ブラック ラングレー

仕事が無いからって正社員を休業させるとか悪質じゃないのか?

経営者と労働者ストレス

2019-11-04 17:09:08 | 働き方改革

最近、労働者に対してストレスチェックを行う会社も増えてきています。

しかし、結論から言うと労働者のストレスの多くは、通勤・賃金です賃金が良ければ通勤でも別手段が使える可能性もあるので、最終のところ賃金ということになります。

 

想像してみてください。自分の賃金が今の倍あれば身の回りの問題がすべて解決しないでしょうか? 

 

しかし、経営者の多くは賃金を上げる前に「彼は成果が出ないのになぜもっとやらないのか?」というでしょう。労働者は「これだけしか賃金をもらっていないのに、なぜもっとやらないといけないのか?」と間逆なことを思うのです。経営者は、「これを達成すれば徐々に賃金を上げる」という「生かさず殺さず」の条件をつけてくる。労働者からすれば、そういったやり取りが一番のストレスです。そして、労働者はそういう賃金のやり取りよりも日々の職務に追われるので考える暇を与えさせてくれない。これは、経営者の思う壺です。

 

そもそも日本は、転職することが悪いことのように思われがちで理不尽な労働条件であっても我慢するのが美しいという考えをまわりが持っています。従って、転職回数の多い人は怪しい人に見られることになるので、なるべく今の職場で過ごす習慣があります。経営者もそういった日本の習慣をよく知っているので、滅多に賃金を上げることはしません。そこでまた、労働者が「これだけの賃金でできることは限られる」と振り出しに戻るわけです。経営者側も「『達成すれば賃金を上げる』といってるのになぜ?」労働者から見れば、達成しても賃金が上がらないということを知っているし、苦い経験もしている。労働者はストレス発散のため「わざと仕事をしない」状態を作るのです。仕事をしないと言っても、全くしないということではなく賃金もらえるギリギリの労働をするわけです。労働者は、毎日満員電車で時間とストレスを奪われ職務でもストレスを抱えて、どこかで発散したいと思うのは当然です。しかし、酒やカラオケ・スポーツなどは全くストレスの発散になっていません。何故なら、それは職場と無関係なストレス発散方法だからです。職場のことは、職場で発散しないとストレスは発散できません。従って、怒られない程度のギリギリの職務放棄を行なうのです満員電車のストレスも同じです。別のストレス発散方法はありません。電車の中で、ストレス発散するしかないのです。例えば乗車する他のひとをわざと入れないなど、ギリギリ悪質ではない程度にストレス発散行為をします。労働者は、そういうストレスにまみれて職場に通うのですが、経営者は悠々と高級車で通勤してくるので、更に労働者は職場ストレスを感じます。労働者ストレス診断を行なう前に、一番のストレスは何かということを経営者が考えることが必要です。