12個の季節

管理人フロートがダラダラ書きます。過去記事ほぼ黒歴史。とはいえ検閲する時間も手間も惜しい。よって黒歴史公開継続中。

語源いろいろ

2024-05-20 22:38:43 | 01・日常(2012/10/1~現在)

あらゆる物事に人間は名前をつけたがる生き物です。名前をつけることで、その物事を他者と共有して分かり合うことができるようになるためです。

しかし、今日では日常にありふれたものになりすぎて、そもそもなぜその名前になったのか由来が朧気なものが数多くあります。そういった朧気な由来を今日はいろいろ作業メモ的に書いていきます。

 

1)サンドウィッチ

18世紀イングランド南東部の港町サンドウィッチを領地にしていた、海軍大臣「ジョン=モンタギュー(第4代サンドウィッチ伯)」より。カード賭博好きとして知られ、ゲームを続けながら食べられる食事に「パンに具材を挟んだ料理」を好んで食べたことから名前が取られたと言われている。※諸説有り[1]

2)銀行

明治5年の「国立銀行条例」制定にあたり参考にした、米国「国立銀行法(National Bank Act)」のBankを「銀行」と訳したのが始まり。中国語で店を意味する「行」と、お金を表す「銀」をかけ合わせて作られた造語。なぜ金でなかったかというと、当時の日本が銀本位制を採用していたことや語呂の良さなどが原因のようである。[2]

3)Bank

では、銀行の元になった「Bank」の由来はどこなのか。12世紀、当時貿易や文化の中心だった北イタリアで生まれた「両替商」が起源と言われている。この両替商は、今日の銀行の原型とされており、彼らが両替のために使った長机・腰掛けが「BANCO」と呼ばれていたことに由来しているとする説があるようだ。[2]

4)電話

1876年米国のグラハム・ベルによる実用的電話機が開発され、翌年には日本に輸出。当初は米国名そのままにテレフォンと呼んでいたものの、「伝話」「伝話機」として紹介されるようになる。その後、1883年に工部省で「電話」を正式な訳語としたことが由来。[3]

5)文部省(現 文科省)

文科省などという言葉を知っている現代人からするとそこまで疑問がないが、教育を司る省庁がなぜ「文部」なのか。そもそも文部とはどういう意味なのか。これはかなり調べました。結論からいうと、学文(学問)を担当する省庁なので文部省となったというのが一番可能性の高い由来。教育を担当するという意味の「教部省」では駄目な理由は、教部省が宗教を担当する省庁名として予定されていたから。また、当初の文部省の役割はあくまで学問であり、教育はあとから追加された役割に近いためという説。[4]

 

とりあえず今日のところはトリビア5つ。…トリビアって、今の若い子には通用しないのかな。

 

それではまた。


探偵さん

2024-05-20 19:25:35 | 01・日常(2012/10/1~現在)

「名の知れた探偵」と聞いて、皆さんの頭に浮かぶ名前はあるだろうか。

私の場合は、江戸川コナン(工藤新一)と金田一一の二人が真っ先に思い浮かび、次点でシャーロック・ホームズとポワロが浮かんだ。完全にアニメや小説に毒された思考回路になってしまっていることが浮き彫りに。

 

そんな私のアニメ脳な思考回路はさておき、現実世界の探偵の仕事というのはなかなか地味だという話しはどこかで耳にしたことがあるのではないだろうか。

浮気や、社員の不審行動、子供の非行などを調べる「素行調査」。家出人の捜索や債務者の住所確認などの「所在調査」。債務者の弁済余力や財産分与時の隠し財産を調べる「信用調査」。対象者の経歴や背景を調べたり、反社とのつながり、あるいは縁談相手の素行を調べる「身元調査」。これら4種類の調査は、(一社)日本探偵業協会という探偵会社のサイト上に記載のある「主な調査」を一部引用している。[1]

これを見ると、名探偵コナンや金田一少年のように殺人事件を名推理で解決へと導き、人々から称賛の声を浴びる華々しい職業のようには見えないだろう。

確かにその通りで、現実の探偵というのは表に立って事件を推理しないし、事件解決のために推理ショーをやらない。目立たない仕事だ。しかし、目立たないながらも影で大活躍した探偵というのは実在する。ここ日本にも。

その人物の名は「岩井三郎」。江戸~昭和時代を生きた日本探偵業の父である。

元々は警視庁で警察官として勤めていたが、逃走犯追跡をめぐり警察の捜査手法に限界を感じたため退職して私立探偵となった。その後大正初期、政府からの依頼で「シーメンス事件」と呼ばれる海軍軍艦の通信・電気装備入札に絡む贈収賄事件の証拠集めを行い、事件解明に貢献。他にも、文献を当たれていないが、「花王歯磨密造事件」「古川炭鉱詐欺事件」「伊達順之助による射殺事件」などの事件で調査を行い、依頼主からの依頼を遂行していたようだ。[2]

彼が関与した事件のネームバリューは大きいものの、正直その活躍は裏方に徹していたように見える。しっかりした証拠集め、集めた証拠をベースにした確かなロジック。これが彼の武器だった。しかし、今日の私達が彼の名前をほとんど知らないのは、彼が表舞台で華々しく駆け回ったりしなかったからではないだろうか。影のように身を潜めて情報を集める彼にとって、いや、彼ら探偵にとって、表舞台での露出はそれ自体避けるべき事柄なのではないか。

であるなら、必然的にアニメや小説のような華々しい活躍をする名探偵のイメージも、現実では虚像でしかないということだろう。しかし、彼らの仕事が巡り巡って、誰かがひた隠しにする闇を暴き社会に貢献することもあるだろう。コナンだったり、ホームズのような正義を代行する存在ではないが、それでも誰かの役に立っている仕事。それが探偵業ということなのだと思う。

さてここで余談だが、様々な探偵もの作品で「私立探偵」という呼び名が登場する。私立の探偵で私立探偵という意味で、読んで字の如くであるが、では「公立探偵」も存在するのでは?と疑問を抱いて調べた。結果、公立探偵は存在しており、それはつまり警察の刑事のことであるようだ。明治中期に私立探偵が登場するまでは、探偵とは専ら巡査や刑事を指す言葉として使われていたようである。[3]明治中期以降は、探偵=私立探偵という解釈が広く浸透し、巡査や刑事を探偵呼びすることはなくなった。よって、現在では公立探偵と呼ばれる存在はいないようである。

 

そんなわけで、探偵について調べてみたわけだが。

途中まで書いて、結論に何を持ってこようとしていたのか完全に失念してしまった。よって、今日のところは調べたことの備忘録として投稿しておく。

 

それではまた。


3桁の電話番号

2024-05-16 20:28:29 | 01・日常(2012/10/1~現在)

電話番号110でどこに電話がかかるでしょか?

ークイズにするまでもなく、小学生でも「警察」と正解することでしょう。

では119なら?

ーこちらもすぐさま「消防」と正解するでしょう。

この他にも有名な番号だと、117で「時報」や177で「天気予報」などがあり、昔ほどではないにしろ生活に密接なサービスへの直通電話を架けられる「3桁の電話番号」。これ、正式名称を「1XY番号」と呼ぶそうです。

 

総務省のサイト上に、この1XY番号の一覧が公開されています。

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/1xy_list.html

[総務省|電気通信番号制度|1XY番号利用指針]

 

これを見ると、1XY番号にはA・Bの2分類があり、一般的に3桁の電話番号として広く認識されているのはA分類のほうのようです。近年有名になった番号だと、177で災害用伝言ダイヤルなんかもありますね。

こんな番号もあるんだと感じたのは、188の消費生活相談受付と189の児童虐待・児童相談受付のダイヤル。ともに2015年7月から運用が始まったもので、188は「イヤヤ」、189は「いち早く」の語呂で覚えてほしいと各省庁で広報しているようです。

188で言えば、1984に4.9万件[1]だった消費生活相談が、2004年にはピークの192万件に到達。最新の集計である2022年でも87万件[2]もあるので、年を追うごとに相談件数が急増していった背景が1XY番号付与に後押しとなったのでしょう。

189のほうも、1990年に1,101件だった児童虐待相談対応件数が年々増加の一途をたどり、最新の集計である2022年には21万9,170件と激増。[3]これには、児童虐待の定義の移り変わりや社会全体としての認識の変化が考えられますね。

話しは大きく逸れてしまいますが、先の児童虐待相談対応件数の推移を見ていると新たな驚きが。というのも、ここ10年ほどで通報主体が劇的に変化していたのです。2011年に一番多かった通報経路が「近隣知人」の12,813件(21.4%)だったのが、2022年には「警察等」11万2,965件(51.5%)[4]に取って代わっていたのです。

近隣知人からの通報が減ったわけではなく、2022年のデータで2万4,174件。[5]2011年比で2倍近い件数の通報されていることが確認できます。ということは2011年以降の10年間で、警察内部での児童虐待に対する取り扱いが大幅に変わったということでしょう。

話を戻し、188も189も社会的な要望が高まったことで新たに増えた1XY番号なわけです。その一方、社会的な要望が減ったことで無くなった番号も当然あります。

100「オペレータ経由呼接続」は、オペレーターに番号を伝えて相手に繋げてもらい、終わったあとにオペレーターから通話料金お知らせの電話が再度かかってくるというサービス。私は使ったことありません。使い方としては、他人の家で電話を借りたときに電話料金を支払うのに使われていたようです。

電話に係るお金が高かった電電公社時代などはよく使われていたのかもしれませんね。しかし、今では固定電話自体が減り、代わりに一人一台が携帯電話を持つような時代になったのでその役割を終えました。2015年7月末でサービス終了。[6]

106「コレクトコール」は、通話先に料金負担を希望する発信を、相手の承諾の上でオペレーターにつないでもらうサービス。これも私は使ったことありません。次世代ネットワークへの電話設備移行や、インターネット・携帯電話の普及により利用が減ったことでその役割を終え、同じく2015年7月末にサービス終了。[7]

 

時代の流れで消えるものもあれば、新しく生まれるものもある。

どんな物事にも言える真理ですが、3桁の電話番号が少し気になって調べた結論はそんな感じです。

ここまでご覧になった方ならわかるかと思いますが、話の枝葉にどんどん調べる方向が逸れていっちゃうんですよね、私。そして本題の結論がぼやけちゃう。卒論のときもそれでえらく苦労しました。

こんな駄文でも、まあどこかの誰かの何かの役には立つこともあることを願って、今日も投稿しております。

それではまた。


5年ぶり

2024-05-12 16:29:28 | 01・日常(2012/10/1~現在)

最後に記事を投稿したのが2019年なので、およそ5年ぶりの投稿です。

なぜ今になってまた記事を投稿したのか?ー答えはただの気まぐれです。

第一に自分自身の備忘録として、副次的に誰かの何かに役に立てる情報発信、そんな意図でブログを再開してみようかなと思い立ったまでのことです。

 

2024年5月現在、気がつけば34歳のおじさんとなってしまいました。最後の投稿時点ではまだかろうじて20代だったんですね・・・

そこから5年経ったからといって、特に何か大きく成長したわけでもなく、まして何かを成し遂げたりすることもなく、ただただ年だけ食ってるその他大勢のモブキャラっぽい人生を相変わらず過ごしております。

とはいえ、仕事も変われば、家も買い、娘も小学2年生まで成長しました。

同じモブキャラ人生でも、これまでとは少し状況が変わったのかもしれません。

これまでは、周りの個性が強い人の主演作にモブキャラのみで登場していたのが、今では娘の主演作に脇役の父親としても登場するようになったという感じで。

 

今日はその辺の人生観というか、私自身何を思ってモブキャラのような人生を送っているのかについて頭で整理しながら書き残しておこうかと思います。

 

「自分の人生の主役は自分自身だ」なんていう言葉をどこかで耳にしたことがあります。

確かにそれはとても勇気づけられるような、何か動き出そうとするとき背中を押してくれるような良い言葉だと思います。

ですが、映画だろうと物語だろうと、主役だけでは話に華がありません。敵がいて、頼れる友人がいて、想い人がいて、家族がいて、そして主役の一挙一動で動かされる大衆がいて。それらの人々が相互に働きかけ、組み合わさることで物語に厚みが出て、華があるお話は出来上がるものです。

死の間際、その瞬間だけは主役でありたい。だがそれ以外の人生は、良い脇役であり、良いモブキャラで過ごしたい。そういう願望が私にはあります。

主役のような有能さや、何か光る才能、賢さや向上心、不屈の心などといったものは何一つ持ち合わせていないですから。また、何か血が滲む努力をして、それらのうち何かを手に入れたいという気持ちもありませんから。それでもなお、物語には登場したいという欲望も併せ持っていますから。

だから脇役、だからモブキャラ。

主役を演じることを諦めた、と見えるかもしれません。そしてそれは確かに一部は正解です。ですが、あくまで一部であり、それが全てではありません。

生きるのが楽な道を自分で選択した結果が、脇役でありモブキャラ。そう、そこには確かに自分の選択と決断があったはずなのです。例え無意識であれ、状況に流されただけであれ。

主役も脇役も、決断に責任が伴うことは変わりありません。どんな物語でもそれは同じと思います。

この道を歩いている自分の選択と決断の責任を改めて確認しつつ、だれかの人生のスパイスであり風景である自分に自信を持って。今日も脇役・モブキャラ人生を歩んでいこうと思います。

 

以上、人生観?についてでした。

 

次にまた投稿することがあったときは、思想的な小難しい話抜きで記事を書きたいものです。

それでは、また。


またひとつ...

2019-12-04 23:30:00 | 01・日常(2012/10/1~現在)

全国最大規模の複合書店「コーチャンフォー」を道内外に展開するリラィアブル(本社・釧路市)は、釧路で展開している「TSUTAYA」の営業を終了する。既に「コーチャンフォー釧路店」(釧路市春採7丁目)内のTSYUTAYAの売り場を閉鎖しており、年内にももう1ヵ所の売り場を閉鎖する。
(北海道の今を読み解く地域経済ニュースサイト「リアルエコノミー」)

◆◆◆◆◆◆以上引用◆◆◆◆◆◆

コーチャンフォーが出来るより前からあったTSUTAYAですが、釧路市内から完全に姿を消してしまうようです。
先日、久しぶりにコーチャンフォーに行ったのですが、TSUTAYAのあったフロアで
日専連の窓口がオープン準備中でした。
そういえば先々月ぐらいに運動公園通りのリラィアブルに行った時にも、2FのTSUTAYAで閉店の告知してたなーと思い出し、調べてみたらFC契約終了で市内からTSUTAYAがなくなるとの事。

確かに思い返せば、ここ最近TSUTAYAでもGEOでもレンタルってしてないんですよね。
我が家だとひかりTVとかのオンデマンド配信があるし、世間一般ではAmazonプライム・ビデオとかNetflixとかが主流になりつつある現状。
ネット環境が昔に比べて格段に良くなり、高速化はもちろんネット回線・4G通信網の整備も隅々まで行き届いてきている昨今。
全国どこにいても、手許にスマホさえあれば定額見放題で映画もドラマも楽しめる時代になりました。
店舗型のレンタル店は、店舗運営の固定費がどうやってもかかってきてしまうので、やはりこの流れには勝てないんでしょうかね。

個人や地方FCのレンタルビデオ店が急激に拡大した頃に子供時代を過ごし、TSUTAYAやGEOなどの全国チェーンがそれらを吸収合併して台頭した頃に青春時代を過ごした身としては寂しい限り。
個人的に、GEOで大学4年間アルバイトしていたこともレンタル業界への思い入れのひとつです。

釧路の場合、TSUTAYAがリラィアブルグループのFCのもとレンタル専業なのに対して、GEOは他地域同様に中古スマホや買取などで多角化した営業を行っている事が集客の差にも繋がっていたのでしょうが。
ともあれいつの間にか時代がまた一つ進んでいる事を実感し、驚きと寂しさを感じたお話しでした。