ダンベルで バンザ~イ
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Kちゃんは、今年2月におじいちゃんに連れられて来室しました。
おじいちゃんは Mizの昔の同級生。
「『ランドセルを背負っていると、背中が痛くなる』
って言うんでね。どこか悪いんじゃないかなと思って・・」
~~ランドセルが重すぎるのでしょうか?
~~登下校にかかる時間は 10分~15分だと言います。それで背中が痛くなるとは、体が余程ひよわなのでしょうか?
Kちゃんの体を調べてみました。
背骨が右に大きく側湾していることが分かりました。
おじいちゃんにそのことを告げると、
「病院では「背骨が曲がっているが、成長すれば徐々に治る」と言われたので、その後、治療はしていない」とのことでした。
さらに調べると、右の肩甲骨の位置が外側にかなりズレていて、
右肩が亜脱臼していました。~~これについては、
「この子はねえ、今までに20回ぐらい脱臼しているんですよ」
「ええっ・・・20回も?」-------- わが耳を疑いましたよ。
「うン」と、Kちゃんがうなづきました。---------- 唖然。
「その度に接骨院に行って、肩を入れてもらったんだよな」と祖父。
ランドセルを背負うと背中が痛くなるのを治すには、
この側湾と肩の亜脱臼を治す必要があると予想できました。
子どもの体は柔らかいので、2~3回の整体で修正できるかと思ったのですが、意外にしぶとくて、やっと5回目の来室時に、
「ランドセルが痛くなくなった」というKちゃんの報告を聞くことが出来ました。
6回目(4/29) の整体は、ダンベル運動から始まりました。
下の写真のように、Kちゃんは、スタート時はダンベルをまっすぐ持ち上げることは出来ませんでした。
~~腕や肩の変位が強いと、ダンベルを左右対称に持ち上げるのは、意外に大変なんです。
ビフォアー写真
でも、その日の整体で、背骨の側弯と肩の変位の修整がさらに進み、
整体が終わると、ダンベルをまっすぐに持ちあげることが出来るようになったんです。
「ダンベルでバンザイ」の写真を撮りました。Kちゃんの嬉しそうな顔を見せてあげられないのが残念。
上は、アフターの写真。
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追記 Miz の目
Kちゃんのおじいちゃん(Miz の同級生)に、
「ランドセルを背負っても痛みが出なくなったそうなので、
Kちゃんの整体は今日で終了としましょうか」と聞きましたら、
「いや、まだダメだ。
今、ちゃんと体を治しておかないと、ダメだ」と言います。
確かに、そうなんです。
たとえば、上の写真を見てみると、
ダンベルを両手で左右対称に持ち上げてはいますが、
よく見ると、体がやや右に傾いているのが分かりますね。
これは、Kちゃんの体軸がやや右に傾いていることを示していて、
Miz は、それも治したいなあと思ってはいたのでした。
下の左の写真を見て下さい。
体軸がやや左に傾いていると、
バランスボールに乗ったとき、体は右に傾きやすく、その状態でバランスを取ります。
そしてボールから落ちる時は、左の方に落ちます。
・・Kちゃんはこの状態でも、1,2,3,と数えて、40とか60ぐらいまでボールに乗っていられるんですよ。(バランスボールは、乗りやすいように、空気を少し抜いています)
しかし 体軸の傾きが改善されてくるに連れ、
右の写真のように、体を真っ直ぐにしてバランスボールに乗ることが出来ます。
では、Kちゃんはバランスボールの上にどれくらい乗っていられるか、数を数えてみましょう。
1,2,3・・・・20・・・100・・・156,
うわっ、スゴイ。・・156 も乗っていられた!
(ちなみにMiz は、何度やっても3~5回でダウン)
子どもって素晴らしい!
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