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トイ・ストーリー3

2010年08月13日 00時20分26秒 | 映画
 なんなんでしょうね、ピクサー。
 もうね、ふざけんな、ですよ。いい年こいた親父が映画館の中で大号泣ですよ。おさえきれないんですよ。
 実は「トイ・ストーリー2」があまり面白くなかったので、観に行くつもりはなかったのだけれど、周囲の評判がよすぎて、つい観に行ってしまったのが失敗でした。場内が明るくなった時の辱め。「あのおじちゃん壊れちゃったの」的な子どもの視線を感じながら、ぐすぐすしながら這々の体で映画館をあとにしました。
 偉大なる「トイ・ストーリー」サガが、15年間かけて物語られた円環が閉じる、ああ、終わってしまう、もうこいつらに会えないんだ、こいつらの新しい話を見ることができないんだ、という一つメタな部分での感動もあったのですが、それ以上にこの話のできがよすぎます。
 アニメーション技術の素晴らしい点もいっぱい感じました。でも、それ以上に脚本ですよ、物語です。
 子どもが観ても十分楽しめる敷居の低いエンターテイメントでありながら、それが内包している成長と別離、絶望、絶望を前にした………などなど。また描写にしても、キレイキレイじゃありません。モンキーやベイビーの描写にはある種の狂気やいびつささえ感じます。
 語るに足る内容が凝縮した映画ですが(それこそ失業や役割の喪失など)、まだ余韻に浸ってしまっていて………。
 できたら吹き替え版ではなく、字幕版をおすすめします。今回初めて字幕で見たのですが、所ジョージってすげえ下手だったんだと改めて納得しました。

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2 コメント

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泣き方を思い出せるかしら (aquilegia)
2010-08-13 14:48:23
たまたま今朝の新聞に掲載されたこの映画の広告に、「つらい時、苦しい時こそ、仲間を信じて助け合ってゆく。そういうところが、サッカーと似ていると思いました。」というジュビロの駒野さんのコメントがありました。
DVDが出るまで待って一人こっそり観ることにします(笑)
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駒野 (aquira)
2010-08-15 01:02:22
 どれだけ駒野のために泣いたでしょうか。
 駒野は一切悪くないのに、でもその責任を取らされてしまう。日本中が注目する中。
 駒野。きみは悪くない、悪いのはPKという制度なんだ、と。それをひとりで背負っていくって、どれだけ辛いだろうか、と。
 だからこそ、この映画を見て「仲間」という言葉が出たんでしょう。
 あの試合、TVの前で「あ~」と頭抱えたあと、ごめん、駒野と思ったときのぼくの心のいろんな思いは、ぼくが人間である証であるかもしれません。ごめん、駒野。
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