前回の観音コーチングに続く、コーチングの守破離シリーズの第2弾。
名付けて『いきなりロープレ・コーチング』の紹介です。
コーチングのプロセスでは、「現状把握」⇒「ありたい姿」⇒「問題特定」⇒「解決手段」といった方向でセッションが進むのが定番です。この順番で丁寧にやっていくと、あまり練習しなくてもそれなりに他者のコーチングは実現できます。これが守破離の守といった部分でしょう。
それに対して「現状把握」⇒「いきなりロールプレイ実施」という体験型のコーチングの型を今回提唱してみます。
クライアントにコーチからインタビューしておおよその現状が把握できたら、クライアントとコーチで、演じてみたいAさん(クライアント)Bさん(コーチ)を決め、いきなりロープレに入ります。そこで感じた事を味わってみる、AさんにとってBさんが目の前にいたら言ってみたいセリフを言ってみる、そういう体験を通して、気づきや今後の自分の態度や言動についてリハーサルする。そんなセッションです。
プロセスワークに似てるかもだけど、複雑かつ高度なファシリテーションは不要です。
そして長時間演じるというより、ワンカットの会話スキットみたいなものです。
従来のコーチングの型だと得られない、経験学習的な振り返りも可能でしょう。
実際には再現できないことをロープレだから再現できたり、味わったり、テストしたりできる。これが、『いきなりロープレ・コーチング』の真骨頂というわけです。