みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

みーばぁ整体室の現場では、病気や痛みや体の謎を解きつつ施術が進みます。謎が解けると施術も上手くいく。それが楽しいの。

H君の膝の痛み/フィードバック法

2014-04-23 | 私の整体法

-----H君の足指の痛み/その5(20年前の症例より)です-------


20年前の思い出話を、今さらに何故・・と恐縮ですが、

H君の症例は、Miz 整体について説明しやすい事例だと考えて、

下のようなイラスト図を作って、話を進めてきました。

モデル図2,図3の説明はガンバって書いてみたものの(前ブログ参照)、

図6のフィードバックテクニックはうまく説明できず、四苦八苦。

~~目に見えない体の作用を、言葉に翻訳する作業は、難しい!!

で、今回も、大ざっぱな説明になりますが・・。

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H君の足指の痛みは、図2、図3のテクニックで解消したものの、

半年もの間、足指に痛みをかかえていたので、

右膝に痛みが出ていました。

下の図6は、右膝の痛みに対して行った手技のイメージ写真です。

    (写っている手は、Mizの手ではありませんよ)

 なお、「フィードバック」とは工学系のことばで、「自動調節機によって、アウトプット(出力)とインプット(入力)の間で誤差を調整し、システム調整が行われること」という意味だそうです。


・病院では、ふつう、診断と治療は別々に行なわれます。

・患部を測定する機器が、即、治療する機器に変わることはありませんね。

しかし整体では、患部を診断する手は、即、治療する手に変わります。

患者さんの体の状況を、施術者側は判断しながら、対応する施術をします。

 <患者さんの体の状況→施術者が手で知覚→施術者の中で知覚処理→施術(手技)→施術により患者さんの体に変化→変化を施術者が知覚→知覚処理→施術。。。が延々と行われます>


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フィードバックテクニックを、図4の「右膝が痛い」で説明すると、

施術は、写真のように左右の膝に手を置き、右膝と左膝の誤差(違い)を知覚することから始まります。

左右の誤差は、反射的に知覚して、即、施術に向かうこともありますが、

通常のMiz 整体では、しばらく時間をかけて、右手と左手で膝の誤差を分析するかのように知覚します。すると、フィードバックテクニックが自然に始まります。

 

Miz のフィードバックテクニックでは、ごく自然にMiz の手が動き出します。

H君の膝の左右に置いた両手は、何か自然の力に導かれるかのように、

H君の右足首にスッと移動し、自動的に足首の角度の調整を始めます。

この手の動きは、Miz が意図して動かすのではなく、

ごく自然に、自動的に手が動いて、施術を行うのです。

・・Miz 自身は、H君の足首の角度に、異常があることを知りません。

・・なのに、Miz の両手は、足首に向かい、勝手に施術を始めるのです。


その日は、H君の膝に対しては、ほとんど施術をしませんでした。

しかし、施術が終わった後、膝の痛みは無くなっていました。

つまりH君の膝の痛みは、足首の角度の異常が原因だったのですね。

・・Miz 自身はH君の膝の痛みの原因を知らないのに、

・・左右の膝に触れた両手が、原因を探ってくれたようで、、、

「とっても、不思議」としか言いようがなく、、、。


H君は足指の痛みをかばっているうち、足首が変形したのでしょうが、

「足首の角度の異常(変形)を修正すれば、膝の痛みは消える」ことを、

手は、どうして、分かったのでしょうか?


思うに、Miz のフィードバックテクニッでは、

手で知覚した誤差の情報は、いったん体の奥の方に向かい、そこで自動調節機能が働いた後、フィードバックされて、自然にMiz の手が動き出し、施術をすると思われます。

しかしMiz 自身、このフィードバックテクニックに潜む「体の自動調節システム」のメカニズムについては、いくら考えても解明出来ず、そのメカニズムの一端なりとも知りたいと思っています。

 

以上が、Miz のフィードバックテクニックの説明ですが、

その概要、お分かりいただけたかしら、ね ?

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 追記 Miz の目  

フィードバックテクニックは、Miz 自身の意図によって行う施術ではなく、

Miz の手が勝手に行うテクニック、とも言えなくはありません。

「それは、無責任な作業でしょう」と批判されそうですが、

しかし前述したように、手の自動的な動きに任せて施術を進めると、

思いがけぬ体のメカニズムを知らされ、体の改善が図られることから、

Miz は、自分の手が暴走しないよう、監視者という立場に立って、

一段高いところから、フィードバックテクニックを見守るという姿勢をとっています。


また、フィードバックテクニックでは、

施術の成功実績を積めば積むほどに、

そして、体のシステムを深く知れば知るほどに、

手はお利口さんになり、手の能力が高まることが確認されます。

・・・手の技には、気付き(着想)と発想が影響しているようで、

・・・匠の技と、根っこは同じかと思いますね。

 


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