野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

アプリコット色のゴージャスなバラ「ジャスト・ジョーイ」(薔薇シリーズ10)

2019年11月11日 11時18分14秒 | 

アプリコット色のゴージャスなバラ「ジャスト・ジョーイ」。育種者は愛する奥さんの名前をそのまま「ジャスト」つけたという。強い香りはドゥフトボルケを受け継いだものらしい。八番目の栄誉殿堂入りのパラ。

  (2019-11 神奈川県 生田緑地バラ園) 

 

ジャスト・ジョーイ

品種名 ジャスト・ジョーイ(Just Joey)
作出 1972年 カント農場(イギリス)
品種に関するメモ World Federation of Rose Society(世界連合バラ協会)の殿堂入りを果たしているハイブリッドティーローズです。
同協会では、3年に1回、殿堂入り品種の審議を行っており、2003年までに11種が選出されています。この品種は、1994年に8番目の殿堂入り品種として選出されました。
作出者は、この美しいバラにジョアンナ夫人に因んだ名前を付けようとしましたが、なかなか妙案が浮かばず迷っていました。最終的には、「あれこれ迷っても仕方がないから、そのままジョアンナ(ジョーイ)でいいじゃないか」というアドバイスを受け、この名前が決まりました。

寸評 パステル調のアプリコット色が印象的な品種で、「大地に薫るバラ」(後藤みどり著)の表紙に登場しています。
フリルのような花弁が波打つ独特の花容を有し、直径15cm超級のゴージャスな花が次々と現れます。強香なことで有名なドフトボルケの血を引いており、豊かな芳香を有します。また、四季咲性が強く、初冬までよく返り咲くことも大きな特徴です。
非常に個性が強いため、ローズガーデンの中で決して埋もれることがない存在感を有していますが、好みは分かれるような気がします。しかし、私は、ローズガーデンの中で、このようなバラの居場所があっても良いのではないかと思います。要は、個性の強いバラを使い過ぎないことがポイントなのではないでしょうか。
私は、実際に育ててみて、この品種の素晴らしさがよく分かりました。特に、四季咲性に関しては、頭が下がる思いです。私が栽培しているハイブリッドティーローズの中では、best roseの1つであると思っています。
こんな方におすすめ 大輪の豪華なバラが好きな方に好適です。
ローズガーデンにハイライトや変化を設けたい方に好適です。
連続開花する四季咲性の強い品種を探している方に好適です。

 

殿堂入りのバラのリスト


●イングリッド・バーグマン
●エリナ
●クイーン・エリザベス
●ドゥフトボルケ
●アイスバーグ
●ダブル・デライト
●ボニカ'82
●ノック・アウト
●パスカリ
●ジャスト・ジョーイ
パパ・メイアン
ニュー・ドーン
ピエール・ドゥ・ロンサール
ピース
グラハム・トーマス
サリー・ホームズ
カクテル


小さな白い花が好ましいヒツジグサ(箱根シリーズ13)

2019年11月11日 08時01分31秒 | 

箱根湿性花園の池で花を開いていたヒツジグサ。いろいろなところでみかけるが、ここのはごく自然な感じで好ましい。小さな花も、観賞用のスイレンとは違って野趣がある。

(2019-09 神奈川県 箱根町) 

 

 

ヒツジグサ Nymphaea tetragona Georgi (スイレン科 スイレン属)
 ヒツジグサは湿原中の池などの水位の安定した、貧栄養の水質の池に生育する多年草。水底の泥中に太い茎があり、先端から葉が束生する。浮葉と沈水葉を持っており、冬の間は浮葉は枯れて沈水葉のみとなる。花は6月頃から咲き始め、秋まで続いて花期が長い。花は数日間開閉を繰り返し、未(ひつじ)の刻(午後1~3時)に開くのでこの名が付いた。昼下がりの湿原に咲くヒツジグサは清楚で美しい。花が終わると花茎はらせん状に曲がって沈水し、水中で成熟する。

 ヒツジグサは山間の小さなため池や湿原中の池に生育することが多く、大きな池では見ることは少ない。その理由の1つは、魚にあるらしい。ヒツジグサの水中葉は草食性あるいは雑食性の魚に食べられる確率が高いのではないかと思う。冬期の餌不足の時期、ヒツジグサの水中葉は摂食の危険性が高いのではなかろうか。岡山県の鯉が窪湿原では、ため池に鯉が放されたが、それ以降ヒツジグサが絶えて、ジュンサイばかりになってしまった。


典雅な白薔薇パスカリ(薔薇シリーズ09)

2019年11月10日 07時52分11秒 | 

象牙白の花色で半剣弁高芯咲きのパスカリ。象牙白の花が優雅だ。母親のクイーン・エリザベス譲りの強い花で、切り花にも適しているという。非の打ちどころのない白薔薇だ。七番目の栄誉殿堂入りのバラだという。

 (2019-11 神奈川県 生田緑地バラ園) 

 

パスカリ

象牙白の花色で半剣弁高芯咲き。長く切花品種として用いられた独特の雰囲気を持つ品種です。小粒な花容で花径は 10cm 前後、約 30 弁。花付き多く木は半直立高性。特徴ある樹形です。四季咲き品種最強の強健種と名高い「クイーン エリザベス」の子供、親譲りの強健種です。世界ばら会議、1991年のイギリス「ベルファースト大会」においてに7番目の殿堂入り品種として登録されました。

品種名 パスカリ
ローマ字 Pascali
商品番号 1180225
系統 ハイブリッド ティー (HT)
Hybrid Tea
咲き方 四季咲き
香り 微香
花径 10㎝
樹高 1.5m
樹形図 1b番 半直立
作出年 1963年
作出国 ベルギー
作出者 Lens
別名 Blanche Pasca
その他 強い耐寒性

 

殿堂入りのバラのリスト


●イングリッド・バーグマン
●エリナ
●クイーン・エリザベス
●ドゥフトボルケ
●アイスバーグ
●ダブル・デライト
●ボニカ'82
●ノック・アウト
●パスカリ

パパ・メイアン
ジャスト・ジョーイ
ニュー・ドーン
ピエール・ドゥ・ロンサール
ピース
グラハム・トーマス
サリー・ホームズ
カクテル


秋の草原を飾るナガボノアカワレモコウ(箱根シリーズ12)

2019年11月10日 07時25分05秒 | 

ナガボノアカワレモコウは、ナガボノシロワレモコウの花が赤いものだ。ワレモコウの紅色とははっきりと違う。花のないとこも葉で見分けられる。白花吾亦紅と吾亦紅のあいだでできた自然雑種らしい。秋の草原にいろとりどりのワレモコウたちが花を開いているのは壮観である。

(2019-09 神奈川県 箱根町) 

 

ナガボノアカワレモコウ  長穂の赤吾木香

[学名] Sanguisorba tenuifolia Fisch. ex Link var. purpurea Trautv. et Mey.
Sanguisorba tenuifolia Fisch. ex Link var. tenuifolia
Sanguisorba tenuifolia Fisch. ex Link 広義
バラ科 Rosaceae  ワレモコウ属

 ナガボノアカワレモコウとナガボノシロワレモコウを区別せず、広義にナガボノワレモコウ Sanguisorba tenuifolia Fisch. ex Linkとする説もある。ナガボノアカワレモコウを区別する場合は基準変種 var. tenuifolia 又はvar. purpurea とする。
 葉は多数の小葉からなる奇数羽状複葉、小葉は長さ3~8㎝の披針形、縁に鋭い鋸歯がある。穂状花序は長さ2~7㎝の円柱形。花は萼が紅紫色。萼片は4個。雄しべは4個、萼片より長く突き出、花糸の白色が目立つ。花は花序の先から順次咲く。
 関東以北で見られる白花をナガボノシロワレモコウ、関東以西で見られる白花をコバナワレモコウと分けることもある。
 ワレモコウは穂状花序が短く、雄しべが萼片より短い。
[花期] 8~10月
[草丈] 80~130㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 湿った草地
[分布] 在来種  北海道、本州、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア


威風に満ちたダリア「紫閃光」(ダリア・シリーズ22)

2019年11月09日 09時54分59秒 | 

中央部が紫で、末端部は赤の花を開くストレートカタクス咲の中大輪ダリア「紫閃光」。堂々と威風に満ちたダリアだ。バラもダリアも紫を出すのはなかなか難しいようだ。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

 

 

 

ダリア「紫閃光」


シンプルな二重の花が素敵なバラ「ノックアウト」(薔薇シリーズ08)

2019年11月09日 08時26分35秒 | 

栄誉殿堂入りした赤バラ「ノックアウト」。ノックアウトするのは見る人ではなく、病気らしい。赤い山茶花を思わせるようなシンプルな二重の花が素敵だ。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

 

ノックアウト

バラの系統 フロリバンダ【F】
開花のしかた 四季咲き、3~4輪ほどの房咲き
花径 7~8cm
花形 二重咲き
香り 微香
樹形 1m前後のブッシュ樹形(横張り)
作出情報 2000年/フランス・メイアン
備考
2000年AARS受賞

2002年ADR受賞

2018年世界バラ会議コペンハーゲン大会にてバラの栄誉殿堂入り

耐病性、耐寒性にすぐれる上に、耐暑性にもすぐれる

「ノックアウト」の品種名は、病気をノックアウトすることから!


濃いローズピンクを感じさせる赤色で、二重咲きのバラが「ノックアウト」です。

「ノックアウト」の魅力は、とても花つきが良いこと。上の写真は、2色の「ノックアウト」が混ぜて植えられています。びっしりと咲く様子は、バラというよりも、まるでツツジかなにかのようです。

しかも「ノックアウト」の四季咲き性はとても強く、花殻を切ったそばからどんどん花芽が上がってくるという印象です。春から晩秋まで繰り返し咲き続けるのが「ノックアウト」です。

もちろん春にそろって咲く様子は見事で、それ以降は花数は減りますが、それでも絶え間なく咲き続けます。耐暑性が強いのも、温暖化傾向にある昨今の日本では嬉しいポイントですね。

さらに「ノックアウト」の品種名の由来となった、抜群の耐病性の高さは画期的とすら言われます。

 

住宅地の庭で、あまり薬剤散布できないという方にも安心して咲かせられるのが「ノックアウト」です。気が向いたときに、ニームや木酢液など植物由来成分の資材をシュッシュとやっておけば大丈夫なようです。害虫にもかなり耐性があります。

 

香りは微香ですが、開き切る前のつぼみには、ティーの香りがあります。

 

「ノックアウト」は、2018年にデンマークのコペンハーゲンで開催された世界バラ会議で、バラの栄誉殿堂入りを果たしました。

 樹形は横張りのブッシュ樹形です。高さはだいたい1m前後ですが、きちんと管理すればかなりの大株に育ちます。

実がつきやすいので、花殻摘みをきちんと行ってください。抜群の耐病性と耐暑性、耐寒性、さらに害虫にも強いノックアウトは、初心者がもっとも育てやすいバラのひとつと言えそうです。

ノックアウト・シリーズにはピンクや白の花色も!

▲ノックアウト・シリーズに、青や紫の草花を組み合わせた花壇

ノックアウトには、同じように花付きが良く、耐病性が高くて育てやすい性質をもつノックアウト・シリーズと呼ばれる品種群があります。上手に利用したいバラです。わたしはまだ見たことがありませんが、どうやらつるノックアウトも登場してきているようですよ!

 

殿堂入りのバラのリスト


●イングリッド・バーグマン
●エリナ
●クイーン・エリザベス
●ドゥフトボルケ
●アイスバーグ
●ダブル・デライト
●ボニカ'82
●ノック・アウト
パパ・メイアン
パスカリ
ジャスト・ジョーイ
ニュー・ドーン
ピエール・ドゥ・ロンサール
ピース
グラハム・トーマス
サリー・ホームズ
カクテル


不思議な印象を与える忘れ難い花シラヒゲソウ(箱根シリーズ11)

2019年11月09日 07時25分47秒 | 

林の木陰で花を開いていたシラヒゲソウ。箱根湿性花園で大切にされていた。ウメバチソウの仲間だというが、たしかに花弁はウメバチソウと同じ配置だ。不思議な印象を与える忘れ難い花だ。

(2019-09 神奈川県 箱根町) 

 

シラヒゲソウ

シラヒゲソウ(白髭草、学名:Parnassia foliosa Hook.f. et Thomson var. nummularia (Maxim.) T.Ito)は、ウメバチソウ科ウメバチソウ属に分類される多年草の1種。以前はユキノシタ科ウメバチソウ属に分類されていたが、APG植物分類体系では新設されたウメバチソウ科に分類されるようになった。和名は、白色の花弁の縁が糸状に切れ込んでいる様子を髭に見立てたことに由来する。属名(Parnassia)は、ギリシャの山名に由来する。

特徴
短い根茎があり、3-8個の高さ15-30 cmの花茎を伸ばし、数個の長い柄のある根生葉をつける。花茎に4-8個の葉を多少茎を抱くようにつけ、先端に1個の白い花をつける。葉は無柄で、葉身は広卵形、基部は深心形、長さ1.5-4 cm、幅1.5-4 cm。花の直径は2-2.5 cmで、花期は8-9月。5枚の花弁は卵形で、長さ0.9-1.2cm、縁は糸状に深く切れ込む。雌蕊は雄蕊よりも短く、葯は長円形で雄蕊は花弁よりも短い。仮雄蕊は長さ 3-4cm、先端が3深裂し、先端に球状の黄色の腺体がある。子房は4室で卵球形、蒴果は長さ 6-7mm、種子は長さ約1 mm。


分布・生育環境
基本変種(P. foliosa var. foliosa )は、インド、中国に分布する。

本変種(P. foliosa var. nummularia )は、日本の本州(中部と西部の太平洋側)、四国、九州の温帯域に分布し、山地の湿地に生育する。愛媛県東赤石山の深山、愛知県豊田市御船湿地の低地などにも分布する。『新・花の百名山』で鳥取県の船上山を代表する花の一つとして紹介されている。山野草として、苗が市販されている。


白い花弁が藤色に染まるダリア「片思い」(ダリア・シリーズ21)

2019年11月08日 11時01分33秒 | 

フォーマルデコラ咲きのダリア「片思い」。白い花弁の先だけ紫色に染まるのがシックだ。名前も花と似合っている。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

 

ダリア「片思い」

径:中大輪
花型:フォーマルデコラ咲き
草丈:中性
白い花弁の先を淡い藤色に染める。上品さと可愛らしさを併せ持つ品種。草性は中太で育てやすい。


美しいサーモンピンクの花をたくさんつけるボニカ'82(薔薇シリーズ07)

2019年11月08日 09時14分22秒 | 

サーモンピンク色の丸弁平咲きの花をたくさんつけるボニカ'82。1982年にメイアン・ファミリーが開発し、ボニカという名称のバラがすでに存在していたので、'82と付け足した。蔓バラで、花がたくさんつくので、垣根などに好まれる。香りは高くないが、おいしそうな色合いの花だ。2003年に栄誉殿堂入り。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

ボニカ'82 Bonica'82
選出:2003年 グラスゴー大会(イギリス)
発表:1982年 メイアン(フランス)
系統:シュラブ
花径:8cm   樹形:半つる性
サーモンピンク色の丸弁平咲きの花を、スプレー状の大きな房咲きになって咲かせます。秋の花は濃色になり、よりいっそう美しく見応えがあります。耐病性、耐寒性に優れ、丈夫で育てやすい品種です。半つる性のジュラブに分類されますが、枝先が垂れず、樹形がよくまとまるため利用しやすく、広く親しまれています。微香。

 

 

殿堂入りのバラのリスト


●イングリッド・バーグマン
●エリナ
●クイーン・エリザベス
●ドゥフトボルケ
●アイスバーグ
●ダブル・デライト
●ボニカ'82
パパ・メイアン
パスカリ
ジャスト・ジョーイ
ニュー・ドーン
ピエール・ドゥ・ロンサール
ピース
グラハム・トーマス
サリー・ホームズ
カクテル
ノック・アウト


黄色い頭花を車にみたてたオグルマ(箱根シリーズ10)

2019年11月08日 07時35分28秒 | 

日当たりのよい湿地に生えるオグルマ。小車と書く。花を小さな車輪にみたてての名前だ。箱根のオグルマは少し寂しそうだった。

(2019-09 神奈川県 箱根町) 

オグルマ

植物名 オグルマ

学 名 Inula britannica L. subsp. japonica (Thunb.) Kitam. var. japonica

科 名 キク科 Asteraceae/Compositae

旧科名 ASTERACEAE キク

解 説

多年草。地下茎を伸ばし繁殖して、茎の高さは20~60cmとなる。全体に毛がある。葉は軟らかく無柄であり、茎葉は長さ5-10cm、基部は半ば茎を抱く。根生葉は花時にはない。花は夏から秋に咲き、径3~4cmである。八重咲きの変種ヤエオグルマは園芸品として栽培される。

自然分布 北海道・本州・四国・九州/朝鮮半島・中国に分布し、河岸など湿地にはえる。


温かみのある白バラの名花「アイスバーグ」(薔薇シリーズ05)

2019年11月07日 10時27分11秒 | 

栄誉殿堂入りの白バラ「アイスバーグ」。「氷山」という名前のような冷たい花ではなく温かみのある白だ。ドイツ名の「白雪姫」のほうがふさわしいかも。どのバラ園でも咲き誇っている愛すべき名花だ。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 


 

バラ「アイスバーグ」

枝先に房になって花を咲かせるフロリバンダ系の白花を代表するバラが「アイス・バーグ」です。花の美しさはもちろん、温度さえあれば冬でも花を咲かせる強健で育てやすいところも評価され、世界バラ会議で殿堂入りをはたしている名花です。ADR賞も受賞しています。

アイスバーグ
「氷山」の名をもつ、殿堂入りの白バラ
完全四季咲きで、暖地では冬にも開花!
耐陰性、耐暑性、耐寒性に優れ、病虫害にも強く育てやすい
ドイツ名は「シュネー・ビッチェン」(白雪姫)
枝替わりにピンクや赤のアイスバーグも!
つるアイスバーグも優れた名花

バラの系統 フロリバンダ【F】
開花のしかた 四季咲き 4~5輪の房咲き 房咲き
花径 8cm
花形 半八重のカップ咲き
香り 微香
樹形 ブッシュ樹形(やや横ばり)rose_1
作出情報 1958年 ドイツ/コルデス社
備考
トゲが少なく扱いやすい

1955年  ADR受賞

1958年 バーデンバーデン国際コンクール 金賞

1958年 イギリス国際コンクール 金賞

1983年 世界バラ会議バーデンバーデン大会にてバラの栄誉殿堂入り

「氷山」の名をもつ、殿堂入りの白バラ

▲秋花の「アイスバーグ」。房咲きにならず1輪咲きになっているものも多い

1983年にドイツのバーデンバーデンで開催された世界バラ会議で、殿堂入りに選ばれたのが「アイスバーグ」です。フロリバンダ系統のバラとしては初の快挙でした。
アイスバーグは、半八重の清楚な純白の白バラです。房咲きするので1株にたくさんの花を咲かせるのが特徴です。花びらは咲き始めから咲き終りまであまり劣化せず、長くきれいな状態を保ちます。
花柄が細く、ややうつむき加減に咲きがちです。
咲き始めのおしべは鮮やかな黄色で、白い花びらによく映えますが、残念ながらこの黄色はすぐに黒っぽくなってしまいます。地面に花びらがはらはらと散る様子もきれいです。
完全四季咲きで、暖地では冬にも開花!
春も夏も秋も咲く、完全四季咲きのバラです。暖地では冬も咲くそうで、お正月にアイスバーグを飾ったなんて書いている方も見かけました。
花の香りは微香で、葉は照り葉です。
耐陰性、耐暑性、耐寒性に優れ、病虫害にも強く育てやすい
ADR賞は、見た目の美しさとともに、耐寒性や耐病性のすぐれた品種が選ばれる賞です。ADR賞を受賞しているということは、初心者でも育てやすい手のかからないバラということです。

 

殿堂入りのバラのリスト


●イングリッド・バーグマン
●エリナ
●クイーン・エリザベス
●ドゥフトボルケ
●アイスバーグ
●ダブル・デライト
ボニカ'82
パパ・メイアン
パスカリ
ジャスト・ジョーイ
ニュー・ドーン
ピエール・ドゥ・ロンサール
ピース
グラハム・トーマス
サリー・ホームズ
カクテル
ノック・アウト


湿原を一面に飾るサワギキョウ(箱根シリーズ10)

2019年11月07日 09時11分54秒 | 

湿原に大量に群生していたサワギキョウだが、小説にでてくるような有名な毒草とは知らなかった。野草には薬にも毒にも使えるものが多いのだが。類縁のミゾカクシとは大きさもイメージもまったく違う花だ。一面の紫の花は訪れた者に強い印象を与える。

(2019-09 神奈川県 箱根町) 

サワギキョウ

サワギキョウ(沢桔梗、学名: Lobelia sessilifolia )はキキョウ科ミゾカクシ属の多年草。美しい山野草であるが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物としても知られる。

特徴
茎の高さは50cmから100cmになり、枝分かれしない。葉は無柄で茎に互生し、形は披針形で、縁は細かい鋸歯状になる。

花期は8月から9月頃で、濃紫色の深く5裂した唇形の花を茎の上部に総状に咲かせる。花びらは上下2唇に分かれ、上唇は鳥の翼のように2裂し、下唇は3裂する。萼は鐘状で先は5裂する。キキョウと同じく雄性先熟で、雄しべから花粉を出している雄花期と、その後に雌しべの柱頭が出てくる雌花期がある。

分布と生育環境
北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の湿った草地や湿原などに自生する。普通、群生する。

近縁種
他のキキョウ類とは花形が全く異なる。

同属は世界に200種あり、大柄な植物も多いが、日本には4種しかない。小笠原諸島には低木状になるオオハマギキョウ(L. boninensis Koidz.)があるが、日本本土には以下の種が普通。

ミゾカクシ 溝隠、Lobelia chinensis
水田雑草として普通で、背の低い草である。近縁種が琉球列島にある。
ロベリア Lobelia erinus

毒草
サワギキョウは毒草としても知られる。麻酔などの効能を薬草として利用された例もあるが、危険が大きいようである。

横溝正史の長編推理小説『悪魔の手毬唄』では「お庄屋殺し」の名で登場し、場面を盛り上げた。


菊のような形で赤い花をつける「秋田の光」(ダリア・シリーズ20)

2019年11月07日 07時21分12秒 | 

ダリア「秋田の光」は、菊咲で、よく展示されている菊のような形で花をつける。この写真ではわかりにくいかもしれないので、リンクをごらんいただきたい。咲き方にもいろいろあると感心させられる。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

ダリア「秋田の光」


上品なピンクの花をつけるダリア「ピンクエレガント」(ダリア・シリーズ19)

2019年11月06日 10時29分40秒 | 

名前にふさわしい上品なピンクの花をつけるダリア「ピンクエレガント」。意外とピンクのダリアは少ないものだ。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

ダリア「ピンクエレガント」