母の日の昨日は、入院したUさんのお見舞いをしてきました。
息子さんから、「今ならまだ、お話が出来ると思います・・」
というお電話をもらったときは、わが耳を疑いました。
・・だって、3月20日にお会いした時は、元気だったのですもの。
Uさんは92歳。モダンなおばあちゃんです。・・一月前から、
「ベッドから起きたくない」という日が続き、足がむくみ始めたので、
病院で検査をしたら、腹水が肺を圧迫するほどに溜まっていたそうで、
5月2日に入院。・・利尿剤などの治療も空しく、病状が悪化し、
Miz の顔を見ると、聞き取れないほどの小さな声で「痛いの」と。
息子さんとお話をしたのですが、
「母は、自分の体がどんどん悪くなっていくのをスゴく怖がっていて、
薬を拒んだり、鼻に管を入れるのを拒んだり・・・。
見ていて可哀想に思いますよ」
Uさんのご主人は、10年前に亡くなられたのですが、
彼はドイツ文学の教授で、敬虔なクリスチャンでした。
息子さんは、お父さんがお亡くなりになった最期を思い出して、
「父は、クリスチャンで、神を信じていましたから、
死の向こうには、天国が在ると深く信じていたんですね。
『死ねば、この世よりもっと素晴らしい世界が待っている』と思っていて、
死ぬということに、怖れを持っていませんでしたね。
だから、死に直面しても、
おだやかに死を迎え入れて、おだやかに亡くなりました」
いいな ぁ___。_____。
私も、そんなふうに、死を受けいれられたら、どんないいいだろう。
人は、生きて、死ぬ。 人は生きつづけることはない。
死を、、。、、死ぬことを、悪魔の到来のように怖れたくはない。
病気を、、、、悪魔の到来のように怖れたくはない。
病気を、死を、おだやかに受け入れられたら、どんなにか安らぐだろう。
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追記:
息子さんとは、この後、日本の宗教のお話に入りました。
「昔の仏教には、極楽という世界があった」という話や、
「日本の今の仏教。あれは宗教からはほど遠い。
日本のお寺は、今はビジネス。ビジネスなら税金を払うべき」なんて話を。
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