みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

みーばぁ整体室の現場では、病気や痛みや体の謎を解きつつ施術が進みます。謎が解けると施術も上手くいく。それが楽しいの。

五十肩はピンポイント故障ではなくて、システム障害

2011-05-27 | 私の整体法

- - - - - -(前のブログの続きです)- - - - 

整体師みーばぁとしては、「五十肩ぐらい簡単に治せる」

と胸を張りたいのですが、・・残念ながら、

「五十肩は簡単には治せない」のです。


それは何故だろう?・・・みーばぁは考えました。

一般に、 

五十肩には、痛む部分、あるいは変形部が認められ、

その特定部が、五十肩の原因と見なされています。

つまり、ピンポイントの故障と考えやすいのです。

しかし、

五十肩の、痛みの発生ルートを探っていくと、

肘の変形が関係していたり、鎖骨や肩甲骨との連結不具合があったり、首の角度の問題をふくんでいたり、肋骨や腰の変位までが関係している・・等々、、、

腕を動かすときに連動する、あらゆる組織との連動関係で、五十肩が発生していることが分かります。

~~五十肩は、”ピンポイントの故障”ではなく、

~~連動する”骨格システムの障害”、 とみーばぁは考えました。


五十肩を骨格の”システム障害” という目線で取り組んできたみーばぁですが、その成果が実感できるようになったのは、ごく最近のことです。・・それほど、治すのが難しい。


最近のみーばぁの五十肩の取り組みをお話しますと、

(--------少し専門的な話になりますが・・)


まず最初に、腕の付け根(上腕骨頭)の位置(=肩関節)を確認します。

五十肩には、必ず、肩関節の変位が認められます。

この変位に最も影響しているのは、肘関節の変位です。

~~日常、何気なく動かしている肘の位置や角度は、上腕骨頭の位置や角度を変えます。僅かに上腕骨頭の位置をずらす作用をしています。また、腕、肘の動きは、鎖骨、肩甲骨、肋骨の位置や角度にも影響を与えます。なので~~、

- - 肘の変位を修整する作業を行います。(--これが難作業)

- - また、鎖骨、肩甲骨、肋骨の変位を修整する作業を行います。


次の問題は、首(頚)です。

首はいわば、頭と胴体を結ぶ橋の役目をしています。胴体(---肩)に変位があれば、首の角度にも変位が現れます。

なので、首を整える作業も五十肩の大切な治療です。

最近の例では、頚の棘上靭帯がズレていたため、肩の運動が制限されていたという珍しいケースもありました。


体の左右バランスの歪みも、五十肩の原因になります。

左右バランスが右肩の方に偏っている場合は、右肩に痛みが、

左肩の方に偏っている場合は、左肩に痛みが発生する、

というケースは、よく見られます。

左右バランスの偏りは、背足腰の変位で発生することが多く、

五十肩は、従って背、足、腰、の変位を治さなければならない場合もあります。


この他にも、まだまだあり、ます。

~~五十肩への取り組みは個人差もあるし、複雑です。

(もちろん、あっさり治ってしまうケースもありますよ)

なので、

「五十肩がなかなか治らない」のは、「しょうがない」かなぁ。

    

- - - だけど- - - 、

「五十肩は〇〇で治る」という広告宣伝を見かけることがありますよね。

「本当かなあ・・?」~~~ちょっと疑問。

「本当ならスゴイなあ!!」~~~脱帽ものです。


     --------次回も五十肩の話を ・・-------

 


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
多分 (ハク)
2011-05-29 17:23:29
後者の方のようです。少しずつリハビリして筋肉を育て治して、できれば平行して骨格の歪みを修正する施術などを受けたり出きればいいのですが、身体はやはり微妙なので、あまりやたらな施術は受けたくない、なので目下自己治療オンリーです<マッサージ、気功、ヨガ等>。みーばあ先生のような方が近くにおられれば駆けつけたいところですが、なかなか、、です。楽器はギターなので肘腕首がダメージをうけるため全く扱えませんでしたが、今は演奏5秒<笑>から始めて演奏2分位までたどり着きました<泣>。故障前は、建設労働のあとでバーに入りバンドでギャラを稼ぐ生活だったので、ありえない感じですが、、、。本来なら最も動くべき一大時に動けないのが悔しいところですが、身体の事はやはりもっと知らないといけません。これも縁かと思っております。
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四十肩、困ったねぇ (みーばぁ)
2011-05-28 22:35:29
なるほど、ハクさんは除雪作業もなさるんですね。
だとすると、筋肉自体が弱っては、困りモノですねぇ。ごく一般的な40肩は、少しおとなしくしてかばって生活しているうちに、自然と痛みが少なくなります(ブログに書く予定)。でも、40肩中にがむしゃらに動かすと、後遺症が出ることも・・。ハクさんは、後者の方でしょうか。・・・う~ん、どうしたらいいだろうねぇ。
ところでハクさんは楽器を演奏されるのですね。何の楽器かなあ?
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Unknown (ハク)
2011-05-28 14:59:02
肘ですか、なるほど、私の場合若い頃、手を骨折して少し角度が歪んで整復したため物を持つとき微妙に手首と肘に負担がきます。しかし筋力とストレッチで問題無くカバーして来たのですが、身体を過信し度を超えた除雪作業と他の重労働と楽器演奏とを休み無く続けたことと加齢とが、加味され40肩を併発し筋肉がロックされますます骨格のバランスが狂ったようです、ただ不思議なのは40肩の<進行>と言う現象です、ただロックしたりする骨格異常だけではなくて筋肉自体が弱ったり筋トレの効果が弱まったりと言う、筋肉の気質的な症状も起きる事、実は生活上困るのはこの筋肉の異常なのですが、こうなると肩頸腕症候群と言うか40肩とは又違ってくるような気がします。
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