中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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初冬の鎌倉:大長寺・巡礼古道・皆城山周遊

2010年12月14日 18時55分48秒 | 鎌倉あれこれ
                                   <大長寺>

            初冬の鎌倉:大長寺・巡礼古道・皆城山周遊
        (山旅スクール5期「鎌倉トレッキング会」)
            2010年12月13日(月)

           ***雨天の鎌倉散策***

<散策地図>



■雨天決行
 昨日(12月12日)に,1泊2日の甲州道中四十五宿巡り(第8回)から帰宅した.帰宅後スケジュール表を改めてみると,今日(12月13日)は山旅スクールの定例会である.もう21時を廻っていたが,私は慌ててメンバーにメールを送る.
 「・・・明日の集合は大船駅南口改札口に9:30・・雨でも決行しましょう・・」
と携帯メールを送る.
 定刻,9時30分,大船駅南口に参加者全員が集まる.今日の出席者は,ノシイカさん,マコさん,野菜漬物さん,痛子さん,ジャイアン,仙人など総勢8人(男性2人,女性5人,中性[不詳]1人).
 定刻,9時30分,大船駅前から歩き出す.
 天気予報は曇後雨.昨夜,私は,この予報を見て,すんでの所で中止しようかと思っていた.しかし,こんな思わしくない天気でも,嬉々として集まってくれる山仲間の姿を見て,中止しなくて良かったと心底から思っている.

■大長寺
 大船駅前から大東橋交差点を左折して松竹離山通りを横切って砂押橋に到着する.ここで左折して鎌倉街道を暫く北へ歩き,浄土宗の名刹,亀鏡山大長寺に到着する.「1548年(天文17年),北条綱成の家臣,天道氏の一族であった感誉存貞が開山.4代目住職は徳川家康直々の来訪を受けた」といわれる(資料1.p.100).とにかく格式の高いお寺である.
 山門を潜ると,広々とした境内がある.道幅がとても広い階段がある.ある社寺研究家に伺ったところ,この医師団が広いのは,徳川家康を乗せた篭が,横向きで登れるようにしたためだとのことだが真偽の程は分からない.
 凛と静まり返った境内で暫く立ち休憩を取る.
 

■巡礼古道
 大長寺の境内を抜けて裏手にある墓地に入る.谷間のなだらかな上り道が続く.高度が上がるにつれて,周囲の山の紅葉が見え始める.もうとっくに見頃は過ぎているが,それでも十分に美しい.ときどき振り返りながら,公用の写真を撮る.
 やがて尾根に到着する.ここから,鎌倉市と横浜市の市境尾根が南東の方向に続く.この尾根に沿って,巡礼古道が続いている.私達は,暫くの間,巡礼古道に沿って歩く.
 古道は深い杉林の中にある.なだらかな登り勾配の道である.進むにつれて,杉林が深くなり何本かの倒木が行く手を阻む.高度が増すにつれて,杉林の間から,大船の市街地が見え隠れするようになる.
 途中で小さな崖をよじ登って,ちょっと近道.10時36分に公田町大船湘南団地の裏山山頂に到着する.ここは見晴らしの良い公園になっている.風景を眺めながら暫く休憩を取る.
 休憩後,少しヤブ漕ぎをして,再びもとの巡礼古道に戻る.尾根道を暫く進むと大船湘南団地の住宅地に突き当たって,巡礼古道は途絶える.残念なことである.
 ここから200メートルほどの間は,尾根に隣接する住宅地内の道路を左右に曲がりながら進む.そして,住宅地の端から再び巡礼古道に入る.
    
     <巡礼道らしい石塔>


 
■荒井沢市民の森
 巡礼古道は,すぐに大船湘南団地の東側の谷戸の一番高いところに到着する.ここからの谷戸の眺めは実に素晴らしい.谷戸には沢山の畠が残っている.その畠を取り囲むように紅葉が美しい尾根が続いている.
 谷戸の畠沿いの道を下る.季節になると,此路の土手にホタルブクロの花が咲き誇る.でも今は冬.土手は枯れ草に覆われている.なだらかな下り坂を進むにつれて,前方に凄い断崖見え始める.横幅は数百メートル,高さ数十メートルと大規模である.水成岩の成層がほぼ水平に積み重なっているのが良く見える.一行のどなたかが,
 「あれは,断層だ・・」
と間違ったことを言っているのが聞こえてくる.でも,正確に説明するのも面倒だ.以て他山の石.あやふやな知識をひけらかすのはみっともないから止めようと自分に言い聞かせる.
 谷戸の下の舗装道路に出る.つい数年前まで,ここに小さなゴルフ場があったが,今は分譲墓地になってしまった.墓地の脇道を突き当たるまで進むと横浜市荒井沢市民の森に到着する.湿地帯や田圃の中に木道が設置されている.霧雨が降り始める.木道は雨に濡れて滑りやすくなっている.
 谷戸を囲む山々の紅葉が綺麗である.


■皆城山
 荒井沢市民の森の谷戸の突き当たりまで行くと,長い上り階段道になる.それほど長い階段ではないが,かなり急傾斜である.足の速い遅いによって,列はかなり“ばらけ”てしまう.
 階段を登り詰めて,11時35分,皆城山山頂に到着する.
 山頂には,私達以外に誰も居ない.もっともこんな悪天候のときに,こんなところを歩き回っているのは,かなりの変人だと言われても仕方がない.


■展望台下で昼食
 雨脚が段々と強まってくる.
 試しに展望台下に潜り込むと,何とか雨をしのぐことができる.そこで,少々狭いが展望台下にしゃがみこんで車座を作る.そして,野菜漬物さんが,今日のためにわざわざ作った特製オニギリや様々な漬物煮物をご馳走になる.
 毎回のことながら,煮物漬物さん手作りのお惣菜を囲んでの大食事会が,このグループの一大イベントである.自家製の野菜で作った手料理は天下一品.料理の腕が良い上に,第一,素材が違う.大好評である.


■荒井沢から岩瀬へ
 食事をしている間に,雨脚が段々と強まる.さらに,気温も大分下がって一層寒くなる.
 「この雨の中,山道を歩くのも面白くありません.なるべく平らな道を通って,大船へ戻りましょう・・」
と提案する.このように,天候に応じて臨機応変にルートを変更することができるのが,個人グループの旅の良い所である.
 同じ大船へ戻るにしても,なるべく往路を通らないようにしながら,大船駅へ向かって歩き始める.
 皆城山山頂から炭焼き小屋脇を通って,荒井沢市民の森入口に降りる.ここから,くねくねと曲がる細い道を北上する.単調な道で少々飽きてくる頃,公田交差点で環状4号線にぶつかる.
 鎌倉女子大前で左折して.鎌倉街道に入る.
 先ほど拝観した大長寺の山門を遠目に見ながら,鎌倉街道を南へ進む.そして途中から,少しごみごみ感のある岩瀬住宅地を適当に抜けて,イトーヨーカ堂の裏手に到着する.


■イトーヨーカ堂でお茶
 イトーヨーカ堂でトイレ休憩.
 ついでに,1階の食堂の片隅に陣取って,懇親会を兼ねたコーヒーブレーク.雑談をしながら次回の計画を決める.
 来春早々には,丹沢大山初詣と鎌倉七福神巡りをすることに決定.この会のメンバーには,ゴチャゴチャと言う人が居ないので,とても円滑にスケジュールが決まる.実に気分が良い.
 14時45分頃,イトーヨーカ堂を出る.雨は小降りになっているが,ますます寒くなっている.
 大船駅前で解散.
 水平歩行距離10.0キロメートル.累積登攀下降高度231メートルのプチハイキングだった.
 ハイキングの途中で,ジャイアンさんから,休職中の塔ノ岳尊仏山荘の小屋番Oさんが,今週中にも山小屋に復帰するという話を伺った.山荘ネコのミー君は可愛がってくれるOさんの休職でふて腐れている.Oさんが復帰したら,ミー君どんな仕草をするのかなと想像する.多分,じゃれついて噛みつくだろうなと思う.早速にでも,塔ノ岳を訪れてみたい.


<ラップタイム>

 9:30  大船駅歩き出し
 9:58  大長寺(10:04まで見学)
10:36  大船湘南団地公園(10:45まで休憩)
11:20  荒井沢市民の森
11:35  皆城山山頂(12:30まで昼食)(公田町・岩瀬経由)
14:00  イトーヨーカ堂軽食堂(14:45まで懇談会)
15:00  大船駅前(解散)

[ハイキング記録]

■水平歩行距離
     10.0km

■累積登攀下降高度   231m

■所要時間(休憩時間を含む)
  大船駅前   発    9:30
  イトーヨーカ堂着    14:00
 (所要時間) 4時間30分(4.50h)
 水平歩行速度   10.0km/4.50h=2.22km/h
                                 (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/66311f749840473cf2fddb0c61ec9e8e
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)


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