-----H君の足指の痛み/その5(20年前の症例より)です-------
20年前の思い出話を、今さらに何故・・と恐縮ですが、
H君の症例は、Miz 整体について説明しやすい事例だと考えて、
下のようなイラスト図を作って、話を進めてきました。
モデル図2,図3の説明はガンバって書いてみたものの(前ブログ参照)、
図6のフィードバックテクニックはうまく説明できず、四苦八苦。
~~目に見えない体の作用を、言葉に翻訳する作業は、難しい!!
で、今回も、大ざっぱな説明になりますが・・。
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H君の足指の痛みは、図2、図3のテクニックで解消したものの、
半年もの間、足指に痛みをかかえていたので、
右膝に痛みが出ていました。
下の図6は、右膝の痛みに対して行った手技のイメージ写真です。
(写っている手は、Mizの手ではありませんよ)
なお、「フィードバック」とは工学系のことばで、「自動調節機によって、アウトプット(出力)とインプット(入力)の間で誤差を調整し、システム調整が行われること」という意味だそうです。
・病院では、ふつう、診断と治療は別々に行なわれます。
・患部を測定する機器が、即、治療する機器に変わることはありませんね。
しかし整体では、患部を診断する手は、即、治療する手に変わります。
患者さんの体の状況を、施術者側は判断しながら、対応する施術をします。
<患者さんの体の状況→施術者が手で知覚→施術者の中で知覚処理→施術(手技)→施術により患者さんの体に変化→変化を施術者が知覚→知覚処理→施術。。。が延々と行われます>
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フィードバックテクニックを、図4の「右膝が痛い」で説明すると、
施術は、写真のように左右の膝に手を置き、右膝と左膝の誤差(違い)を知覚することから始まります。
左右の誤差は、反射的に知覚して、即、施術に向かうこともありますが、
通常のMiz 整体では、しばらく時間をかけて、右手と左手で膝の誤差を分析するかのように知覚します。すると、フィードバックテクニックが自然に始まります。
Miz のフィードバックテクニックでは、ごく自然にMiz の手が動き出します。
H君の膝の左右に置いた両手は、何か自然の力に導かれるかのように、
H君の右足首にスッと移動し、自動的に足首の角度の調整を始めます。
この手の動きは、Miz が意図して動かすのではなく、
ごく自然に、自動的に手が動いて、施術を行うのです。
・・Miz 自身は、H君の足首の角度に、異常があることを知りません。
・・なのに、Miz の両手は、足首に向かい、勝手に施術を始めるのです。
その日は、H君の膝に対しては、ほとんど施術をしませんでした。
しかし、施術が終わった後、膝の痛みは無くなっていました。
つまりH君の膝の痛みは、足首の角度の異常が原因だったのですね。
・・Miz 自身はH君の膝の痛みの原因を知らないのに、
・・左右の膝に触れた両手が、原因を探ってくれたようで、、、
「とっても、不思議」としか言いようがなく、、、。
H君は足指の痛みをかばっているうち、足首が変形したのでしょうが、
「足首の角度の異常(変形)を修正すれば、膝の痛みは消える」ことを、
手は、どうして、分かったのでしょうか?
思うに、Miz のフィードバックテクニッでは、
手で知覚した誤差の情報は、いったん体の奥の方に向かい、そこで自動調節機能が働いた後、フィードバックされて、自然にMiz の手が動き出し、施術をすると思われます。
しかしMiz 自身、このフィードバックテクニックに潜む「体の自動調節システム」のメカニズムについては、いくら考えても解明出来ず、そのメカニズムの一端なりとも知りたいと思っています。
以上が、Miz のフィードバックテクニックの説明ですが、
その概要、お分かりいただけたかしら、ね ?
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追記 Miz の目
フィードバックテクニックは、Miz 自身の意図によって行う施術ではなく、
Miz の手が勝手に行うテクニック、とも言えなくはありません。
「それは、無責任な作業でしょう」と批判されそうですが、
しかし前述したように、手の自動的な動きに任せて施術を進めると、
思いがけぬ体のメカニズムを知らされ、体の改善が図られることから、
Miz は、自分の手が暴走しないよう、監視者という立場に立って、
一段高いところから、フィードバックテクニックを見守るという姿勢をとっています。
また、フィードバックテクニックでは、
施術の成功実績を積めば積むほどに、
そして、体のシステムを深く知れば知るほどに、
手はお利口さんになり、手の能力が高まることが確認されます。
・・・手の技には、気付き(着想)と発想が影響しているようで、
・・・匠の技と、根っこは同じかと思いますね。
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