鎌倉:天園ハイキングコース
「峠の茶屋」で焼き鳥(?)
(単独山行)
2007年1月12日(金)
2007年1月12日。金曜日。晴。
この頃,私は一日置きに丹沢塔ノ岳を大倉尾根経由で往復している。今朝も,塔ノ岳へ行こうと思って,4時頃起床する。しかし,どうも寝足りないような気分がして,スッキリしない。こんな時は無理をしないに限ると勝手な理由を付けて,また寝てしまう。 6時半頃,もう一度,起床。
少々雲が多いが,どうやら天気は良さそうである。宛もないが,鎌倉の山の中をブラブラしようと思い立つ。まずは,源氏山公園を抜けて,鎌倉駅に向かう。今日は平日なのに,相変わらず沢山の観光客で賑わっている。ブラブラと駅前を歩いていると,目の前の停留所に鎌倉宮行のバスが停まる。成り行きでこのバスに乗ってしまう。
バスの車掌が,
「絵柄天神の河津桜が咲いていますよ・・・」
と言うので,天神前で下車してしまう。
長い石段を登って絵柄天神の境内に入る。境内は初詣の客で混雑している。河津桜が見たいので,あちこち境内を探すが見当たらない。誰に聞くでもなく,あっさりと河津桜を諦めて,瑞泉寺に向かう。最初は瑞泉寺の境内を拝見しようと思っていたが,気が変わって天園ハイキングコースに入ってしまう。
こんな寒い日でも,結構,多くの方々がハイキングを楽しんでいるようである。途中で下山する人達と次々にすれ違う。
大江広元の墓を経由して浄妙寺方面に向かう山道を分岐して,天台山の方へ向かう。道標が新しく立派なものに立て替えられているのに気が付く。
<新しくなった案内板>
<貝吹地蔵> <裏道の「仏の顔」>
貝吹地蔵付近で,私と同年輩の男性に追いつく。軽く会釈をして追い抜く。
途中から裏道に入る。途端に山道らしいコースになる。
裏道の真ん中辺りに草むした「仏の顔」がある。誰が彫ったのか分からないが鎌倉石の露岩に仏の顔が彫られている。冬なのに青々とした草木が顔に被さるように繁茂している。誰がどんなことを願って,この仏を彫り上げたのかは全く分からないが,この顔を見る度に,鎌倉の歴史の深さを感じ感無量である。
11時40分頃,峠の茶屋に到着する。
今日は薄曇りで,茶屋から富士山は見えないが,風が殆どなく,柔らかに射し込む日光がとても心地よい。flower-hillはこの茶屋の馴染み客の一人である。店の主が,
「やあ・・・flower-hillさん,,,今日は・・・」
「所で,仙人,この頃,顔を見せないけれども,この頃,どこかで合いましたか・・」
と私に聞く。
「1月5日に,仙人と一緒に大山を登りましたよ・・・でも本調子じゃなかったようです・・」
とflower-hillが答える。この仙人は,私のブログにも,ときどき登場する常連の一人である。
そうこうしている内に,常連のEさんがネギ束を持ったまま,フラリと茶屋に入ってくる。
テーブルに着くと,店の主から板切れを貰う。その板きれの上で,ネギを4~5センチに刻む。そのネギにベーコンを巻き付けて串刺しにする。できた串刺しに塩胡椒を振りかける。これを七輪の上でジュージューと焼く。辺り一面に美味しそうな香りが立ちこめる。焼き鳥(正確には焼きベーコン)が焼き上がるのが待ち遠しい。
<男の料理>
<串刺しとタケノコの煮付け>
<美味しそうな匂いが立ち込める>
そうこうしている内に,店の主が,タケノコの煮付けを持ってくる。
「・・遠慮しないでドンドン食べて・・・残したら,これから出さないよ・・・」
と妙な勧め方をする。適当にやわらかく煮込んだタケノコは絶品である。
12時15分頃,私は,串1本をくわえたまま,峠の茶屋を後にする。そのまま天園ハイキングコースを建長寺の方へ向かう。串を食べながら,何人かの登山客とすれ違う。皆,私の口元を見て怪訝な顔をしている。
百八ヤグラ前の十字路で,私の気が変わる。昼食を持たずに山道に入り込んだので,早く下山して食事をしたくなった。そこで,方向を変えて覚円寺口に下山し,再び,鎌倉宮に到着する。運良くバスが来たので,歩くのを止めて,バスに乗車する。バスに乗ったときは,鎌倉駅まで乗るつもりだったが,途中でまた気が変わって,若宮大路で下車する。
段葛のボンボリをぼんやりと眺めながら,ブラブラと駅の方へ歩く。途中で,何となく何処かで見かけたような老紳士とすれ違う。向こうも私の顔を見て「ギョッ!」としたような仕草をする。1年ぶりに合う元横浜商科大学教授N先生夫妻である。
<段葛のボンボリ>
N先生はこれから鶴ヶ岡八幡宮に初詣をするという。ここで,また,私の気が変わる。N先生と雑談しながら鶴ヶ岡八幡宮へ逆戻りする。しかし,社殿前の長い石段を登る気がしなくなり,また心変わりする。
ここでN先生と分かれる。
境内にある美術館に立ち寄る積もりで,美術館の入口まで行ってみる。「ナントカ」という前衛美術家の絵が展示されているようである。入館料は800円。もっともflower-hillは鎌倉在住の高齢者なので「福寿手帳」を持っているので,これを入口で提示すれば,タダで入館できるが,何となく見る気がしない。また気が変わって,鎌倉駅へ引き返す。
<美術館前から平家池を望む>
ブラブラと鎌倉中央公園へ向かう坂道を登って,14時半頃,自宅へ戻る。
今日一日,flower-hillは,一体,何をやっていたのだろうか。
(おわり)
「峠の茶屋」で焼き鳥(?)
(単独山行)
2007年1月12日(金)
2007年1月12日。金曜日。晴。
この頃,私は一日置きに丹沢塔ノ岳を大倉尾根経由で往復している。今朝も,塔ノ岳へ行こうと思って,4時頃起床する。しかし,どうも寝足りないような気分がして,スッキリしない。こんな時は無理をしないに限ると勝手な理由を付けて,また寝てしまう。 6時半頃,もう一度,起床。
少々雲が多いが,どうやら天気は良さそうである。宛もないが,鎌倉の山の中をブラブラしようと思い立つ。まずは,源氏山公園を抜けて,鎌倉駅に向かう。今日は平日なのに,相変わらず沢山の観光客で賑わっている。ブラブラと駅前を歩いていると,目の前の停留所に鎌倉宮行のバスが停まる。成り行きでこのバスに乗ってしまう。
バスの車掌が,
「絵柄天神の河津桜が咲いていますよ・・・」
と言うので,天神前で下車してしまう。
長い石段を登って絵柄天神の境内に入る。境内は初詣の客で混雑している。河津桜が見たいので,あちこち境内を探すが見当たらない。誰に聞くでもなく,あっさりと河津桜を諦めて,瑞泉寺に向かう。最初は瑞泉寺の境内を拝見しようと思っていたが,気が変わって天園ハイキングコースに入ってしまう。
こんな寒い日でも,結構,多くの方々がハイキングを楽しんでいるようである。途中で下山する人達と次々にすれ違う。
大江広元の墓を経由して浄妙寺方面に向かう山道を分岐して,天台山の方へ向かう。道標が新しく立派なものに立て替えられているのに気が付く。
<新しくなった案内板>
<貝吹地蔵> <裏道の「仏の顔」>
貝吹地蔵付近で,私と同年輩の男性に追いつく。軽く会釈をして追い抜く。
途中から裏道に入る。途端に山道らしいコースになる。
裏道の真ん中辺りに草むした「仏の顔」がある。誰が彫ったのか分からないが鎌倉石の露岩に仏の顔が彫られている。冬なのに青々とした草木が顔に被さるように繁茂している。誰がどんなことを願って,この仏を彫り上げたのかは全く分からないが,この顔を見る度に,鎌倉の歴史の深さを感じ感無量である。
11時40分頃,峠の茶屋に到着する。
今日は薄曇りで,茶屋から富士山は見えないが,風が殆どなく,柔らかに射し込む日光がとても心地よい。flower-hillはこの茶屋の馴染み客の一人である。店の主が,
「やあ・・・flower-hillさん,,,今日は・・・」
「所で,仙人,この頃,顔を見せないけれども,この頃,どこかで合いましたか・・」
と私に聞く。
「1月5日に,仙人と一緒に大山を登りましたよ・・・でも本調子じゃなかったようです・・」
とflower-hillが答える。この仙人は,私のブログにも,ときどき登場する常連の一人である。
そうこうしている内に,常連のEさんがネギ束を持ったまま,フラリと茶屋に入ってくる。
テーブルに着くと,店の主から板切れを貰う。その板きれの上で,ネギを4~5センチに刻む。そのネギにベーコンを巻き付けて串刺しにする。できた串刺しに塩胡椒を振りかける。これを七輪の上でジュージューと焼く。辺り一面に美味しそうな香りが立ちこめる。焼き鳥(正確には焼きベーコン)が焼き上がるのが待ち遠しい。
<男の料理>
<串刺しとタケノコの煮付け>
<美味しそうな匂いが立ち込める>
そうこうしている内に,店の主が,タケノコの煮付けを持ってくる。
「・・遠慮しないでドンドン食べて・・・残したら,これから出さないよ・・・」
と妙な勧め方をする。適当にやわらかく煮込んだタケノコは絶品である。
12時15分頃,私は,串1本をくわえたまま,峠の茶屋を後にする。そのまま天園ハイキングコースを建長寺の方へ向かう。串を食べながら,何人かの登山客とすれ違う。皆,私の口元を見て怪訝な顔をしている。
百八ヤグラ前の十字路で,私の気が変わる。昼食を持たずに山道に入り込んだので,早く下山して食事をしたくなった。そこで,方向を変えて覚円寺口に下山し,再び,鎌倉宮に到着する。運良くバスが来たので,歩くのを止めて,バスに乗車する。バスに乗ったときは,鎌倉駅まで乗るつもりだったが,途中でまた気が変わって,若宮大路で下車する。
段葛のボンボリをぼんやりと眺めながら,ブラブラと駅の方へ歩く。途中で,何となく何処かで見かけたような老紳士とすれ違う。向こうも私の顔を見て「ギョッ!」としたような仕草をする。1年ぶりに合う元横浜商科大学教授N先生夫妻である。
<段葛のボンボリ>
N先生はこれから鶴ヶ岡八幡宮に初詣をするという。ここで,また,私の気が変わる。N先生と雑談しながら鶴ヶ岡八幡宮へ逆戻りする。しかし,社殿前の長い石段を登る気がしなくなり,また心変わりする。
ここでN先生と分かれる。
境内にある美術館に立ち寄る積もりで,美術館の入口まで行ってみる。「ナントカ」という前衛美術家の絵が展示されているようである。入館料は800円。もっともflower-hillは鎌倉在住の高齢者なので「福寿手帳」を持っているので,これを入口で提示すれば,タダで入館できるが,何となく見る気がしない。また気が変わって,鎌倉駅へ引き返す。
<美術館前から平家池を望む>
ブラブラと鎌倉中央公園へ向かう坂道を登って,14時半頃,自宅へ戻る。
今日一日,flower-hillは,一体,何をやっていたのだろうか。
(おわり)