こんにちは、ファーティマ松本です。
前回、新たにイスラエルの民に遣わされたのが、預言者サムエル(アラビア語でシャムウィール)であるということをお伝えしました。
しかし、彼のお名前はクルアーンには明記されていません。
ただ、聖書には書かれてあるので、ユダヤ教徒、キリスト教徒の人にとっては珍しい名前ではないかもしれません。
イスラム社会でも、バカラ章に書かれてある「彼らの預言者」という記述は、この預言者シャムウィールさんであろうと認識されています。
さて、この預言者シャムウィールさんが任命した王様が、タールートという人物です。
ユダヤ人達は、
「こんなタールートなんて出身も良くないし金もないから駄目!」
と彼の王位性を認めませんでしたが、神様からの奇跡を前にして仕方なく認めたということでしたね。
その奇跡とは、ムーサさんの遺品等が入った箱(ターブート)が彼のもとに戻ってきた事によって示されました(クルアーン 2:248)。
この「ターブート」は、イスラエルの民にとって非常に重要な聖なる箱であり、戦いの際には彼らの士気を高める物らしいので、色々と駄々をこねていたユダヤ人達も
やっとこさ、戦いをする覚悟を得たようです。
さあ、ここからが今回のお話の始まりです。
タールートは、戦争にあたってユダヤ人を選別しました。
心の底から、神の道のために頑張るぞという人物だけを連れていきたかったからです。
そのため、これから結婚しようと思っている人や、ビジネスをする予定の者など、この現世にまだまだ未練があると言う人達は連れていきませんでした。
また、面白いことに出征の道中もテストをしながら、選別をし続けた様です。
なぜなら、やる気のない戦士を何人も連れていくより、やる気に満ちた少数を連れて戦った方が良いと判断したからでしょう。
では、タールートがとったテストとはどんなものであったのでしょうか。
クルアーンを見てみましょう。
『タールートが軍を率いて出征する時、かれは言った。
「本当にアッラーは、川であなたがたを試みられる。
誰でも川の水を飲む者は、わが民ではない。
だがそれを味わおうとしない者は、きっとわが民である。
只手のひらで、一すくいするだけは別だ。」
だが少数の者の外、かれらはそれを飲んだ。
かれ(タールート)およびかれと信仰を共にする者が渡った時、
(残された)彼らは言った。
「わたしたちは、今日ジャールート(ゴリアテ)とその軍勢に敵対する力はない。」
しかし、アッラーに会うことを自覚する者たちは言った。
「アッラーの御許しのもとに、幾度か少い兵力で大軍にうち勝ったではないか。
アッラーは耐え忍ぶ者と共にいられる。」(2-249)
川の水を少しだけだったら飲んでもいい。
でも満足するまで飲んでいけないというのが、彼のテストでありました。
ものすごく喉が乾いていて、目の前に美味しそうなお水があったら誰だって思いっきり飲みたくなってしまいますよね。
しかし、それを我慢出来ない位では、これからの戦いに勝つことなど出来ません。
なにかを成し遂げようと思うなら、ある程度の犠牲や我慢、忍耐といった物は避けられないはずです。
これは日本人には、全く新しい発想ではないですよね。
私達もまーまーそうですが、私達の祖先、先人達がそのような精神性を持っていたのは確かです。
そうやって、日本という国を守ってきてくれたのですから、有り難い事です。
しかし、イスラム教の良い所は、さあ、頑張れ!さあ、忍耐しろ!とそれだけではない所です。
神様が、<その様に頑張る人の近くにいてくださる!>という点!
これこそが、イスラム教の何よりも素晴らしい所だと思います。
『アッラーは耐え忍ぶ者と共にいられる。』
このお言葉、クルアーンの中に随所で見ることが出来ます。
神様が一緒にいてくだされば、どんなに心強い事でしょう。
神様さえいてくだされば、他に誰もいてくれなくったって全然オーケーだと思うんです。
何しろ、これ以上の最高の助っ人は、神様以外どこを探したっていませんからね。
そんなこんなで、タールート達の軍隊は、大人数の敵を相手に少人数で戦うのですが、
ここに新たな預言者が登場し、ユダヤ人(イスラエルの民)を大きく発展させていきます。
いわゆるユダヤ人の黄金期に入ります。
今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
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このメルマガの特徴上、最初の号から順に読んだ方が 分かりやすくなります。
是非バックナンバーをチェックして見てください。
バックナンバーはこちらのブログから読むことができます。
https://bit.ly/2VpcyEw
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アマゾンから電子書籍発売中!
『神様に一番近い人の頭の中身』
https://amzn.to/4hwrVUp
生きる意味を見失い、暗闇の中を彷徨っていた樹里。
同棲相手との暴力的な関係、妊娠、そして心に残る深い傷…。
そんな彼女の前に現れたのは、サウジアラビアから来た研修生、アハメッド。
彼の話すイスラム教の教えや価値観に触れた樹里は、
「幸せ」「成功」「愛」「お金」といった、当たり前だと思っていた価値観が揺さぶられていく。
アハメッドとの交流を通じて見えてきた、新しい人生の視点とは?
暗闇から抜け出し、心に光を灯すヒントはどこにあるのか?
この物語は、傷ついた心を抱えるすべての人に贈る再生の物語。
「本当の幸せ」を見つけたいと思っているあなたへ。
「イスラム的現世の歩き方」
http://www.amazon.co.jp/dp/B01HQB2VPW/
イスラム的な人生の処世術!
あなたは何のために生まれ、何をして生きていけばいいのでしょう。
人生の目的は?
せっかく生まれてきたのです。
神様に守られた平和な現世を歩きたくはありませんか。
そして来世では、天国に入って
”永遠に” ”幸せ” に暮らしたくはありませんか。
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今まで知らなかったイスラム教に出会える本です。
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前回、新たにイスラエルの民に遣わされたのが、預言者サムエル(アラビア語でシャムウィール)であるということをお伝えしました。
しかし、彼のお名前はクルアーンには明記されていません。
ただ、聖書には書かれてあるので、ユダヤ教徒、キリスト教徒の人にとっては珍しい名前ではないかもしれません。
イスラム社会でも、バカラ章に書かれてある「彼らの預言者」という記述は、この預言者シャムウィールさんであろうと認識されています。
さて、この預言者シャムウィールさんが任命した王様が、タールートという人物です。
ユダヤ人達は、
「こんなタールートなんて出身も良くないし金もないから駄目!」
と彼の王位性を認めませんでしたが、神様からの奇跡を前にして仕方なく認めたということでしたね。
その奇跡とは、ムーサさんの遺品等が入った箱(ターブート)が彼のもとに戻ってきた事によって示されました(クルアーン 2:248)。
この「ターブート」は、イスラエルの民にとって非常に重要な聖なる箱であり、戦いの際には彼らの士気を高める物らしいので、色々と駄々をこねていたユダヤ人達も
やっとこさ、戦いをする覚悟を得たようです。
さあ、ここからが今回のお話の始まりです。
タールートは、戦争にあたってユダヤ人を選別しました。
心の底から、神の道のために頑張るぞという人物だけを連れていきたかったからです。
そのため、これから結婚しようと思っている人や、ビジネスをする予定の者など、この現世にまだまだ未練があると言う人達は連れていきませんでした。
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なぜなら、やる気のない戦士を何人も連れていくより、やる気に満ちた少数を連れて戦った方が良いと判断したからでしょう。
では、タールートがとったテストとはどんなものであったのでしょうか。
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かれ(タールート)およびかれと信仰を共にする者が渡った時、
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しかし、アッラーに会うことを自覚する者たちは言った。
「アッラーの御許しのもとに、幾度か少い兵力で大軍にうち勝ったではないか。
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しかし、それを我慢出来ない位では、これからの戦いに勝つことなど出来ません。
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これは日本人には、全く新しい発想ではないですよね。
私達もまーまーそうですが、私達の祖先、先人達がそのような精神性を持っていたのは確かです。
そうやって、日本という国を守ってきてくれたのですから、有り難い事です。
しかし、イスラム教の良い所は、さあ、頑張れ!さあ、忍耐しろ!とそれだけではない所です。
神様が、<その様に頑張る人の近くにいてくださる!>という点!
これこそが、イスラム教の何よりも素晴らしい所だと思います。
『アッラーは耐え忍ぶ者と共にいられる。』
このお言葉、クルアーンの中に随所で見ることが出来ます。
神様が一緒にいてくだされば、どんなに心強い事でしょう。
神様さえいてくだされば、他に誰もいてくれなくったって全然オーケーだと思うんです。
何しろ、これ以上の最高の助っ人は、神様以外どこを探したっていませんからね。
そんなこんなで、タールート達の軍隊は、大人数の敵を相手に少人数で戦うのですが、
ここに新たな預言者が登場し、ユダヤ人(イスラエルの民)を大きく発展させていきます。
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今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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