オンライン講座「“私たち”
今回は、第1回 9月3日(火)テーマ:「私たちがプレイフルなチームになるために」 ゲスト:丑田俊輔さん(ハバタク株式会社 共同代表)の回についての気づきのレポートになります。
丑田さんの経歴やご活躍状況については、こちらのブログあたりにあります。
簡単に言うと、秋田五城目でシェアビレッジという「村をつくろう」という参加型の村づくりプラットホームの構築をされてたりするのですが、リーダーとしてのあり方が面白いなと思ったので自分の気づきをシェアさせていただきたいと思います。
1)立ち現れることを大切にする
事業を起していく時に、もちろん工場プラントを設計するように綿密に、計画的にというタイプもあるけど、丑田さんの場合は、あくまでその場その場で立ち現れることを大切にして舵を切っていく。賛同者が集まらなければ一人でもやるし、集まってきたら熱量の高い人をリーダーにする。また、安定してきたら、地元の信頼できる企業に任せるなど、マルチなステージを用意しておいて、適材適所に働きかけていく。
2)プレイフルになる
きっかけはとにかく遊び。そして遊ぶように事業を展開していく。人・モノ・お金などの資源ですら、ゲームのようにプレイしていくためのツール。「眉間にしわを寄せて、考えこんで」というモードじゃなくて、「みんなで遊ぼうよ」という感覚。プレイフルが中心にあるから、のめり込むことも飽きることもまた自然。
3)立場に執着しない
普通、精魂をこめてつくりあげたりしてくると、執着が生じる。こだわりとか、自分の信念とか、ゆずれない有形・無形のものが出てくる。しかし丑田さんは、そこへの執着がない。ゆずるべきときがきたら潔い。もしなくなったとしてもまた作ればいいんじゃない?というような感覚。
さて、ここで比較してみたいこととして、かつて地方では、地域の人をつなぎ留めておくための慣習や文化、祭りのようなものがあったわけです。しかし、新規移住者にとっては、うまくはまらなかったり古臭く感じたり、日常が縛られて自由がないといったような感覚をもってしまって、「興味やワクワクからは入っていけないな。でもこの地区で他の居住者と仲良くやっていくためにはしかたないか・・・」という消極的な参加をせざるを得ないという場面もあったことでしょう。
しかし、秋田五城目での村づくりでは、「この指とまれ」方式で、興味ある人の集合が自然に立ち現れて自己組織的に村の結束が強まっていく。しかも、そこに居住・移住してきた人だけでなく、都会や別の地域からの参加者も村人として巻き込まれながら・・・この形は全くあたらしい地域づくりのモデルになっていくように感じたのでした。