廃校になった四谷第四小学校が「四谷ひろば」としてよみがえり、東京おもちゃ美術館のほか、イベントやアートギャラリーとして活用されています。詳しくはNPO CCAA、または東京おもちゃ美術館のページを見てください。
そこで行われたのが多摩美術大学芸術人類学研究所、第一回研究会「縄文と岡本太郎」。中沢新一と赤坂憲雄の講演に続いて、岡本太郎記念館館長平野暁臣、芸術人類学研究所特別研究員田中基のお二人が加わって4人でのシンポジウム。写真は講演2つ終わったあとの休憩の風景。
中沢新一さんは講演慣れしているのか、そのお話は大変聞きやすくわかりやすかった。大仏と太陽の塔に本質的な共通点が存在すること、そして両者とも縄文的なものと強く結びついていることなど、大変興味深かった。
1時半に始まった会は予定を30分オーヴァーして4時半に終了。岡本太郎と縄文というテーマは豊穣でなかなか話が尽きなかった。
以前読んだ「思想の身体 霊の巻」での鎌田東二と中沢新一の対談を思い出す。あそこで中沢新一が縄文土偶の二面性を引き合いに出し、岡本太郎の「太陽の塔」と「明日の神話」がまさにその表裏をなしていると述べていた。まさに納得。