神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史44 地上に降りた二人への恩恵

2023-01-20 03:51:06 | イスラム教
前回は、禁断の果実を口にしてしまったアダムとハワ(イブ)が神様に謝ったこと。
そして、神様は二人をすぐにお許しなったことを書いてみました。

こんにちは、ファーティマ松本です。

アダムとイブは、己の犯した事の結果として、地上に落ちることになりました。
しかし、仲良く二人一緒に同じ場所に降り立ったわけではないようです。

学者さんの間で、アダムはインド辺りで、
イブは現在のサウジアラビアの西海岸にある、大都市ジェッダ辺りに降り立ったという人もいますが、
これはどれも定かな話ではありません。
何しろ私達の預言者さん(平安あれ)は、このことについては何も語っていないのですから。
しかし、もし二人が地上で別々の場所に降り立ち、再会するのに何年もかかったというのであれば、
地上での生活は最初からなかなか大変だったようですね。
天国での生活とは、やはり雲泥の差であります。

「なんで神様はそんなことをするの」
「なんでわざわざ大変な思いをするようにするの。」
と思われるかもしれませんが、ここにも大事な教訓が隠されているのです。

今、私達が生きているこの現世というのは、そのように創られている場所なのです。
つまり、
楽しいこともあるけど、辛いこともある。
うれしいこともあるけど、悲しいこともある。
好きな人もいるし、嫌いな人もいる。
やりたい事もあるし、やりたくない事もいっぱいある。

それに反し、アダムとイブがいた天国というのは、いかなるネガティブな事が存在しない場所でした。
楽しいことがあって、うれしいことがあって、やりたいこと、欲しい物全てが叶えられる場所。
完全完璧なる場所なのです。
例えば、
生きている間は子宝に恵まれなかった人は、天国では簡単に子供を得ることができるでしょうし、
掃除をいやいややっていた人は、もうやらなくていい。
排泄関係で悩んでいた人は、もうトイレにも行かなくていいのです。
現世においては、どんな美男美女でもトイレに行かずには生活できませんよね。
でも、天国では、トイレに行かなくてもいい体の構造になるとのこと。
これって、かなりうれしいですよね。

ちなみに、天国では全員が美男美女になれるそうですよ。
生きている間は、容姿問題にだれでも悩まされると思います。
お肌にハリがなくなったとか、お腹周りがひどい事になっているとか、、、。
しかし、そんな悩みはきれいさっぱりなくなります。
肥満だの、痩せすぎだのといった概念すらなくなります。
美味しい物をひたすら食べても、決して太らない体になる。
それが天国です。

しかし、地上の生活では、皆さんよくご存じのようにそうはいきませんよね。
食べて動かなければ、どうしたって太ってしまうし、それよりも病気になってしまいます。

ここでの生活は、どんなに頑張ってみても、できないことがたくさんあります。
どんなにお金持ちになったとしても、辛いこと、嫌な事はいっぱいあります。
病気になるかもしれないし、好きな人と死別しなければならない時だってあるでしょう。
そんな危機に対し、お金というのは全く万能ではありません。
お金を払ったら、代わりに病気になってくれる人なんてどこを探してもいませんし、死んだ人を返してくれる人もいません。

また、どんなにスゴイ権力を手に入れたとしても、いつの日にかは、その権力というものを手放さなければならない時が来ます。
または、常に暗殺の可能性に怯えなければならないかもしれません。
好きな人とずっと一緒にいたいと思っていたとしても、心変わりするかもしれないし、
どちらかが先に逝ってしまうこともあります。
可愛らしかった子供達だって、親元を離れて巣立っていく日が必ずやってきます。
ずーっと、可愛いままで、一緒にはいてくれないのです。
このように、この現世においては、
何もかも完璧に、自分の思い描いたように事は運んではくれません。

つまり、完璧に幸せになりたい。
欲する物を全て手に入れたい。
やりたいことを全部やりたい。
好きな人といつも一緒にいたい。
と、思っている人にとって、今いる地上というのは、どうもあるべき所ではない、間違った場所であるわけです。
完全完璧なる幸せを手に入れたかったら、どうしても天国へ行くしかないのです。

アダムとイブも、地上に降り立った後、ここは天国とはずいぶんと違うなあと、思ったのではないでしょうか。
しかし、

それと同時に、二人は神様からのたくさんの祝福、たくさんの贈り物にも気が付いたと思います。
なぜなら、地上に降りた二人に対し、神様はたくさんの良い物を与えてくださったからです。
肥えた土、たくさんの太陽光、雨(水)、色々な種類の食べ物、そして私たちの益になってくれる動物達。
神様は私たちにたくさんの物を与えてくださっているのです。
決して必要最低限の物だけではありません。
必要以上の、たくさんの物を与えてくれています。
神様は、いつだって寛大なのですから。

少し想像してみましょう。
もし、この世の中に食べ物が1種類しかなかったとしたら。
その1種類の食べ物で、生きていくのに必要な栄養が全て取れるとしたら、どうでしょう。
例えば、玉ねぎのような形をした物があるとしましょう。
それを食べればタンパク質もミネラルも全て取れる。
まさしくスーパーフード的な食べ物があったとしたら、どうでしょうか。
毎日、毎日、朝も昼も夜も夜食も、おやつも全てそれだけであったとしたら?
ちょっと、嫌ですよね。
そんなの、はっきり言って今の私達には到底耐えらることではありません。
色々な物を、やはり食べたいですもんね。

神様は私達にそのような食べ物を一種類だけ、実際に与えることができたのです。
しかし、知っての通り、そんなことはしなかった。
反対に、一生かかっても食べきれないほどの、色々な種類の食べ物をお与えになってくれました。
この世の中には、私達が見たことも聞いたこともないような果物、野菜、お魚、色々な食べ物があります。
これらはまさしく、神様から私達への贈り物です。

同様に、飲み物も水だけであったらどうでしょう。
コーヒーや、お茶、ジュースに牛乳、そのようなものがなかったとしたら。
寂しいですよね。
コーヒーもお茶も、ジュースも牛乳も全て神様が私たちのために与えてくれた贈り物です。
色々な種類の飲み物は、生活に潤いをもたらしてくれます。
たくさんの種類の果物や野菜、お肉が有るおかげで、毎日の生活が楽しくなったりするわけです。
本当に、有難い話ではありませんか。

学校では、子供達に
「食べ物を生産して、それを販売してくれる人々に対し、感謝をしましょう」と教えていると思います。
それは、とても素晴らしいことです。
お米を始めとした多くの作物は、作るのに、驚くほどの手間がかかるし、お金もかかります。
その上、ちゃんと収穫ができるかどうかは、収穫時期が来るまで分からないというのですから
大変だなんて、一言では言い尽くせないお仕事をしてくれています。
生産者さん達のおかげで、消費者である私達は美味しいお米や野菜、果物を毎日口にすることができるのです。
本当にいくら感謝をしても、足りないくらいです。

しかし、生産者さん達に感謝をする前に、まず神様に感謝をする必要があります。
なぜなら、お米や、野菜、果物、肉、乳製品等々を創ってくださったのは、神様なのですから。
私達はそんな神様に感謝をちゃんとしているでしょうか。

アダムとイブが天国から地上に落ちたと表現すると、
なんだかこの地上というのはあんまりよくない所のような気がしてしまうかもしれませんが、
実はこの地球という星一つを見てみても、神様の慈悲がそこかしこに見え隠れしています。
何しろ、
私達人間が地上で生活していくのに、必要なものは全てこの地球から来ているのですからね。
食べ物、洋服、家屋、石炭や石油などなど(太陽の光はちょっと例外ではありますが)ほぼ全ての必需品は、
この地球から出ているものばかりです。
家の中をぐるっと見回して目につくものの中に、どこか分からない惑星から取ってきたものが原材料の物なんてあるでしょうか。

この地球は、神様が人間に与えてくれた大きな大きな贈り物の一つであります。
大事に、大事に使わせてもらいましょう。

来週に続きます。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
===================================
アマゾンから電子書籍発売中!

『神様に一番近い人の頭の中身」
https://amzn.to/3rRmJlU

生きる気力を失っていた樹里の前に現れたのは、
サウジアラビアからの研修生、アハメッド。
アハメッドと同じ職場で働くうちに、樹里は今までとは
全く違う考え方というのがあることを知る。
幸せとは、
成功とは、
お金とは、
そして、イスラム教とは?
人生というものを、今までと違った見方で見られるようになった樹里は、
一歩を踏み出せるようになるのでしょうか。


「イスラム的現世の歩き方」
http://www.amazon.co.jp/dp/B01HQB2VPW/
イスラム的な人生の処世術!
あなたは何のために生まれ、何をして生きていけばいいのでしょう。
人生の目的は?

せっかく生まれてきたのです。
神様に守られた平和な現世を歩きたくはありませんか。
そして来世では、天国に入って
”永遠に” ”幸せ” に暮らしたくはありませんか。
方法はとてもシンプルです。
今まで知らなかったイスラム教に出会える本です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 神様の世界史43 神様の御赦し | トップ | 神様の世界史45 神様からの... »

コメントを投稿

イスラム教」カテゴリの最新記事