良い行いをする人の周りには、天使達が集まり、
悪い行いをする人達の周りには、悪魔が集まりやすいと
いうことを、前回は書いてみました。
こんにちは、ファーティマ松本です。
前回までは、ジンという創造物について書いてみました。
今回からは、ジンの次の創造物である人間について
書いていきたいと思います。
と言っても、ジン、特に悪魔化したジンについては、
まだまだこれからも出てきますので、乞うご期待デス!
さて、この章から次の神様の創造物である人間に焦点を当てていくわけですが、
神様は、人間をお創りになる前に、天使達に向かってこんな事をおっしゃいました。
「これから人間というものを創る。」
そしてその人間というのは、自由な意思を持ち、自分の考えで行動をすることができる、
ともお伝えたになったそうです。
そんな神様に対し、天使達は何と言ったと思いますか。
彼らは、
「どうしてそんなことを?」
と訊ねたと、クルアーンにはあります。
決して、天使達は、
「やめた方がいいんじゃないか」といった
変な忠告をしているのではありません。
何しろ、天使というのは神様に対し常に忠実な存在ですから、
神様が決められたことに対し、反対意見を述べたりはしないのです。
ただ単に
「どうして?
なんで?」
と思ったようなんですね。
また、彼らは、こんな疑問も持ったようです。
「そんなものを創ったら悪さはするし、血を流す事態になるのでは?」
うーん、なかなか興味深い疑問だとは思いませんか?
どうして天使達はそのように思ったのでしょう。
人間というものを実際にまだ見たことがないのに、なぜ悪さをすると思ったのでしょうか。
天使というのは、随分とネガティブにできているんだなあと思いませんか。
しかし、、、、
これには立派な理由があるのです。
人間が創造される前に、ジンが創られた事は既にお話しました。
このジン達が、、、、
実はかなりの悪さをしてしまったらしいのです。
ジンというのは、天使とは違い自分の意思で好きなことができる存在です。
好きなことができるジンが、本当に好き放題をしてしまったようなんです。
ですから天使達は、
ジンのように自由意志を持った存在というのが、どんな行いをするかというのを、
自分達の目でたっぷりと見て知っているわけです。
なのに神様は、またしてもそんな自由意志を持つ人間というものをお創りになると言うのですから、
天使達としてはどうして?と思ってしまったのでしょうね。
「自分達は悪い事なんてしないし、いつだって神様の事を拝んでいる存在ですよ。」
「ジンだの、人間だの、なぜそのような存在が必要でしょうか。」
と天使達はそう疑問に思い、素直にその答えを知りたいと思ったのでしょう。
または、自分達天使が、十分に神を讃えていないのではないだろうか。
だから神様は他の物をお創りになるのでは、という不安があったのかもしれませんねえ。
その時の様子がどんなであったか、ちょっとクルアーンを見てみましょう。
『またあなたの主が(先に)天使達に向かって、
「本当にわれは、地上に代理者を置くであろう。
と仰せられた時の事を思え。
かれらは申し上げられた。
「あなたは地上で悪を行い、血を流す者を置かれるのですか。
私たちはあなたを讃えて唱念し、またあなたの神聖を賛美していますのに。
彼は仰せられた、
「本当にわれは、あなた方の知らないことを知っている。』
(2-30)
神様はそんな天使の質問に対し
「私はあなた方が知らないことを知っている」と答えられただけでした。
天使達の質問に対し、いろいろな答えを提示することはできましたが、あえて神様はそうしませんでした。
なぜか。
それは例えてみれば、こんな感じでしょうか。
プログラミングのプロに、ホームページの制作を頼んだとしましょう。
プログラミングのプの字も分からない人にとって、その道のエキスパートの作業は全く理解不能です。
にもかかわらず「そんなことして大丈夫?」と言おうものなら
「あのね、私この道のプロで、何やってるかちゃんと分かってるんだから、任せて。」
と言われるのが落ちではないでしょうか。
天使達には全く理解不能でも、神様は御自分が何をやっているのか、ようくご存じであったのです。
しかしながら、
天使達が危惧していた通り、人間はこの地球上でたくさんの悪事を犯してしまいました。
そしてそれは現在進行形で、ずっと行われ続けています。
メディアで報道されなくとも、たくさんの不正があらゆるところで行われているのは確かです。
世界中で、たくさんの人がそれにより苦しんでいます。
悪人が善人のように見られ、善人が悪人のような扱いを受けています。
多くの何の罪のない人が殺され、平和が失われています。
これでは、先に創られたジンと、大して変わらないのではないかとさえ思えます。
しかし神様は、そんな事態になるのは、最初からご存じだったはず。
では、なぜそれにも関わらず、人間というのを創ろうと思ったのか。
それは多分、
自由な意思、自由な選択権を与えられながらも、
正しい道を歩もうとする人間がたくさん現れるのを、神様はご存じだったからではないでしょうか。
人間という新しい創造物の中から、
たくさんの預言者達、たくさんの正しい人達、たくさんの殉教者達、たくさんの信仰者達、
また、正直で真面目で、他者を思いやることができる、そういった素晴らしい人達が出てくることを
ご存知だったはずです。
私達は日々の生活の中で、常に間違いを犯し、時には人を傷つけ悲しませてしまうことも多々あります。
まさしく天使の予見通りです。
しかし、
決して悪いことばかりをしているわけではないでしょう。
良いことだってたくさんしているはずですし、
常によくあろうと思っているはずなのです。
神様は人間の欠点よりも、この人間の良い部分の方に、もっと目を向けられたのかもしれません。
ですから、
私達も自分や他者の欠点にあまり目を向け過ぎず、良い面にもっと目を向けなければいけないと思います。
悪い所がない人なんていませんが、良い所がない人もいません。
確かに、悪魔に魂を売り渡してしまっているような人達には注意は必要です。
しかし、自分のこと、そして自分の周りにいる親しい人達のことはできる限り許し、
良い所に目を向けていくことには、もっともっと気を遣うべきではないでしょうか。
今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
=========================
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レビューが、少しづつ増えてきています。
レビューを書いてくださった方々、本当にありがとうございました。
どんなレビューがあるのか少し紹介!
「会話形式なので分かりやすい」
「イスラム教徒が何を考えるのか分かるようになるので、
イスラム教徒と交流がある人におすすめ。」
そして、究極
「涙が出た。」
私も、このレビューを見て、涙が出ましたよ!(涙、涙)
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方法はとてもシンプルです。
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悪い行いをする人達の周りには、悪魔が集まりやすいと
いうことを、前回は書いてみました。
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神様は、人間をお創りになる前に、天使達に向かってこんな事をおっしゃいました。
「これから人間というものを創る。」
そしてその人間というのは、自由な意思を持ち、自分の考えで行動をすることができる、
ともお伝えたになったそうです。
そんな神様に対し、天使達は何と言ったと思いますか。
彼らは、
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ただ単に
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また、彼らは、こんな疑問も持ったようです。
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このジン達が、、、、
実はかなりの悪さをしてしまったらしいのです。
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ですから天使達は、
ジンのように自由意志を持った存在というのが、どんな行いをするかというのを、
自分達の目でたっぷりと見て知っているわけです。
なのに神様は、またしてもそんな自由意志を持つ人間というものをお創りになると言うのですから、
天使達としてはどうして?と思ってしまったのでしょうね。
「自分達は悪い事なんてしないし、いつだって神様の事を拝んでいる存在ですよ。」
「ジンだの、人間だの、なぜそのような存在が必要でしょうか。」
と天使達はそう疑問に思い、素直にその答えを知りたいと思ったのでしょう。
または、自分達天使が、十分に神を讃えていないのではないだろうか。
だから神様は他の物をお創りになるのでは、という不安があったのかもしれませんねえ。
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『またあなたの主が(先に)天使達に向かって、
「本当にわれは、地上に代理者を置くであろう。
と仰せられた時の事を思え。
かれらは申し上げられた。
「あなたは地上で悪を行い、血を流す者を置かれるのですか。
私たちはあなたを讃えて唱念し、またあなたの神聖を賛美していますのに。
彼は仰せられた、
「本当にわれは、あなた方の知らないことを知っている。』
(2-30)
神様はそんな天使の質問に対し
「私はあなた方が知らないことを知っている」と答えられただけでした。
天使達の質問に対し、いろいろな答えを提示することはできましたが、あえて神様はそうしませんでした。
なぜか。
それは例えてみれば、こんな感じでしょうか。
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そしてそれは現在進行形で、ずっと行われ続けています。
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世界中で、たくさんの人がそれにより苦しんでいます。
悪人が善人のように見られ、善人が悪人のような扱いを受けています。
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これでは、先に創られたジンと、大して変わらないのではないかとさえ思えます。
しかし神様は、そんな事態になるのは、最初からご存じだったはず。
では、なぜそれにも関わらず、人間というのを創ろうと思ったのか。
それは多分、
自由な意思、自由な選択権を与えられながらも、
正しい道を歩もうとする人間がたくさん現れるのを、神様はご存じだったからではないでしょうか。
人間という新しい創造物の中から、
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決して悪いことばかりをしているわけではないでしょう。
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ですから、
私達も自分や他者の欠点にあまり目を向け過ぎず、良い面にもっと目を向けなければいけないと思います。
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確かに、悪魔に魂を売り渡してしまっているような人達には注意は必要です。
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今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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レビューが、少しづつ増えてきています。
レビューを書いてくださった方々、本当にありがとうございました。
どんなレビューがあるのか少し紹介!
「会話形式なので分かりやすい」
「イスラム教徒が何を考えるのか分かるようになるので、
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そして、究極
「涙が出た。」
私も、このレビューを見て、涙が出ましたよ!(涙、涙)
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イスラム的な人生の処世術!
あなたは何のために生まれ、何をして生きていけばいいのでしょう。
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