最低レベルに「合わせる」のではなく、「引き上げる」。
仕事の出来にしろ、速さにしろ、給与にしろ、待遇にしろ、
それが一番の理想だ。
しかし、日本社会にはそれをよしとしない風習が
今尚残っていると感じる。
最低レベルに合わせることは、果たして誰の得になるというのか。
少なくとも、全体にとっては不利益な作用しか残さない。
礼儀・礼節を重んじるのは、日本人の美徳と捉えられているが、
それはあくまで形式上のレベルに留めるべきである。
形式上は礼儀礼節を重んじたとしても、
実際の中身までそれを重んじることは無用な気遣い合戦を招き、
本来得られたはずの最大限の結果を引き下げる要因となる。
確かに、最低レベルに合わせることは、
最低レベルの当事者には精神的安定をもたらすかもしれない。
しかし、ただそれだけの為に発展の阻害を引き起こすのは
非合理以外の何物でもない。
今はまだ発言権も影響力も実力も最低レベルなわけだが、
上記のことを常に意識して、職場でのし上がっていきたい。
そしていつか、自信をもって成長を自覚した時には、
最低レベルに「合わせる」のではなく、「引き上げる」努力を
していきたい。そういう土嚢を作りたい。そう心から思う。