2018年11月4日。
日本シリーズ第6戦、8回裏。
『 バッター、野間に変わりまして・・・ 』
『 新井。バッターは新井。背番号25 』
新井の表情は普段と変わりない。
しかし、スタジアムの大歓声は、いつも以上に感じた。
今季、新井が登場すればスタジアムの雰囲気は一変した。
新井に安打が出れば、劣勢でも『 いける! 』と言う雰囲気に変えていった。
この日も展開は0ー2と劣勢。
スタジアムのファンは『 流れを変えてくれ! 』との思いで大声援を送った。
新井が打席に立っている間、ベンチを写すカメラは色んな選手を捉えていた。
誠也、広輔、石原、西川は新井の一挙手一投足を逃さぬよう視線を送っていた。
丸は何とも言えない寂しそうな表情を浮かべて新井の姿を見ていた。
野間は時折目線を伏せ、祈るような表情だった。
唯一、新井を兄と慕う菊池だけは新井の姿をほとんど見ていなかった。
オイラの考えだが『 まだまだ一緒にやるんだ。この打席が最後じゃない。だから見ない 』
そう言う想いから、打席の新井を見なかったんじゃないかと思った。
カウント2ボール2ストライクからの5球目。
バットに弾かれたボールはボテボテのショートゴロ。
だが新井は全力疾走を怠らない。
それが新井貴浩と言う選手だ。
結果的に、この打席が現役生活最終打席となった。
その後、一塁の守備に就きチームの逆転を信じて戦った。
最終回。
2番・菊池からの打順だったが、新井はバッティンググローブをはめ、肘当てを装着していたと言う。
自分に打席が回って来ることを信じた。
いや、新井の頭の中は『 自分に回って来い 』ではなかったと思う。
自分の打順は7番。
回って来るとすれば、一打サヨナラ・・・もしくは打順は回らず
その前にサヨナラ勝ち・・・だろう。
それでも新井は準備を怠らない。
きっと、自分が準備を進めている姿を『 弟たち 』に見せることで
逆転への機運を高める気持ちもあったんじゃないかと思う。
それが新井貴浩と言う選手だ。
結果的に新井まで打席を回すことなくチームは力尽きた。
その瞬間、新井貴浩の現役生活に幕が降りた。
それでも新井の目には一切の涙は無かった。
言い方がおかしいかも知れないが、弟たちと共に『 家族 』であるファンの前で
日本シリーズと言う最高の舞台で全てを出し尽くした満足感に浸っていたかの様だった。
正直、オイラもまだ『 本当にアレが最後なのか? 』と言う気持ちだ。
『 また次の試合、次の打席に立ってくれる 』
とも思ってしまう。
だが、あの打席が正真正銘現役最後の打席だ。
そう考えると、やはりジワっと来るものがある。
でも・・・新井貴浩と言う選手がそうだった様に
日本シリーズと言う最高の舞台に立った新井貴浩を応援できたことに満足したい。
それを新井が望んでいる様な気がするから・・・
目に見えぬ運命の糸によって
人は人と出会い
愛しあい、時に傷つけあう・・・
しかし、どんなに傷つけられても
決して切れない糸がある。
それを『 絆 』と言う。
『 絆 』は時を経る度に強く・・・
そして深くなる・・・
( 某漫画より引用 )
新井貴浩と言う選手に出会えた運命に、そして
新井貴浩と言う選手との『 絆 』に感謝したい。
最後に、黒田博樹氏から新井貴浩選手へ送られた言葉を新聞より引用しておく。
" 新井、お疲れ。
20年間の最後の打席をマツダスタジアムの日本シリーズで立てたのは幸せなことだよ。
おまえがいなかったらおれも2年間活躍できなかったかもしれない。
そして、もうひとつ。
おまえが帰ってこなかったらカープの3連覇はなかった"
泣かずにいるつもりだったのに、この言葉で泣いてしまったことは内緒
改めて
新井貴浩選手!
カープに入ってくれて
カープに帰ってきてくれて
カープを幾度も勝利に導いてくれて
本当に本当に・・・
本当にありがとうございました!!
まずはゆっくりと体を休めてください。
あなたの意思を引き継いで、選手はより強くなってくれるでしょう。
ファンも『 家族の一員 』として、今まで以上に応援していきます!
走り続けた20年間の現役生活
本当にお疲れ様でした!!
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日本シリーズ第6戦、8回裏。
『 バッター、野間に変わりまして・・・ 』
『 新井。バッターは新井。背番号25 』
新井の表情は普段と変わりない。
しかし、スタジアムの大歓声は、いつも以上に感じた。
今季、新井が登場すればスタジアムの雰囲気は一変した。
新井に安打が出れば、劣勢でも『 いける! 』と言う雰囲気に変えていった。
この日も展開は0ー2と劣勢。
スタジアムのファンは『 流れを変えてくれ! 』との思いで大声援を送った。
新井が打席に立っている間、ベンチを写すカメラは色んな選手を捉えていた。
誠也、広輔、石原、西川は新井の一挙手一投足を逃さぬよう視線を送っていた。
丸は何とも言えない寂しそうな表情を浮かべて新井の姿を見ていた。
野間は時折目線を伏せ、祈るような表情だった。
唯一、新井を兄と慕う菊池だけは新井の姿をほとんど見ていなかった。
オイラの考えだが『 まだまだ一緒にやるんだ。この打席が最後じゃない。だから見ない 』
そう言う想いから、打席の新井を見なかったんじゃないかと思った。
カウント2ボール2ストライクからの5球目。
バットに弾かれたボールはボテボテのショートゴロ。
だが新井は全力疾走を怠らない。
それが新井貴浩と言う選手だ。
結果的に、この打席が現役生活最終打席となった。
その後、一塁の守備に就きチームの逆転を信じて戦った。
最終回。
2番・菊池からの打順だったが、新井はバッティンググローブをはめ、肘当てを装着していたと言う。
自分に打席が回って来ることを信じた。
いや、新井の頭の中は『 自分に回って来い 』ではなかったと思う。
自分の打順は7番。
回って来るとすれば、一打サヨナラ・・・もしくは打順は回らず
その前にサヨナラ勝ち・・・だろう。
それでも新井は準備を怠らない。
きっと、自分が準備を進めている姿を『 弟たち 』に見せることで
逆転への機運を高める気持ちもあったんじゃないかと思う。
それが新井貴浩と言う選手だ。
結果的に新井まで打席を回すことなくチームは力尽きた。
その瞬間、新井貴浩の現役生活に幕が降りた。
それでも新井の目には一切の涙は無かった。
言い方がおかしいかも知れないが、弟たちと共に『 家族 』であるファンの前で
日本シリーズと言う最高の舞台で全てを出し尽くした満足感に浸っていたかの様だった。
正直、オイラもまだ『 本当にアレが最後なのか? 』と言う気持ちだ。
『 また次の試合、次の打席に立ってくれる 』
とも思ってしまう。
だが、あの打席が正真正銘現役最後の打席だ。
そう考えると、やはりジワっと来るものがある。
でも・・・新井貴浩と言う選手がそうだった様に
日本シリーズと言う最高の舞台に立った新井貴浩を応援できたことに満足したい。
それを新井が望んでいる様な気がするから・・・
目に見えぬ運命の糸によって
人は人と出会い
愛しあい、時に傷つけあう・・・
しかし、どんなに傷つけられても
決して切れない糸がある。
それを『 絆 』と言う。
『 絆 』は時を経る度に強く・・・
そして深くなる・・・
( 某漫画より引用 )
新井貴浩と言う選手に出会えた運命に、そして
新井貴浩と言う選手との『 絆 』に感謝したい。
最後に、黒田博樹氏から新井貴浩選手へ送られた言葉を新聞より引用しておく。
" 新井、お疲れ。
20年間の最後の打席をマツダスタジアムの日本シリーズで立てたのは幸せなことだよ。
おまえがいなかったらおれも2年間活躍できなかったかもしれない。
そして、もうひとつ。
おまえが帰ってこなかったらカープの3連覇はなかった"
泣かずにいるつもりだったのに、この言葉で泣いてしまったことは内緒
改めて
新井貴浩選手!
カープに入ってくれて
カープに帰ってきてくれて
カープを幾度も勝利に導いてくれて
本当に本当に・・・
本当にありがとうございました!!
まずはゆっくりと体を休めてください。
あなたの意思を引き継いで、選手はより強くなってくれるでしょう。
ファンも『 家族の一員 』として、今まで以上に応援していきます!
走り続けた20年間の現役生活
本当にお疲れ様でした!!