教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

SoL OD セミナー(OD基礎講座)

2010-12-09 | 研修・セミナー・講演など
SoL(Society for Organizational Learning )とは、MITのピーターセンゲらが打ち出している学習する組織の団体です。日本は、SoL Japanが運営しています。

今日は、SoLのOD(Organization Development:組織開発)基礎講座を受講してきました。参加費\1500なのに、システム思考の概要から実践例までを濃密に教えていただけたので大変満足でした。講師はU理論の翻訳者でもある由佐さんでした。

従来の組織開発の考え方(古典的OD)では、コンサルタントが組織の診断やアセスメントをして問題点を指摘し、その問題解決をトップダウンの命令系統ではかっていくという手法が取られています。しかし、人間の体と一緒で、部分を切り出して治療を繰り返しても根本的な治癒には至らないということがだんだんわかってきたのです。

そこで、ホールシステムアプローチという考え方が最近では注目されています。医療でいうとホリスティック治療に似ているのですが、システム全体を眺めて、ループ化している部分に着目。どこに介入するとそのループを断ち切ることができるかを考えます。(これをレバレッジといいます)

セミナーでは、基本的なレクチャーを聞くだけではなく、小グループによるワークショップが並行して行われます。B4の紙を4分割し、グループでミニディスカッションしながら以下の活動を行いました。自分一人ではわからないことも、グループの助けを借りるといろいろな発見がありました。

左下1. 組織で起きている現象で観察できることの列挙
左上2. 1.から、隠れているパターンを見出す
    この場面でシステム思考のループ図を使います。
右上3. What if ~  もし○○だったら、△になるのでは?
     という提案を書きだす。
右下4. レバレッジ・アクション
     ループのどこにテコ入れするか。実際のアクションプラン 

いずれにしても、自分はどいういう風に、この組織のシステムにエネルギーを与えてきているのか(良くも悪くも・・・)ということを考えることが大切で、問題を他人事にするのではなく、自分のメンタルモデル(生き方の基本枠組みとなっている考え・習慣)にさかのぼって、変えていかなければ組織は変わらないし動かないと由佐さんはおっしゃいました。

レバレッジアクションをすることが次回の基礎講座までの宿題です。
レバレッジアクションの打ち手で有効なのは、
  ↓事象への対処
  ↓パターンへの対処
  ↓構造への対処
  ↓メンタルモデル・Beliefの変更
 ということで、自分の闇の部分に光を充てる。これが苦しいけど一番打ち手としては
有効だということでした。

早速考えていきたいと思います。
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