イジュー·ホーロー

ミュージシャン。雑記。喫茶店と映画。古本屋。猫など。flexlife青木里枝

『野良犬』と『セッション』

2017年04月21日 | 映画

なんかだめですね。
まだ 本調子にならない。
仕方ないから
やっぱり映画ばっかり。



『野良犬』
黒澤明と三船敏郎。
世の中の刑事物の
原点という触れ込み…

カメラワーク。編集。
スタイリッシュ。
テンポもいい。


前半の半ドキュメンタリー的な
町歩きのシーンは
見てるうちに
ニューヨークの刑事物にもみえてきて

大好きな フレンチコネクションに
そっくりだった。
つけてる音楽まで似て。



何日か前に
『ララランド』が気になってた
ながれで『セッション』をみたけど

わたしはアレ全然受け付けなくて
新しい手法でこねくりまわしてる
ようにしかみえなかった。

何より 執着心とか暴力的なものに
1時間半付き合わされるのが
しょうに合わなかった。


何かしら 愛 みたいな
そういった物を
感じる時間が 欲しかった。

噂の 最後のどんでん返しでも
わたしには 愛的なものが
感じられなかったなー

ちょっと ご都合主義的に
みえてしまったし


事故のあたりから
荒唐無稽 過ぎて冷めてしまった。

あれが許されるなら…
なんだって ありになってしまう。



戦後から4年めに作られた
『 野良犬 』の方がずっといい。
比べるのも どうかと思うけど。笑

みんな飢えてて 渇望していて。
その出発点は同じで

みんな等しく
夏の暑さにうんざりしてるのに

踏みはずしてしまう人と
なんとか踏みとどまっている人がいる。

娯楽の中に切実さがある。
そういう映画が
やっぱりいい。