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その日の夕方から捜査会議が開かれた。
容疑者と思われる人物の名前が浮上したと言う事もあり、今回の会議には捜査一課長の松田も参加した。
赤賀は集まった捜査員を前にして、自分に言い聞かせるように、声高に喋り始めた。
『今、みんなの手元にある紙に書かれている11人が、多加田と親しくしていた人間だ』
『200人の中の11人は少なく思うかもしれないが、容疑者の数としては多すぎる』
『この11人の身辺を徹底的に洗って、もっともっと数を減らしていってくれ!』
『まず、ホワイトボードに書いてある担当刑事は、11人の当日のアリバイを確認してほしい』
『その他のものは、容疑者の噂や評判を調べてほしい。』
『どんな些細な事でも構わない。その情報が、犯人に結びつくかは、のちの捜査でわかるんだから!』
『とにかく!まずはこのボンヤリとした霧を少しずつでも晴らさなくてはならない!』
『みんな、よろしく頼むぞ!』
捜査員が一斉に部屋を飛び出していった。
赤賀も石原と共に部屋を出ようとした時、課長の松田に呼び止められた。
『大丈夫かね?ブログでの繋がりと言う細い糸のようなものを辿って・・・』
赤賀は松田が何を言いたいか、おおよそ察しがついている。
(そんな不確定な部分の繋がりを捜査の基本に据えて、本当に大丈夫なのか?)
大体こんな感じだろう。
松田は交番勤務から刑事になり、そこから更に功績を残し、課長まで上り詰めた、所謂『叩き上げ』の男である。
簡単に物事を決めつけて捜査する事が、どれだけ危険な事なのかを十分わかっている男だ。
赤賀だって松田と同じく、交番勤務からの叩き上げだから、松田の言い分もよくわかっている。
『大丈夫ですよ、課長。きっといい報告ができると思います』
それだけ言って赤賀は部屋を出て行った。
松田は何か言おうとしたが、赤賀の言葉を信じてみようと思った。
『あいつなら大丈夫だろうな・・・』
いつの間にか、不安は消えて安心感が生まれていた。
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その日の夕方から捜査会議が開かれた。
容疑者と思われる人物の名前が浮上したと言う事もあり、今回の会議には捜査一課長の松田も参加した。
赤賀は集まった捜査員を前にして、自分に言い聞かせるように、声高に喋り始めた。
『今、みんなの手元にある紙に書かれている11人が、多加田と親しくしていた人間だ』
『200人の中の11人は少なく思うかもしれないが、容疑者の数としては多すぎる』
『この11人の身辺を徹底的に洗って、もっともっと数を減らしていってくれ!』
『まず、ホワイトボードに書いてある担当刑事は、11人の当日のアリバイを確認してほしい』
『その他のものは、容疑者の噂や評判を調べてほしい。』
『どんな些細な事でも構わない。その情報が、犯人に結びつくかは、のちの捜査でわかるんだから!』
『とにかく!まずはこのボンヤリとした霧を少しずつでも晴らさなくてはならない!』
『みんな、よろしく頼むぞ!』
捜査員が一斉に部屋を飛び出していった。
赤賀も石原と共に部屋を出ようとした時、課長の松田に呼び止められた。
『大丈夫かね?ブログでの繋がりと言う細い糸のようなものを辿って・・・』
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(そんな不確定な部分の繋がりを捜査の基本に据えて、本当に大丈夫なのか?)
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簡単に物事を決めつけて捜査する事が、どれだけ危険な事なのかを十分わかっている男だ。
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