中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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8月15日:暑い日の小諸ネコ(1):軽井沢に立ち寄る

2009年08月16日 11時18分56秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                   <軽井沢駅売店の「おやき」>

       8月15日:暑い日の小諸ネコ(1):軽井沢に立ち寄る
            2009年8月15日(土)

<長野新幹線で軽井沢へ>

■今日は終戦記念日
 今日は,所用で,生まれ故郷の信州に戻らなければならない.折しも8月15日は終戦記念日.忘れようとしても忘れられない玉音放送を拝聴した日である.いろいろなことが,どうしても頭の中に蘇ってくる.
 あのとき,私は,旧制中学1年生だった.すっかり洗脳されていた私は,いつかきっと神風が吹くと信じて疑わなかった.
 まあ,あれこれと思い出しながらも,今はもう,あの頃のことは,歴史の中でしか語られなくなったなと感じている.今の若い人には,太平洋戦争も戊辰戦争も遠い遠い歴史の中の出来事ぐらいにしか感じていないんだろう.
 それにしても,どうしてこんなクソ暑い日に,しかもお盆の真っ最中に法事をするんだろうとブツブツ言いながら,大船発7時31分発横須賀線電車で東京駅へ向かう.

■運良く自由席に座れる
 立ち席で行くのもイヤだなと思って,昨日(8月14日),ギリギリに指定席を購入しようとした.でも,当然のことながら,指定席は売り切れである.いくら不景気の昨今でも,お盆のこの時期には,旅行客が多いのは自明のことである.
 それにしては,乗り合わせた横須賀線の電車は,案外空いている.ところが,東京駅は,小さな子どもを連れた家族連れや,若い人たちで,大変混雑している.軽井沢まで立ちんぼでも仕方がないなと思いながら,長野新幹線東京駅8時40分発あさま509号の自由席に乗車する.発車間際だったにもかかわらず運良く座ることができた.所が大宮から沢山の旅行客が乗り込んできて,たちまちの内に立ったままの乗客が一杯になる.

                     <混雑する軽井沢駅>

<軽井沢駅前をブラブラ>

■涼しい軽井沢
 9時58分に軽井沢に到着する.軽井沢は,さすがに涼しい.このまま軽井沢を素通りするのも,勿体ないので,半時ほど軽井沢駅前を散策する.
 上空には,あいにく雲が立ちこめていて,浅間山は全く見えないのが残念である.
 今日の法事は,14時からである.途中で昼食を摂ってから,法事が行われる親戚の家に行くつもりだが,親戚の家がある小諸まで行ってしまうと,昼食を摂るところを見つけるのに苦労する.それも面倒なので,軽井沢で,かなり早めの昼食を食べてしまおうと思う.
 それも,色々考えるのが面倒なので,軽井沢駅構内の
立ち食いそば屋に入って,天ぷらソバを,そそくさと平らげる.
    
                <軽井沢駅構内の立ち食いソバ屋の天ぷらソバ>

■駅構内のウイスラー写真展
 その後,駅構内の観光案内所に立ち寄って,めぼしいパンフレットを沢山仕入れる.
 待合室の隣で,「ウイスラー写真展」が開催中である.
 「ウイスラーって何だろう・・・?」
私は,何となく気になって,ついフラフラと会場に入ってみる.会場はガラ~ンとしていて,入場者はゼロ.
 会場の中央にパネルが並んでいて,数十枚の写真が並んでいる.どれもスキー場の写真である.
 会場入口に置いてあるパンフレットによると,カナダ西部のブリティッシュコロンビア州にあるウイスラーという名前の町のことだと分かる.10年ほど前に,軽井沢町と姉妹提携したところのようである.


■駅前散策

 駅前を一回りしてみる.お盆休みのためか,結構沢山の観光客が散策を楽しんでいる.貸自転車屋の前には,若い人たちが沢山集まっている.
 隣の不動産屋の広告を覗いてみる.高いのか安いのか良く分からないが,広告を身ながら,軽井沢あたりに別荘があったらいいなと,叶わぬ夢を一瞬見る.
 「ム,ム,ム,・・・1280万円か! 良さそうだな.鎌倉の自宅を売ったらなんとかなるかな.でも,永住しなければならないな.それもイヤだな・・」
とグルグル周りの夢想を続ける.

                    <不動産屋さんの店先>

■草軽電鉄を思い出す
 駅前をぐるりと一回りして,広場に面したところにある土産物屋をジャストルッキング.昔,昔,この建物を通り抜けて,草軽電鉄に乗ったことがあったなと,懐かしい思い出に浸る.もし,あの電車が今動いていたら随分評判になるだろうに,惜しいことをしたなと,つくづく思う.
 「高峰秀子主演の映画に,草軽電鉄が出てきたな・・・」
と古いことを思い出す.


             <軽井沢駅前:白い建物の後ろに草軽電鉄の駅があった>

■懐かしい「おやき」
 駅構内の駅弁売り場を冷やかす.駅弁の傍らで,様々な種類の「おやき」を売っている.信独特の食べ物や果物はさまざまさだが,私にとって一番懐かしいのが,この「おやき」である.
 まだ,子どもの頃,祖母がヘッツイ(薪を使う「かまど」のこと)で,「おやき」を焼いてくれたことを,懐かしく思い出す.祖母は,焼き上がった「おやき」を手のひらで,パンパンと叩いて,付着した灰を落として,
 「それ.焼けたよ・・」
と孫達に手渡してくれる.私は,
特に「ナスのおやき」は好物だった.「おやき」を噛むと,中から熱いままのナスが顔を出す.ナス独特の美味しそうな香りが堪らない.
 そんなことを思い出している内に,つい先ほど,おソバを食べたばかりなのに,堪らなくなって,小沢菜入りの「おやき」を一つ購入する.
 もうすぐ,しなの鉄道に乗って小諸へ向かう.しなの鉄道の車内で,ゆっくり景色を眺めながら,「おやき」を賞味しようと思っている.
      

                            (つづく)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/52045bf3e60f6ec93ddaf39d27603f5d
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f899a8cce88f0fdea50e497a6a029d47
次回2009年10月9日の「関東・上信越の山旅」の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f9c740beb9a8f34ef04ef60b43bdfc0e 



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