中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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グランドキャニオン谷底往復;第4日目(2);トレッキング2日目(2);ブライトエンジェル川を遡る

2017年03月29日 07時39分11秒 | アメリカ;グランドキャニョン谷底往復トレッキング

                             <仏岩の先の鬼気迫る峡谷>

    グランドキャニオン谷底往復;第4日目(2);トレッキング2日目(2);
                ブライトエンジェル川を遡る

                 (アルパインツアー)
     2017年2月28日(火)~3月7日(火)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5104c209f78def2428dfe1088d9b98ee

第4日目;2017年3月3日(金)  
 (つづき)

<ルート地図>


トレッキングルート全体図(再掲)


リボンフォールトレッキング地図


<ファントムレンジャーステーション>

■テント場から出発
 私達は,朝食の後片付けを終えて,9時30分,現地ガイドのADMさんを先頭に,ブライトエンジェルクリークを遡るトレッキングに出発する.私は何時ものように列の最後尾で写真を取りながら,グループの列に付いたり離れたりの気まま歩きをするつもりである.グループの最後尾はツアーリーダーのHDである.
 「レッツゴー…!」

<テント場からを出発>

■ミュール隊とすれ違う
 出発してすぐの9時39分,ミュール隊とすれ違う.リムから谷底へ荷物を運んでいるに違いない.
 私達は道端に寄って,ミュール隊が通過するのを待つ.


<威風堂々のミュール隊>

■水場で休憩
 8時45分,レンジャーステーションの一角にある水場で,飲料水の確保とトイレのために休憩を取る.
 日中の谷底は意外に高温になるらしいので,私も1.5リットルほどの水を確保する.何時もより少々多めである.

<ファントムレンジャーステーションの水場>

<何回も橋を渡る>

■リボンフォールまで5.7マイル
 給水を終えて,9時55分,ファントムレンジャーステーションから歩き出す.いよいよ谷底トレッキングの開始である.
 今日のトレッキングは,ブライトエンジェルクリーク(ブライトエンジェル川)を適当なところまで遡って,同じ道を下る計画である.運が良ければリボンフォール(リボン滝)までいけるかもしれない.
 出発してほどなく,キャンププグラウンドの外に出る.登山道の両側には急峻な崖が迫る.まさに深山幽谷の趣がある.
 10時04分,「リボンフォール 5.7」と書いてある標識を通過する.5.7は5.7マイル,つまり約9.1キロメートルである.テント場からここまでの距離は優に1キロメートルを越えている.したがって,もしリボン滝まで往復するとすれば,優に20キロメートルを越える長距離のトレッキングということになる.

<リボン滝まで5.7マイルの標識>

正に峡谷だ
 断面がV字型に鋭く浸食された谷筋を,ブライトエンジェル川の左岸沿いに遡る.川は左右に蛇行している.崖下の道も川に沿って蛇行する.斜度が70~80度もありそうな急峻な崖下の道では,落石落石が気になって仕方がない.でも落石など気にしているのは,どうやら私だけのようである.

<断面がV字型の峡谷を遡る>

■橋を渡って右岸へ
 10時12分,立派な橋を渡る.今度はブライトエンジェル川の右岸沿いに川を遡る.
 キャンプグラウンド内にも1本橋があったので,この橋は今日のトレッキングでは2本目の橋ということになる.


<川を渡って右岸へ>

■よく整備された道が続く
 右岸沿いの道も,とてもよく整備されていて,歩き易い.私達は進行方向右手を流下する川の音を聞きながら,ユックリペースで歩き続ける.極々緩やかな登り坂である.

<よく整備された右岸沿いの道を遡る>

■再び橋を渡って左岸へ
 やがて前方の高い所に橋が見え出す.キャンプ場から歩き出して3本目の橋である.
 10時19分,この橋を渡る.私達はまた左岸沿いの道を坂登り始める.
 10時21分,ブライトエンジェル川の右岸に,小さな川が合流しているのが見える.手許の地図で合流点を確かめようとしたが.この地図が荒すぎるので,正確な位置特定は残念ながら無理である.

<3本目の橋>

<峡谷がますます狭くなる>

■川岸で休憩
 歩き進むにつれて,V字型の峡谷がますます深まる.
 10時25分,川縁の少し広いところで休憩を取る.ADMさんのGPSによるとここの標高は900メートルである.キャンプ場の標高が780メートルなので,何時の間にか標高差120メートルほど登ったことになる.
 歩き始めが9時55分だったので,35分(0.58h)の間に120メートル登っている.したがって,登攀速度は,
     120m/0.58h=207m/h
ということになる.
 気温がどの程度あるのか,手許に温度計がないので分からないが,初夏を思わせるほどの暖かさである.
 ツアーリーダーのHDさんが,水を摂るように全員に注意する.
 確かに湿度が低そうなので,注意して給水しないといけないようである.

<ちょっとした広場で給水休憩>

■鬼気迫る渓谷を遡る
 休憩を終えて,10時30分,再び歩き出す.
 谷幅がますます狭くなる.谷底の両側からほぼ垂直に近い絶壁が屹立している.例えが余り良くないが朝夷奈切通を何百倍かに拡大したような感じである.
 正直なところ鬼気迫る雰囲気の渓谷を坂登り続ける.

<峡谷がますます深くなる>

■地獄に仏様
 10時24分,前方にまた橋が見え出す.
 頭上には左岸の岩壁がオーバーハングしている.目の前のオーバーハングした岩を見ると,
 ”なんと!!”
 仏の横顔のように見える.
 私は即座に”仏岩”と命名する.
 11時25分,この橋を渡る.そして川の右岸沿いに登り続ける.

<仏岩の下を潜ってから,川の左岸に渡る>

■峡谷が更に深まる
 更に遡ると,峡谷がますます深まる.正に谷底という雰囲気である(冒頭の写真).
 11時30分,又橋を渡って,川の左岸沿いの道になる.まさに圧巻.

<橋を渡る>

■川幅が少し広がる
 11時55分頃,長く突き出たオーバーハングの岩をくぐり抜けると,河原が少し広くなる.これまでずっと狭い谷間を歩いていたので,ホッとした気分になる.
 ここから先は,これまでとは一変して長閑な雰囲気の遊歩道に変わる.

<オーバーハングの岩を潜る>

枯れ草の河川敷
 11時58分,途中で”く”の字に曲がった橋を渡って,川の右岸に入る.辺り一面に枯れ草の河川敷が広がっている.

<途中で曲がる橋>

<広場で昼食>

■崖の向こうに青空
 12時18分,ちょっとした広場に到着する.GPSで計測すると標高1,125メートルである.
 目の前に岩壁が聳えている.勿論,この岩壁はリムよりずっとしたの谷底に位置しているに過ぎないが,その先に広がる青空との対比が素晴らしい・
 ADMさんが,
 「ここで昼食にしましょう…」
という.

<屹立した岩壁と青空が見事な場所で休憩>

■昼食はベーグル
 ADMさんから昼食が支給される.
 ADMさんが1人で全員の昼食を運んでいた.感謝.
 昼食は,勿論,定番のベーコンとハムを挟んだベーグルである.私達は適宜座り込んで,やわらかい日差しを浴びながら,ゆっくりと昼食を摂る.
 いかにもハイキングという雰囲気である.

<太陽の日差しを浴びながら昼食を摂る>
                                                                                  (つづく)
つづきの記事
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「グランドキャニョン谷底往復」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5af65f36dc434f32b7f18600720f25c7
「グランドキャニョン谷底往復」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c18667bacc5d6d7634fb6ebe265177b2

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