今は省きます。
再び、ベッドで口から息を吐く腹式呼吸をしていただきました。
Mさんの唇に、息を吐こうという意識が見られ、
お腹にも小さな上下の動きが現れたので、誘導して増幅していきます。
お腹が、上下に動き始めましたよ。
・・Mさん、「ああ、わかります。動いてますね」と。
次は、鼻呼吸(鼻から息を吸って鼻から出す)です。
ここにも大きな異常がありました。
鼻呼吸では、お腹よりも胸が動きます。胸が膨縮します。
が、Mさんの場合、左胸は動いて可愛らしい心臓の音が響くのに、
右胸(右胸の肋骨)がほとんど動かないのです。
これにはMiz もちょっと慌てました。~~これ、治るかな?と。
左胸の異常は、腕~胸にまたがる胸筋が関係している場合が多いので、
「右手でお母さんを捕まえていたのですか?」
「いえ、よく覚えていません」
左腕や肩、胸の肋骨にある諸筋肉の変位を修整する整体によって、
左胸も、鼻呼吸に合わせた動きが出てきました。
~~完全な動きではないけれど、これで良しとしましょう。
呼吸以外にも、やるべきことが沢山あるので・・。
------------次回は 情緒不安になっているMさんの視線の話に移ります。
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