1/8、前にチケットをとっていたので、東京芸術劇場へ日フィル・コバケンのコンサートに行ってきました。茨城からぎりぎりのトンボ帰り。
この日、ラグビーの大学決勝戦だったのだけれど、チケットを無駄にするのはもったいないから(byマータイさん)。
曲はドヴォルザークの交響曲8番、モーツァルトのピアノ協奏曲ニ短調、それにラヴェルのボレロ。
いやあ、たのしかった。コバケンの指揮はダイナミック・レンジの広いもの。あんなにゆっくりとしたドヴォルザークを聴くのは初めてかもしれない。このゆっくりはのんびりとは違う。緩急の差がきわめて激しい。
モーツァルトのニ短調協奏曲は第1楽章、第2楽章は、ソリストの仲道さんがのらなかったのか、どうか、いまいちの印象。右手の親指を鍵盤からはずしててこの原理で小指を叩く奏法を初めて見た(あの弾き方はピアノの先生に怒られそうだな)。オーケストラと厳しく対峙する感じのニ短調協奏曲なのに、弱音を甘くしては曲調が甘くなってしまう感じがする。が、第3楽章は素晴らしかった。
ラヴェルのボレロはよかった。コバケンの表現の幅がまさにいかされた演奏。上から見ると円環のような曲だが、奏でる楽器、速度など主題が回るたびに増幅されていく。そう、横から見るとらせんのような曲だ。そうした曲に対してコバケンの指揮はむいている。とても素晴らしいでき。最後のクライマックス、まるでカオスのような音の奔流に酔いしれた。
日フィルは経営母体が弱いので、いろいろな不自由があろうが、頑張ってもらいたいものだ。
この日、ラグビーの大学決勝戦だったのだけれど、チケットを無駄にするのはもったいないから(byマータイさん)。
曲はドヴォルザークの交響曲8番、モーツァルトのピアノ協奏曲ニ短調、それにラヴェルのボレロ。
いやあ、たのしかった。コバケンの指揮はダイナミック・レンジの広いもの。あんなにゆっくりとしたドヴォルザークを聴くのは初めてかもしれない。このゆっくりはのんびりとは違う。緩急の差がきわめて激しい。
モーツァルトのニ短調協奏曲は第1楽章、第2楽章は、ソリストの仲道さんがのらなかったのか、どうか、いまいちの印象。右手の親指を鍵盤からはずしててこの原理で小指を叩く奏法を初めて見た(あの弾き方はピアノの先生に怒られそうだな)。オーケストラと厳しく対峙する感じのニ短調協奏曲なのに、弱音を甘くしては曲調が甘くなってしまう感じがする。が、第3楽章は素晴らしかった。
ラヴェルのボレロはよかった。コバケンの表現の幅がまさにいかされた演奏。上から見ると円環のような曲だが、奏でる楽器、速度など主題が回るたびに増幅されていく。そう、横から見るとらせんのような曲だ。そうした曲に対してコバケンの指揮はむいている。とても素晴らしいでき。最後のクライマックス、まるでカオスのような音の奔流に酔いしれた。
日フィルは経営母体が弱いので、いろいろな不自由があろうが、頑張ってもらいたいものだ。