あらゆる物事に人間は名前をつけたがる生き物です。名前をつけることで、その物事を他者と共有して分かり合うことができるようになるためです。
しかし、今日では日常にありふれたものになりすぎて、そもそもなぜその名前になったのか由来が朧気なものが数多くあります。そういった朧気な由来を今日はいろいろ作業メモ的に書いていきます。
1)サンドウィッチ
18世紀イングランド南東部の港町サンドウィッチを領地にしていた、海軍大臣「ジョン=モンタギュー(第4代サンドウィッチ伯)」より。カード賭博好きとして知られ、ゲームを続けながら食べられる食事に「パンに具材を挟んだ料理」を好んで食べたことから名前が取られたと言われている。※諸説有り[1]
2)銀行
明治5年の「国立銀行条例」制定にあたり参考にした、米国「国立銀行法(National Bank Act)」のBankを「銀行」と訳したのが始まり。中国語で店を意味する「行」と、お金を表す「銀」をかけ合わせて作られた造語。なぜ金でなかったかというと、当時の日本が銀本位制を採用していたことや語呂の良さなどが原因のようである。[2]
3)Bank
では、銀行の元になった「Bank」の由来はどこなのか。12世紀、当時貿易や文化の中心だった北イタリアで生まれた「両替商」が起源と言われている。この両替商は、今日の銀行の原型とされており、彼らが両替のために使った長机・腰掛けが「BANCO」と呼ばれていたことに由来しているとする説があるようだ。[2]
4)電話
1876年米国のグラハム・ベルによる実用的電話機が開発され、翌年には日本に輸出。当初は米国名そのままにテレフォンと呼んでいたものの、「伝話」「伝話機」として紹介されるようになる。その後、1883年に工部省で「電話」を正式な訳語としたことが由来。[3]
5)文部省(現 文科省)
文科省などという言葉を知っている現代人からするとそこまで疑問がないが、教育を司る省庁がなぜ「文部」なのか。そもそも文部とはどういう意味なのか。これはかなり調べました。結論からいうと、学文(学問)を担当する省庁なので文部省となったというのが一番可能性の高い由来。教育を担当するという意味の「教部省」では駄目な理由は、教部省が宗教を担当する省庁名として予定されていたから。また、当初の文部省の役割はあくまで学問であり、教育はあとから追加された役割に近いためという説。[4]
とりあえず今日のところはトリビア5つ。…トリビアって、今の若い子には通用しないのかな。
それではまた。