毎日が観光

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24時間テレビ

2005年06月29日 12時09分15秒 | らくがき
 日本ほど幼児性が尊ばれる国は少ないのではないか、と、テレビで女性タレントのしゃべっている姿を見て思った。目を覆いたくなる幼児性や未熟であることが人に訴えかけるらしい。
たとえば「24時間テレビ」なるものがある。マラソンの素人にマラソンをさせるのだが、ぼくは基本的にマラソンはマラソン・ランナーにさせればいい、と思う。歌手は歌を歌ってぼくを感動させて欲しいし、コメディアンは大いにぼくを笑わせて欲しい。そしてその芸によって募金を集めればいいのだ。別に走る必要はない。歌のプロなら歌で、笑いのプロなら笑いで、と。
 パリにいるときテレビをつけたら、やはりチャリティー番組をやっていた。日本と違うのは、明確に一つの目的(たとえばある病気の研究所を作る基金集めをする、それについていくら必要だ、と金額まで明示して)のために行われる。番組ではその病気で苦しむ子どもたちが映像でメッセージを送ったり、歌手が歌を歌ったり、手品師が手品をする。電光掲示板にはあといくら必要なのか表示される。出演をあらかじめ依頼してある芸能人のほか、その番組を見て駆けつける芸能人もいる。そして自ら寄付をしたり、自分のファンに対して寄付を呼びかけるよう訴える。ぼくが見たときはアメリカのソプラノ歌手バーバラ・ヘンドリックスがドビュッシーを歌っていた。
 チャーミングなドビュッシーを楽しく聴いた。
 ぼくは、バーバラ・ヘンドリックスの歌は好きだが、別に彼女がハアハア言いながら走る姿は見たくない。
コメント
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