神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史 礼拝とムーサさん(平安あれ)

2024-12-20 15:05:56 | 中近東
皆さん、こんにちは。ファーティマ松本です。

前回は、預言者ムーサさん(モーゼス)とユダヤ人達が紅海を渡った日、すなわち
神様が彼らを助けた日<アシューラ>について書いてみました。

紅海を渡った、なーんて簡単に書いてしまいましたが、
実際の距離といったら、かなり、、、ですよね~。
それも後ろから、追手がすごい顔で追いかけてくるんでよお。
(すごい顔かどうかは分かりませんが、、、)
まさしく、命カラガラ、大変な逃亡であったと思います。

そんな彼らが紅海に着くと、海は元の状態に戻り、ファラオ軍隊は飲み込まれてしまいました。
ユダヤ人達は、まさしく眼の前で神様の偉大な援助と奇跡を目にしたわけですが、、、
さて、
そんなユダヤ人達は
神の偉大さにひれ伏し、感謝を忘れないような民族になったのでしょうか。

それが、、、、

結構、そうでもなかった、というのが面白い所であります。
預言者ムーサさん(モーゼス)は、このユダヤ人達に送られたユダヤ系の預言者さんなのですが、めちゃくちゃ大変な思いをした預言者としても有名です。
それは、こんな話からも伺えます。

話、、と言っても、これはイスラム教徒であったら超有名な話なので知っている方も多いと思いますが、、<史実>です。
本当に起きた事なのです。
でも、イスラム教徒でない人達にとっては、なんだそりゃってなってしまう様なお話かと思います。
ちょっとだけ簡単に説明させてください。

預言者ムハンマドさんは、マッカにいた頃、ものすごい迫害に遭っていました。
しかし、彼を守ってくれていた強力な助っ人がいました。
おじさんと奥さんのお二人です。
ある年に、二人が次々と亡くなってしまったのです。
その年は、悲しみの年と呼ばれています。
大切な人を二人も亡くし、悲しんでいた預言者さん(平安あれ)を、
なんと神様は、自分の所まで呼び寄せられたのです。

預言者さん(平安あれ)はある夜、天国に招待されるのですが、
天国って段階があるんですよね。
ランクと言っても良いかもしれません。
預言者さん(平安あれ)が招待されたランクは、かなりの上位で、最高位である天使ガブリールでさえも入ることが許されていない所でした。
そして、そこで神様は、預言者さんに礼拝の義務を与えられたのです。
今、私達イスラム教徒が一日に5回するあの礼拝が、この時正式に下された訳です。
礼拝は、神様から直接預言者さんに言い渡されたのですね。

今までは、神様からの伝言はすべて天使を介して行われて来ました。
クルアーンなどはその良い例で、一字一句すべて天使を介して預言者さんに伝えられました。
しかし、礼拝の定めだけは、わざわざ地球から天国まで連れて来られ、神様自らが伝えられたのでした。
それほど、礼拝の位置付けというのは高く、特別中の特別なものなんです。

なぜ、<悲しみの年>に、この礼拝の定めが下りたのか。
これには、いろいろな意味合いがあると思うのでうが、
<その一つ>
礼拝は、まさしく神様と人々を直接つなぐ物です。
キリスト教と違い、イスラム教は、もう直で、神様と対話をすることが可能です。
これが礼拝の凄さです。
多分、この時預言者さん(平安あれ)にとって、神様と直で話すことが本当に必要なことだったのかもしれませんね。

では、神様は預言者さん(平安あれ)に実際、なんと仰ったと思いますか。
なんと!!
「一日50回の礼拝をしましょう!」です!!!
なんと、なんと、最初は50回だった様ですよ。
50回って言ったら、本当に一日礼拝しかしないような日常です。

でも、預言者さんは「はい、分かりました。」と言って、今までいた最高レベルの場所から下りていきました。
しかし、階下へ行って見ると、なんとそこにいらしたのが、ムーサさん(平安あれ)でした。
ムーサさんは、「なんて言われたんだ?」とムハンマドさんに聞きました。
「礼拝を50回するように言われた。」と言うと
ムーサさんは、
「無理、無理、絶対無理。あなたの人々は、絶対にできないから。
 もう一度戻って、少し少なくしてもらった方がいい。」と助言をしたんです。
そこで、預言者さんは神様の元に戻り、少し回数を減らして下さいとお願いしました。
神様は「わかった、それでは、40回」と回数を減らしてくださりました。

ムハンマドさん(平安あれ)が下に行って、ムーサさんに40回になったと言うと
「無理、無理、絶対にあなたの人々はできないから、もっと少なくしてもらえ。」
と、またまた言いました。
仕方なく、またムハンマドさんは神様の元へ戻りました。

行くたびに、神様は数を少なくしてくださるのですが、ムーサさんは、まだ駄目だ、まだ駄目だと何度も何度もムハンマドさんを神様の元に戻らせました。
そして、最終的に一日5回にまで減ったのです。
しかし、ムーサさんは、それでも駄目だ多すぎる、人々は絶対にやれないぞと仰り、ムハンマドさん(平安あれ)に神様の所へ行って少なくしてもらえと助言しました。
ムーサさんの経験上、一日5回の礼拝なんて、絶対に無理、人々はやらないと思ったのでしょう。
それに対し、ムハンマドさん(平安あれ)は、
「私は、もう恥ずかしくて、これ以上お願いにはいけない。」と言いました。

実際、一日5回の礼拝って、大変ですよね。
私のように、ほぼ一日家にいる人間にとっては、全く大変ではありませんが、
日本や他の非イスラム教の国々で、
ましてや働いていたりなどしたら、大変だと思いますよお。
私も日本にいる時は、結構大変な感じがしてしまいます。
ちょっと(喜んで)ショッピング〜、とかお友達に会いに行ったりしたら、たちまち一日5回の礼拝が重くのしかかってきちゃいます。
気楽に礼拝を出来る場所がないんですよね。

しかし、ですよ。
神様はなんと!
「一日5回にまでに減らした礼拝をやったら、一日50回やったことにしよう!」
と仰ってくれました。
一日50回、最初の数ですね。
すごくないですか。
神様って本当に、とてつもなく寛大で、優しいですよね。
このように、天国への道を簡単に簡単にしてくれているんです。
ですから、頑張って礼拝をしなくっちゃ!って感じです。

今回こそ、紅海を渡った後のユダヤ人を書いてみたいと思っていたのですが、
いざ書き出してみると、どうも思っていた方向以外の方へ行ってしまうのが常でございます。
ということで、次回は何を書くかまだ未定でございます。
 
今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
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